2代目トヨタ・ハリアーってどんなクルマ?
2018.01.31
世界中でSUVブームとなっている昨今、数々の名車が誕生しています。SUVにおける名車を10台挙げるのは非常に難しいことですが、一方でこのクルマは必ず選ばれることでしょう。それは、トヨタ・ハリアーです。
2代目ハリアーはこんなクルマ!
初代ハリアーの成功をうけて、2003年に初のフルモデルチェンジが施されました。すでの大きな成功をおさめていた初代ハリアーの影響もあり、国内の月間販売目標は2500台と、強気な数値が設定されていました。
搭載されるエンジンは引き続き、3リットルV型6気筒エンジンと2.4リットル直列4気筒エンジンが採用されました。駆動形式も初代同様の4WDとFFの2種類となっています。トランスミッションには、3リットルV型6気筒エンジンが5速AT、2.4リットル直列4気筒エンジンが4速ATとなっています。一方で、最上級グレードにAIRSと呼ばれる電子制御式のエアサスペンションが搭載されました。ボディサイズは全長4735mm×全幅1845mm×全高1670mmと、一回り大きくなりました。
2代目ハリアーの大きな特徴は、2005年よりハイブリッド仕様のハリアーハイブリッドが登場したことでしょう。国内初のハイブリッドSUVとして、クルーガーハイブリッドとともに登場したこのモデルは、3.3リットルV型6気筒エンジンにモーターを加え、システム合計272馬力の最大出力を発揮し、0-100km/h加速が7.3秒という、SUVでありながら軽やかな走りを可能としただけでなく、2200kgを超える車重にもかかわらず、17.8km/リットルものカタログ燃費を達成しています。
ガソリンエンジンモデルの2代目ハリアーと、ハリアーハイブリッドはのデザインは基本的には同様ですが、細かな部分で異なります。例えば、フロントバンパーやフォグランプの形状が異なるほか、ハリアーハイブリッドではリアコンビネーションランプがLEDとなるなど、より先進性が強調されています。また、インテリアデザインにおいても、ハリアーハイブリッドではより詳細な情報を確認できるようインフォメーションパネルが専用のものとなっています。
初代モデルを引き継いだ洗練したエクステリアデザインに加え、高級感がさらに加えられたインテリアや、ハイブリッドモデルによる燃費性能など、非常にバランスの良いクルマとして2代目ハリアーは人気を博すことになります。特に、トヨタが課題としていた女性を中心とする若年層の人気を得たことで、若者が憧れるクルマの1つに数えられるようになりました。
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※価格は支払総額
レクサスブランドの導入の中で、一旦は販売終了
一方で、国内での販売を開始したレクサスブランドの姉妹車であるRXとの差別化に苦しみました。見た目はほとんど同じにもかかわらず、価格差が大きいということは、ハリアーにとってもRXにとってもマイナス面が大きかったは事実です。
そのため、2013年をもって2代目ハリアーはトヨタのラインナップから外れることになります。これは、ハリアーというモデルが持つ問題というより、レクサスブランドの日本導入におけるモデル整理の一環です。それを裏付けるように、2013年に国内専売モデルとして、独自のデザインをもった3代目ハリアーが誕生するのです。