唯一無二の存在…三菱 デリカD:5の魅力に迫る

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唯一無二の存在…三菱 デリカD:5の魅力に迫る

2018.02.14

三菱自動車と聞いて、ポジティブなイメージを想像する人は現在では少ないかもしれません。度重なるリコール隠しなどの不祥事を経て、現在ではルノー・日産アライアンスのメンバーとして再起を果たしている三菱自動車ですが、元来は技術力に優れた質実剛健なメーカーでした。もちろん、現在でも三菱らしい優れたクルマを生産しています。その1つが今回紹介するデリカ D:5です。



世界で唯一のオールラウンダーミニバンとして




200510月の東京モーターショーでアウトランダーやギャランフォルティスに採用されているGSプラットフォームをベースとしたConcept D:5が発表され、翌年1月より販売が開始されたデリカ D:5ですが、D:5の由来が「デリカの5代目」であることからわかる通り、デリカシリーズの歴史は古く、その元祖は1968年にまでさかのぼります。


ただし、初代デリカはトラックおよびバンタイプの商用車であり、現在のD:5のようなコンセプトのものではありませんでした。一方で、現在の三菱自動車ではバンタイプのモデルはデリカシリーズの呼称をで統一していることから、D:5とは遠縁の祖先と言ったところでしょうか。


デリカ D:5の直接の祖先と言えるのが、1979年に初代が発売されたデリカスターワゴンです。三菱自動車が誇るクロスカントリービークルであるパジェロと並んで、それまで軍用や商用がメインであった四輪駆動車を乗用車へと転化させた重要なモデルです。


設計自体は商用車と共通だったものの、快適装備の追加や内外装の質感向上などにより、アウトドア志向の乗用車として人気を博しました。1986年にフルモデルチェンジし、より乗用車らしさが増した2代目は、1999年まで国内販売されるロングセラーモデルとなりました。


並行して、1994年からはデリカスペースギアが発売されました。これは「スーパー・プレジャー・RV」をコンセプトに2代目パジェロをベースに開発された日本初のフロントエンジン・トールワゴンであり、現在のミニバンブームの元祖とも言うべき1台です。デリカスペースギアもまた、2007年まで販売されるロングセラーモデルとなりました。


2006年よりデリカ D:5が販売されることになるのですが、このように、デリカシリーズの後継車として、ミニバンでありながらオールランダーな世界に唯一のクルマとして、独自のポジションを築いているのです。



クロスオーバーSUVとは一線を画する性能




パジェロをベースにしていたデリカスペースギアと異なり、デリカ D:5ではアウトランダーなどと共通のプラットフォームが採用されています。


ボディにはほ乳類のろっ骨のような4つの環状型の骨格構造をもったリブボーンフレームが採用され、またアンダーボデイには大型のクロスメンバーと呼ばれる補強部品が備えられるなど、競合ブランドのミニバンとは根本的に異なる構造をしています。



このボディに、最大170馬力を発揮する2.4リットル直列4気筒ガソリンエンジンと最大150馬力を発揮する2リットル直列4気筒ガソリンエンジン、そして最大148馬力を発揮する2.2リットル直列4気筒クリーンディーゼルエンジンが組み合わされます。2012年より追加されたクリーンディーゼルエンジンモデルは、四輪駆動車のミニバンとしては初のものでした。



四輪駆動システムは初代アウトランダー同様の電子制御4WDが採用されています。燃費重視の2WDモードや路面状況や走行条件に合わせて前後に駆動力を適切に配分する4WDオートモード、強力なトラクションを発揮する4WDロックモードの3つを備えており、ダイヤル式のドライブモードセレクターによって走行中でも簡単に切り替えることが可能です。


サスペンションは、フロントにマクファーソンストラット式、リヤにはトレーリングアーム式マルチリンクを採用しており、ハードな路面や走行環境に対応できるようになっています。



特別仕様車の存在がなくとも




発表から10年以上が経過した現在でも、三菱自動車の主力モデルの1つとして、カタログラインナップに残っているデリカ D:5ですが、最近では「ACTIVE GEAR」と呼ばれる特別仕様車が積極的にアピールされています。


これはダイヤモンドブラックマイカとオレンジがキーカラーとなり、フロントグリルやフロント/リアバンパーアンダーカバー、本革巻きステアリングホイールやスエード調人工皮革のシート生地など、あらゆる部分がカスタマイズされたモデルです。


とはいえ、こうした特別仕様車の存在がなくとも、デリカD:5が唯一無二の存在であることは疑いようがありません。ルノー・日産アライアンスのメンバーとなったことで、企業体質が改善され、こうした特徴のあるモデルがさらに登場するよう期待したいところです。



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