国内最多のバリエーション、カローラを解説

お気に入りの中古車一覧

SUVバイヤーズコラム

国内最多のバリエーション、カローラを解説

2023.02.25

2022年はカローラクロス単体でも約6万台以上を販売したというカローラシリーズ。


トヨタの長寿モデルのひとつであるカローラシリーズは、2023年2月時点でスペシャルモデルのGRカローラまで含めると、なんと7種類ものバリエーションが用意されています。


なぜそんなにバリエーションが必要だったのでしょうか?今回は、カローラシリーズの各車種の特徴や共通点を探りながら、カローラが豊富なバリエーションを持っている理由を探ります。


カローラのバリエーションを知りたい方やカローラシリーズを欲しいと考えているときの参考にしてみてください。



国内最多のバリエーション、カローラを解説


■カローラってこんな車



トヨタの代表モデルでもあり長寿モデルでもあるカローラは、1966年10月に初代モデルが登場しました。


1966年当時のニュースリリースには『トヨタ カローラは、トヨタの開発陣が数年の歳月を費やし、技術の枠を集めて世に送るわが国大衆車市場の本命ともいうべき5人乗り乗用車である』と明記されており、その後のカローラの販売を見れば、その目論見はばっちり当たったことがわかります。


カローラは1970年に2代目がデビューしてから一貫してコンパクトな大衆車としての役割を全うしながら歴史を繋げてきました。


現在(2023年2月)、販売されているカローラは、2012年発売(11代目)のカローラアクシオ(セダン)とカローラフィールダー(ワゴン)、2019年発売(12代目)のカローラ(セダン)、カローラスポーツ(ハッチバック)、カローラツーリング(ワゴン)、カローラクロス(SUV)の6つです。



■ボディバリエーションは4つ?



カローラシリーズのボディバリエーションは、大きく分けるとセダン、ワゴン、ハッチバック、クロスオーバーSUVの4つですが、セダンにカローラアクシオとカローラ、ワゴンにカローラフィールダーとカローラツーリングが存在しているので、ボディバリエーションが6つになっているというワケです。


2019年に12代目が登場したものの、いまだに11代目のカローラアクシオとカローラフィールダーが併売されているのは大量に作った在庫が余っているからではありません。


11代目カローラには、5ナンバーサイズボディという美点があるからです。


世界中で同じモデルを販売するために、コンパクトカーも軒並み3ナンバーサイズになった現在では、5ナンバーサイズのしっかりしたモデルは希少な存在です。


5ナンバーサイズならではの小回り性能や運転のしやすさにくわえ、駐車場が狭いとか、営業で使いやすいとか、5ナンバーには5ナンバーの利点が多数あるのです。


また、教習車として使われているケースも多いことから、12代目の販売が開始されても11代目が継続販売しているのだと考えられます。


そのため5ナンバーのカローラアクシオ/カローラフィールダーは、グレードバリエーションこそ少ないものの、年間2万台以上という安定した販売を続けています。



■いまラインアップされている6タイプのカローラ



11代目と12代目の大きな違いは、基本プラットフォームです。これが5ナンバーサイズと3ナンバーサイズのカローラが存在する理由です。


11代目はFF車用に開発されたBプラットフォームで、3代目ヴィッツや2代目ポルテと共通。


いっぽう12代目のプラットフォームはTNGA(Toyota New Global Architecture)により開発されたコンパクト車向けのGA-Cプラットフォームで、4代目プリウスやC-HRと共通となっています。


・スポーティなステーションワゴン、カローラ ツーリング


国内最多のバリエーション、カローラを解説


現在カローラシリーズの基幹となっているのが、2019年9月に販売を開始した4ドアセダンのカローラとカローラツーリングです。


プラットフォームは、「もっといいクルマづくり」を実現するために開発されたGA-Cを採用しています。


このGA-Cにはワイド版とナロー版が存在しており、カローラとカローラツーリングには日本の道路事情でも使いやすいナロー版が使われています。


カローラツーリングは、2019年9月に販売を開始したスポーティなスタイリングのステーションワゴンです。


ボディサイズは、全長4,495mm×全幅1,745mm×全高1,460mm(デビュー当時の寸法)と全高以外はセダンのカローラと同じ大きさです。


ステーションワゴンであるカローラツーリングの最大の特徴は、積み荷に合わせて自在に変化させられるラゲッジスペースにあります。


通常時(5名乗車)の荷室容量は392Lです。リアシートの背もたれを倒すと、最大802Lまで拡大できます。また、ラゲッジルームにあるレバーを引けば、リアシートの背もたれを倒すことができるため、荷室から容量を拡大させることが可能です。


パワートレインは、1.5Lのガソリンと1.8Lハイブリッドの2種類で、駆動方式はガソリンが2WDのみ、ハイブリッドは2WDと4WDが用意されます。


カローラツーリングの中古車情報を見てみる



・3ナンバーになった新型カローラ


国内最多のバリエーション、カローラを解説


新型カローラは、カローラツーリングと同じGA-Cプラットフォームを使ったセダンです。


ボディサイズは、全長4,495mm×全幅1,745mm×全高1,435mm(デビュー当時の寸法)で、5ナンバー枠よりも全幅が45mmほど広い3ナンバー車ですが、最小回転半径は5mとなかなか優秀です。


