3代目 レクサス RXってどんなクルマ?
2018.02.13
レクサスの販売を日本のみならず世界でも牽引するのが、今回紹介するRXです。2000年代は世界中でプレミアムブランドの高級SUVが人気を博していますが、そうしたトレンドの立役者とも言えるレクサスのミッドサイズSUVの魅力を見てみましょう。
2009年、日本初上陸
レクサス・RXは、3代目になって日本で初めて正規販売されるようになりました。2009年のことです。初代および2代目は、トヨタ・ハリアーもバッジエンジニアリングモデル(=エンブレムを変えただけのモデル)として、主に北米で爆発的な人気を誇っていました。
日本でレクサスブランドが展開されたのは2005年からということと、上述の通りトヨタ・ハリアーとして販売されていたこともあり、レクサス・RXが正規販売されるようになったのは2009年からとなったのです。
しかし、レクサスの日本展開された後、RXの日本導入も発表されていたこともあり、消費者にとっては待ちわびた日本発表となったのです。
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ハリアーとは異なる、まったく新しいコンセプトのモデルとして
3代目RXは、2008年10月のロサンゼルスモーターショーで世界初公開されました。その3か月後の2009年1月、日本でも発売されることとなりましたが、当然気になるのが、トヨタ・ハリアーとの関係です。
RXとハリアーには、機構上の共通性はあるものの、まったく別のコンセプトのモデルとして販売されることもあり、できるかぎりの差別化が図られました。
例えば、ハリアーが2.4リットル直列4気筒エンジンを搭載したモデルを主力としていたのに対し、RXでは、当初3.5リットルV型6気筒エンジンを搭載したモデルのみでの展開となっていました。
エクステリアでも、当然RXとハリアーでは差別化が図られましたが、最も顕著なのはインテリアでしょう。ハリアーはウッドを用いたステアリングやシフトパネル、円形を基調としたインフォメーションパネルなど、トヨタの高級車らしい高級感を演出していましたが、レクサスは先進性を強調した非常にアグレッシブな方法で高級感を演出しました。
まるでパソコンのマウスのような感覚でナビゲーションシステムを操作できる「リモートタッチ」や現在では多くのモデルに採用されているヘッドアップ・ディスプレイなどがレクサスとして初採用されたほか、後に追加されたハイブリッドモデルでは、レクサスのフラッグシップセダンであるLS600hに次いで、LEDヘッドライトが採用されました。
3代目のRXは、標準仕様とVersion S/Version L/Version L Air suspensionの4グレード構成で展開されました。Version Sは、国産SUVでは初となる19インチタイヤとホイールに加え、専用のサスペンションチューニングが施されたスポーティー仕様のモデルで、ハイブリッドモデルの450hではLSやGSと同様にアクティブスタビライザーも標準で装備されています。
Version Lは、ベンチレーションシステムやクッション長可変システムが搭載されたセミアニリンレザーシートや本木目パネル、パワーバックドア、後席サイドエアバッグなどが標準で装備されたラグジュアリーグレードです。Version L Air suspensionは、Version Lの装備にエアサスペンションを加えた最上級グレードとなります。
マイナーチェンジでスピンドルグリルが採用
2009年1月の国内発表後、同年4月にハイブリッドモデルのRX450hが追加、翌2010年8月にレギュラーガソリン仕様の2.7リットル直列4気筒エンジンを搭載したRX270が追加され、より選択肢が広がりました。
また、2010年はレクサス日本展開から5周年の記念として、ベージュにレッドのアクセントを施したツートンカラーの専用シートとブラッククリア塗装を施したコンソールアッパーパネルを採用した特別仕様車、「アートワークス」が販売されました。
2012年には初のマイナーチェンジが行われました。この時から、現在まで続くレクサスのアイデンティティであるスピンドルグリルがRXにも採用されました。
また、大型のエアロパーツなどを採用したF SPORTというスポーティグレードも新たに登場しました。「リモートタッチ」も第2世代へと進化し、より先進性にも磨きがかかりました。
レクサスの先進性を代表するモデル
RXは、レクサスにとって常に最もチャレンジするモデルの1つです。3代目RXでは、前述の通り「リモートタッチ」やヘッドアップ・ディスプレイが、そして現行の4代目では流れるウインカーがレクサスとして初採用されています。
ハリアーの高級感も1つのスタイルですが、RXの先進性もまた、これからのプレミアムブランドに必要な要素の1つと言えるでしょう。
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