3代目トヨタ・ハリアーってどんなクルマ?

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3代目トヨタ・ハリアーってどんなクルマ?

2018.01.31

世界中でSUVブームとなっている昨今、数々の名車が誕生しています。SUVにおける名車を10台挙げるのは非常に難しいことですが、一方でこのクルマは必ず選ばれることでしょう。それは、トヨタ・ハリアーです。


高級クロスオーバーSUVの元祖として



トヨタ・ハリアーが登場したのは1997年のことでした。1990年代は、まだまだセダンタイプが隆盛を極めており、現在のSUVスタイルのクルマと言えば、トヨタ・ランドクルーザーや三菱・パジェロのような悪路走破性能に特化した本格的なクロスカントリービークルが中心でした。その後、トヨタ・RAV4やホンダ・CR-Vといった乗用車ベースのSUVが登場しました。それがクロスオーバーSUVです。


アイポイントが高いことによる運転のしやすさに加えて、居住空間の広さ、積載性の高さ、そして何より、デザイン性の高さと乗用車ベースであることによるコストパフォマンスの高さが高次元でバランスされたクロスオーバーSUVは、その後大きな人気を得ることになります。


クロスオーバーSUVの人気をうけて、トヨタが考えたのは、さらに快適性を高めた高級クロスオーバーSUVの開発でした。すでにベストセラーカーとして世界的に評価の高かったミドルサイズセダンであるカムリのプラットフォームをベースとして開発されたのがこのハリアーでした。1997年の発売以来、高級クロスオーバーSUVの先駆者として、2度のフルモデルチェンジを経て現在もラインナップの中核を担っているばかりでなく、トヨタの高級車ブランドであるレクサスでもRXとして派生することになったのです。


3代目ハリアーはこんなクルマ!




初代から正常進化した2代目ハリアーは、洗練したエクスデザインに加え、高級感がさらに加えられたインテリアや、新たに追加されたハイブリッドモデルによる燃費性能など、非常にバランスの良いクルマとして2代目ハリアーは人気を博すことになります。

特に、トヨタが課題としていた女性を中心とする若年層の人気を得たことで、若者が憧れるクルマの1つに数えられるようになりました。一方で、国内での販売を開始したレクサスブランドの姉妹車であるRXとの差別化に苦しみました。見た目はほとんど同じにもかかわらず、価格差が大きいということは、ハリアーにとってもRXにとってもマイナス面が大きかったは事実です。

そのため、2013年をもって2代目ハリアーはトヨタのラインナップから外れることになります。これは、ハリアーというモデルが持つ問題というより、レクサスブランドの日本導入におけるモデル整理の一環です。それを裏付けるように、2015年には国内専売モデルとして、独自のデザインをもった3代目ハリアーが誕生するのです。


上述のような背景であったため、2代目ハリアーが販売終了した当日に、3代目ハリアーのプロトタイプデザインが公開されるという異例の引継ぎを経て、201312月に3代目ハリアーの販売が開始されました。RXとは異なる、専用のデザインのモデルとなりました。


エクステリアデザインは、ハリアーらしい水平基調のプロポーションを受け継ぎつつ、より傾斜したフロントウィンドウや、後部へ引かれたトヨタらしいフロントバンパーデザインによって、さらに都会的なデザインとなりました。


搭載されるエンジンは引き続き、2リットル直列4気筒エンジンと同じく2リットル直列4気筒インタークーラー付きターボエンジン、そして2.5リットル直列4気筒エンジンとモーターを組み合わせたハイブリッドユニットの3種類がラインナップされました。その後、2017年のマイナーチェンジでは2リットル直列4気筒直噴ターボエンジンも追加されることになります。先代では別モデルとして分けられていたハイブリッドモデルは、グレードの1つとして統合されることになりました。ボディサイズは全長4720mm×全幅1835mm×全高1690mmと、国内専売モデルとして、日本国内で扱いやすいサイズをキープしています。


燃費性能も向上し、2WDのガソリンエンジンモデルとハイブリッドモデルは「平成27年度燃費基準+20%」を、それ以外のモデルは「平成27年度燃費基準+10%」をそれぞれ達成しています。



スポーツモデルへも派生




初代から正常進化を繰り返し、現在もなおトヨタの国内販売を牽引するハリアーは、まさに市場のニーズから生まれた1台と言えるでしょう。一方で、最近ではSUVやミニバンを自分らしくカスタマイズすることをメーカー側も支援しており、ハリアーでもG’sと呼ばれるスポーツコンバージョンモデルが追加されました。G’sブランドはハリアーを含めて人気を博し、現在ではGRと名を変えて、トヨタのモータースポーツブランドへと進化しています。


高級クロスオーバーSUVの歴史を築き上げてきたハリアーが、今後どのような成長を見せるのか、とても楽しみです。

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