エクステリアは、昨今流行の空力性能が良さそうなスポーティで流麗かつ低く構えたデザインに、前後にLEDランプを備えた先進的な印象です。


インテリアは、シンプルで使いやすいコクピットデザインと、ワイドで上質なフィニッシュとなっています。


リアシートは60:40分割可倒式の背もたれにより、トランクスルーができるため、使い勝手に優れていることも特徴です。


パワートレインは、1.5Lのガソリンと1.8Lハイブリッドの2種類で、駆動方式はガソリンが2WD、ハイブリッドは2WDと4WDとなります。


トランスミッションはATが基本で、ガソリンの2WDモデルのみMT車が用意されます。



・カローラシリーズのニューフェイス、カローラ クロス


国内最多のバリエーション、カローラを解説


カローラクロスは、2021年9月から販売を開始したカローラシリーズ初のSUVです。


SUVらしい力強いスタイリングや都会的な上質感、背の高いボディスタイルを活かした快適性などが特徴となっています。


プラットフォームはGA-Cのワイド版で、ボディサイズは全長4,490mm×全幅1,825mm×全高1,620mm(2022年12月時点のカタログ数値)です。


カローラ/カローラツーリングよりもボディサイズがひとまわり大きいため、室内空間にゆとりがあります。


また、5人乗車時のラゲッジ容量がクラストップレベルの487Lとなっているのもカローラクロスの魅力といえるでしょう。


パワートレインは、1.8Lガソリンと1.8Lハイブリッドの2種類で、駆動方式はガソリンが2WD、ハイブリッドは2WDと4WDというラインアップになっています。


カローラクロスの中古車情報を見てみる



・5ナンバーセダン、カローラ アクシオ


国内最多のバリエーション、カローラを解説


カローラアクシオは、2012年5月のデビュー以降、マイナーチェンジや改良を繰り返しながら、2023年2月時点でも販売が継続されているセダンです。


カローラアクシオの特徴は、5ナンバーサイズの4ドアセダンであるということです。


ボディサイズは、全長4,360mm×全幅1,695mm×全高1,460〜1,485mm(デビュー当時の寸法)と扱いやすい大きさ。


スタイリングはオーソドックスな3ボックスで、見切りの良いことが特徴。4.9mというコンパクトな最小回転半径とあいまって、狭い路地でも扱いやすいクルマの仕上がっています。


インテリアはシンプルそのもので、道具としての使い勝手にこだわった設計。


容量461Lという大きなトランクを持ち、さらにリアシートの背もたれが60:40分割可倒式となっているため長いものでも積載することが可能となっています。


パワートレインは、1.5Lのガソリンと1.5Lハイブリッドの2種類で、駆動方式はガソリンが2WDと4WD、ハイブリッドは2WDのみ。


トランスミッションはATが基本で、ガソリンの2WDモデルのみMT車が用意されます。



・コンパクトなワゴン、カローラ フィールダー


国内最多のバリエーション、カローラを解説


カローラフィールダーは、2012年5月のデビュー以降、マイナーチェンジや改良を重ねながら、2023年2月時点でも販売を継続している5ナンバーサイズのステーションワゴンです。


プラットフォームはカローラアクシオと同じBプラットフォームで、ボディサイズは、全長4,360mm×全幅1,695mm×全高1,465〜1,500mm(デビュー当時の寸法)となっています。


ステーションワゴンの特徴でもある荷室の容量は5名乗車時で407L、リアシートの背もたれを倒してフラットにすると872Lまで拡大させることが可能です。


カローラフィールダーは、ボディサイズがコンパクトであるものの、ラゲッジの容量が大きいステーションワゴンとなっています。


パワートレインはカローラアクシオと同様の、1.5Lガソリンと1.5Lハイブリッドの2種類で、駆動方式、トランスミッションもアクシオと同様です。


カローラフィールダーの中古車情報を見てみる



・1.8m近いワイドな全幅、カローラ スポーツ


国内最多のバリエーション、カローラを解説


カローラスポーツは、2018年6月に販売を開始した5ドアハッチバックです。


延べ100万kmの走行試験を実施し、グローバルモデルとしての走行性能を追求したカローラスポーツは、車種名にある通り、スポーティなデザインにこだわっています。


GA-Cのワイド版プラットフォームを使ったハッチバックのカローラスポーツのボディサイズは、全長4,375mm×全幅1,790mm×全高1,460mm(2022年12月時点のカタログ数値)となっています。


パワートレインは、2.0Lガソリンと1.8Lハイブリッドの2種類で、駆動方式は2WDのみです。


カローラスポーツの中古車情報を見てみる



大衆車としてデビューし、時代の変化とともにデザインやボディサイズ、バリエーションを拡大しているトヨタ カローラ。


2023年2月時点で販売されているカローラは、それぞれに個性や魅力があります。 カローラシリーズを購入するときは、各モデルの特徴をしっかりと理解して選びましょう。

SUVバイヤーズコラムの一覧に戻る

買取&下取強化中!
査定もお気軽にご依頼ください!

トップへ戻る