4WD性能にこだわってSUVを選ぶ人におすすめの5台
2023.03.15
近年はスタイリッシュなSUVが増えたこともあり、なかにはFFのほうが売れていたり、思い切って4WDを設定しないモデルがあります。
とはいえアクティブに生活を楽しみたいという方にとって、悪路走破性能もクルマ選びの重要な要素です。
もちろんFFでもタイヤ選びを間違えなければ、日本国内なら季節を問わずほとんどの場所に行くことが可能です。
いわば4WDシステムは、転ばぬ先のツエのようなもの。しかし、FFと4WDでは悪路に出くわしたときの安心感や信頼感が格段に違うのです。
そんな信頼性の高い4WDシステムを搭載したSUVを紹介しましょう。
■電子制御で進化する高性能な4WDシステム
4WDと言ってもさまざまな機構があり、昔から本格的なオフローダーに搭載されるパートタイム式4WDや、前後輪の回転差を検知してから駆動力を配分するスタンバイ式、そして走行中はつねに4WD状態となるフルタイム式に大きく分けられます。
近年は電子制御4WDの技術が向上し、四輪のトルクをきめ細かく制御してオフロード性能を高めたり、車両の動きに合わせてエンジンの出力やブレーキなども含め、走りを統合的に制御する高度な4WDシステムもあります。
こうした新しい4WDシステムは滑りやすい道路やオフロードでの走破性だけでなく、オンロードで気持ち良く走るためにも活用されています。
そんな4WDシステムにこだわったSUVモデルを紹介していきましょう。
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※価格は支払総額
■バランスの良い車体に優れた4駆システム。スバル XV
スバルのコンパクトクロスオーバーSUVであるXVは、全車に電子制御式4WDを搭載しています。
スバルが得意とする水平対向エンジン+左右対称のパワートレインで構成された「シンメトリカルAWD」という基本構成によって、重心が低く安定した走りが得られるのが最大の特徴。
そして4WDシステムには、路面や走行状況に応じて前後輪にトルクを適切に配分する「アクティブトルクスプリットAWD」を採用。
路面状況に応じて2つのモードを選択するだけで、駆動力やブレーキを適切にコントロールしてくれる「X-MODE」を搭載（グレード別）し、ぬかるんだ道からの脱出など、条件の厳しい道路でも安定した走りを楽しめます。
■道具感にも優れたクロスオーバーSUV。日産 エクストレイル(3代目)
3代目日産 エクストレルには、「オールモード4×4-i」という電子制御4WDシステムが搭載されています。
こちらは、駆動モードを走行状況に応じて切り替えることで悪路走破性を高めた4WDシステムで、経済的な走りができ、オンロードなど4WD走行の必要のないときに便利な2WD、ぬかるんだ道での脱出や低速走行に適したLOCK、路面状況の変化に応じて自動的に前後に最適なトルク配分を行なうAUTOの3つのモードが用意されています。
■リアをモーターで駆動するハイブリッド4WD。ハリアー ハイブリッド
ハリアーのハイブリッドモデルには、電気式4WDシステムである「E-Four」が搭載されています。
こちらはプロペラシャフトで駆動力を伝達するのではなく、後輪は独立したモーターを使って4WD状態を作り出すシステムです。
モーターならではのきめ細かい制御により、滑りやすい路面でもスムーズに4WD状態へ切り替えることが可能です。
ハリアーの場合、前後輪トルク配分を100:0〜20:80の範囲で配分することができますので、オフロードでの発進や安定した走りだけでなく、オンロードで思い描いたターゲットラインを的確に捉え、挙動を安定させることができます。
■WRCから生まれた電子制御システム。三菱 デリカD:5
「オフロードも走れるミニバン」という唯一無二のコンセプトで人気のデリカD:5は、三菱自慢の電子制御4WDシステムであるAWD(All Wheel Control・オールホイールコントロール)を搭載しています。
こちらはドライバーのハンドル操作に対して、エンジントルク、ヨーレートセンサーからの情報をもとに車両の走行状況を的確に判断し、四輪への最適なトルク配分を行うシステムです。
選べる3つのドライブモードは、日産のオールモード4×4-iに似たもので、日常のオンロード走行に最適な2WD、前後輪へのトルク配分を自動的に行う4WDオート、滑りやすい路面状況で後輪への駆動力を高めに配分する4WDロックという３つのモードをドライバーが任意で選択します。
■トルクベクタリングで走破性を高める。トヨタ RAV4 アドベンチャー／ガソリン
アウトドアシーンによく似合うデザインで人気のトヨタ RAV4 アドベンチャー のガソリンモデルには、電子制御4WDシステムである「ダイナミックトルクベクタリングAWD」が搭載されています。
こちらは走行状況に応じて前後トルク配分に加え、後輪トルクを左右独立で制御し、旋回時の車両安定性を高めるシステムです。
くわえて路面状況に応じて、3つのモード(マッド／ノーマル／ロック&ダート)を切り替えることで駆動力やブレーキを状況に合わせて最適に制御する「マルチテレインセレクト」も搭載して、悪路走破性を高めています。
4WD走行が不要なシーンではプロペラシャフト前後の動力を切断して燃費性能を向上させるディスコネクト機構も備え、燃費性能を高めるなど経済性も魅力です。
ここでピックアップしたSUVは、すべりやすい路面だけでなく、オンロードでの快適な乗り心地や高いハンドリング性能にも4WDシステムが役立っています。
オンロード主体で使うという方でも、こうした4WDシステムを搭載したモデルを検討してみるのはいかがでしょうか。
