150系 ランドクルーザー プラドってどんな車?

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150系 ランドクルーザー プラドってどんな車?

2018.01.31

クロスカントリービークルの代名詞にして、トヨタが世界に誇る名車と言えば、ランドクルーザーをおいてほかにはありません。1954年に登場して以来、度重なる改良を経て、64年が経過した2018年現在でも、その名が受け継がれています。


ランドクルーザープラドは、そんなランドクルーザーの派生車種として、1990年に登場しました。ランドクルーザーがもつクロスカントリービークルの性能はそのままに、より乗用車ライクなタウンユースなSUVとして登場したランドクルーザープラドについて、ここでは現行モデルである150系(第4世代)について紹介したいと思います。



ランドクルーザープラドの歴史



1980年代、すでにランドクルーザーは、クロスカントリービークルの最高傑作としての地位をほしいままにしていました。しかし、あらゆる環境でのあらゆる使用を想定した設計は、一般ユーザーによる日常的使用にはオーバースペックである一方で、多大なる生産コストによる低い利益率が課題となっていました。競合である三菱・パジェロが、ヘビーデューティーなクロスカントリービークルでありながら、乗用車の部品を多用するなど、一般ユーザーを想定した設計で高利益率をキープしていたことも影響し、よりライトなランドクルーザーの開発が求められていました。


そうした背景の中、70系ランドクルーザーをベースに、足回りの軽量化を図り、かつハイラックスサーフなどに使用されているパワートレインを採用した乗用モデルとして、ランドクルーザーワゴンが1984年に登場しました。ランドクルーザープラドの祖先とも言えるこのモデルは、国外では廉価版ランドクルーザーとして評価されたものの、日本国内での販売は低調でした。


19904月、上述のランドクルーザーワゴンがマイナーチェンジし、ランドクルーザープラドの名が与えられました。大幅なデザインの変更に加え、4ドアモデルの追加や、エンジンのパワーアップが図られるなど、ランドクルーザーワゴンがもつ課題を見事に解決したモデルとして、人気を博しました。


その後、2代目となる90系では、ハイラックスおよびタコマとの部品共有化が進み、より乗用車としての性格を強めたことで、欧州を中心に販売台数を伸ばしました。現在販売されているのは2009年にフルモデルチェンジされた4代目(150系)ですが、ランドクルーザーファミリーとしての高い悪路走破性を持ちつつも、日常使用での快適性を持ったモデルとして、独自の地位を築いています。



150系ランドクルーザープラドってこんなクルマ!




150系ランドクルーザーが登場したのは2009年のことでした。「いつでもどこへでも行ける安心感と快適性」をコンセプトに、国内では5ドアモデルのみの販売となりました。その背景には、ハイラックスサーフが廃止されるなど、トヨタ全体のラインナップが変化したこともあります。4世代目になり、ランドクルーザープラドが担う役割がより大きくなりました。一方で、プラットフォームやエンジンは完成度の高い3代目のものをブラッシュアップするなど、必要最低限の変更にとどめられています。


エクステリアデザインはキープコンセプトの感が見られる一方で、トヨタ車のデザインフィロソフィ「VIBRANT CLARITY(活き活き・明快)」に基づき、都会の街角にもアウトドアシーンにも映える、モダンでたくましいフォルムをコンセプトとしたオフロード車らしい躍動感が表現されています。

インテリアでは、424分割可倒式としたセカンドシートに、足元スペースを広げるスライド機構を装備し、3列目への乗降性を高めるウォークイン機構を助手席側に採用するなど、ユーティリティを向上させています。また、55分割可倒式サードシートには、スイッチ操作でシートを自動で格納・復帰可能な電動フロア格納機構を採用。さらに、3列目足元を約50mm低床化し、利便性と居住性を両立しています。


2013年に最初のマイナーチェンジ、2017年に2度目のマイナーチェンジを行い、より洗練したデザインへと変更されています。また、近年のトレンドである安全装備も最新のものが採用されました。


変わらないのはコンセプトだけ?




2018年は、ランドクルーザープラドの初代モデル登場から28年、ランドクルーザーの初代も含めると64年が経過しています。これらの時代と比べると、あらゆる面で変化しているのが現代です。しかし、ランドクルーザー/ランドクルーザープラドは、いまもなお根強い人気を誇るロングセラーモデルとして、確固とした地位を築いています。

それは、時代に合わせた柔軟な変化を可能とする技術力やモデル自体のポテンシャルがなせる技である一方で、初代から変わらない一貫したコンセプトがあるからではないでしょうか。


変わることと変わらないこと、このバランスこそがロングセラーモデルの条件なのかもしれません。

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