三菱 アウトランダーPHEVとハリアー ハイブリッドのスペックの違いは？

三菱 アウトランダーPHEVとトヨタ ハリアー ハイブリッド

三菱 アウトランダーとトヨタ ハリアー、どちらもミドルサイズSUVで、スタイリッシュな内外装が特長ですね。また種類は違いますが、ハイブリッドシステムを搭載しているなど競合する点もあります。そこで今回はアウトランダーPHEVのGと、ハリアー ハイブリッド プレミアム メタルアンドレザーパッケージのスペックを比較します。
※2018年12月時点に販売されているモデルについて解説しています。 ※アウトランダーPHEVの画像はGリミテッドエディションです。 ※トヨタ ハリアーハイブリッド の画像はプログレス メタル アンド レザーパッケージです。

ボディのスペック

アウトランダーPHEVのボディサイズは全長4,695mm×全幅1,800mm×全高1,710mm。車両重量は1,890kg。対して、ハリアー ハイブリッドは全長4,725mm×全幅1,835mm×全高1,690mm。車両重量は1,810kg。全高を除けばハリアーの方がわずかに大きく、車重は大体、大人一人分ほど軽くなっています。

タイヤサイズとサスペンション形式は、アウトランダーPHEVのタイヤは225/55R18。サスペンションは、前輪がマクファーソンストラット式、後輪がマルチリンク式です。
ハリアーハイブリッドのタイヤは235/55R18。サスペンションは、前輪がストラット式コイルスプリング、後輪がダブルウィッシュボーン式コイルスプリングとなっています。タイヤサイズはほぼ変わりませんが、サスペンション形式には違いがあります。

エンジンのスペック

アウトランダーPHEVは、2.4L 直列4気筒DOHCエンジンを搭載。最高出力は94kW(128ps)/4,500rpm、最大トルクは199Nm(20.3kgm)/4,500rpm。フロントモーターの最高出力は60kW(82ps)、最大トルクが137Nm(14.0kgm)、リアモーターの最高出力は70kW(95ps)、最大トルクは195Nm(19.9kgm)となっています。

ハリアー ハイブリッドは、2.5L 直列4気筒DOHCエンジンを搭載。最高出力は112kW(152ps)/5,700rpm、最大トルクは206Nm(21.0kgm)/4400〜4800rpm。フロントモーターの最高出力は105kW(143ps)、最大トルクが270Nm(27.5kgm)。リアモーターは最高出力が50kW(68ps)、最大トルクが139Nm(14.2kgm)となっています。
エンジンとフロントモーターのスペックはハリアー ハイブリッドに軍配があがりますが、リアモーターはアウトランダーPHEVの方が優れています。
JC08モード燃費はアウトランダーPHEVが18.6km/L、ハリアー ハイブリッドは21.4km/Lです。一見、ハリアー ハイブリッドの方が経済的に思えますが、アウトランダーPHEVは最長65kmのEV走行が可能となっており、日常の買い物や通勤など近場の移動であれば、エンジンで発電をしながら走行できるので、ガソリンをほとんど消費しません。ここがPHEVの最大のメリットであり、アウトランダーPHEVの強みと言えるでしょう。

先進安全装備と運転支援装備

アウトランダーPHEVは「e-Assist」、ハリアー ハイブリッドは「トヨタセーフティセンス」と呼ばれる予防安全装備が搭載されています。両モデルともに、衝突被害軽減ブレーキ、オートマチックハイビーム、レーダークルーズコントロール、車線逸脱警報システムなど、交通事故を未然に防ぐための装備が充実しています。

大きな違いは誤発進抑制機能(前進＆後退時)の有無です。アウトランダーPHEVには搭載されますが、ハリアー ハイブリッドには搭載されません。
またアウトランダーPHEVは前後左右4つのカメラで自車を真上から見下ろしているような映像を、車載モニターを介して見ることができる「マルチアラウンドモニター(バードアイビュー機能付」を標準装備しています。
これは駐車時に死角になりがちな箇所を確認できるので安全面ではかなり重宝する装備です。ハリアー ハイブリッドでもオプションで、パノラミックビューモニター(左右確認サポート+シースルービュー機能付)を装備できます。

スペックを比較すると、ボディのスペック、エンジンのスペックでは差はほとんどありませんが、先進安全装備と運転支援装備の面で、アウトランダーPHEVのほうが大きく優れています。先進安全装備と運転支援装備を最優先するなら、アウトランダーPHEVをおすすめします。ただし、購入を検討する際には、スペックだけではなく、内外装のデザインも考慮にいれて選択するとよいでしょう。