広い室内と経済性が魅力。クロスビーとソリオバンディット、どっちを選ぶ?
2023.02.23
小型車を得意とするスズキから販売されている、ユニークで遊び心満載のコンパクトクロスオーバーワゴン「クロスビー」と、力強くスポーティなデザインに広々室内空間が魅力のコンパクトミニバン「ソリオ バンディット」。
小回り性能、年譜、室内の広さなど、使い勝手に優れるコンパクトな2台は、購入で迷う人も多いはず。
ですが、基本コンセプトが違っているので、パッケージや機能には差があります。
購入前には、それぞれの特徴をよく知ったうえで検討してみたいですよね。
■日常生活からアウトドアレジャーまで使い倒したいクロスビー
クロスビーは、ワゴンに求められる広い室内空間と日常の使いやすさに加え、個性的で愛着がわくデザイン、ラフロードでの力強い走破性といった、さまざまな方向の性能を兼ね備えたモデルです。
筋肉質で厚みを感じるボディやしっかりと抑揚のあるフェンダーアーチ、立体的な造形のバンパーなどSUVのような力強さを感じさせつつ、やわらかな印象のフロントセクションやスポーティなルーフエンドスポイラーなど、SUVならではの力強さと日常生活に溶け込む愛着のわくデザインを両立させています。
デザインコンセプトは「一緒に毎日の楽しさを広げていきたくなる”愛すべき相棒”」というもの。とくにフロントデザインは、丸型のヘッドライトと柔らかい雰囲気のグリルで親しみやすさを表現しています。
ボディサイズは、全長3,760mm×全幅1,670mm×全高1,705mm、ホイールベースは2,435mmとなっています。
最低地上高は180mmを確保しており、ある程度のラフロードなら下回りを心配することなく走行できます。
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※価格は支払総額
■都会的で洗練されたデザインと使い勝手が特徴のソリオバンディット
ソリオ バンディットは、コンパクトで取り回しの良いボディと広い室内空間を両立させ、後席両側スライドドアや乗り降りしやすいレイアウトなど、使い勝手の良さを特徴としたコンパクトミニバンです。
車体色にもバンディット専用色を設定するなど、上質感のある雰囲気や個性を楽しむことができます。
フロントは、ポジションランプとヘッドランプを二段構えに配置した精悍で独創的なランプ類に立体感のあるフロントグリルをあわせていることが特徴です。
それらにくわえてシャープで動きのある線と面表現をもちいたバンパーなどを組み合わせることで、迫力あるスタリングとなっています。
ボディサイズは、全長3,790mm×全幅1,645mm×全高1,745mm、ホイールベースは2,480mmです。
最低地上高は140mmと標準的な数値です。
■遊び心を感じるクロスビーと上質感のあるバンディット
クロスビーのインテリア(内装)は、横基調で広々とした印象の空間となっています。
ダッシュボードは力強い2本のパイプフレームをモチーフにしたデザインで、両端部分にセットされたサイドキャップが遊び心を演出しています。
シートはサイドサポートに差し色をあしらった上質なデザインで、軽自動車のハスラーとは大きく異る部分。
また空調ルーバーやシフトパネルのシルバー塗装とメッキを組み合わせた加飾により、上質感を表現しています。
室内寸法は、室内長2,175mm×室内幅1,355mm×室内高1,280mmで、室内高がこれだけしっかり確保されていると頭上空間にゆとりを感じます。
後席シートは左右独立式で、165mmのシートスライドも可能。
ラゲッジ側からでもシートバックの折りたたみができるスライドレバーを採用し、積載する荷物の量や乗車人数に合わせて荷室容量の調整が可能です。
いっぽうソリオ バンディットのインテリアは、立体感のある造形のインパネと視認性の高いセンターメーターが特徴で、ボルドーとブラックを基調としたカラーリングが上質感を表現しています。
室内寸法は、室内長2,500mm×室内幅1,420mm×室内高1,365mmとなっています。
特に室内高はミドルクラスミニバンにも匹敵するほどのサイズを確保しており、頭上空間にかなりゆとりを感じます。
165mmの前後スライドにリクライニングも最大56°まで調整可能な後席シートは、後席センターアームレスト、パーソナルテーブルも装備され、ロングドライブでも快適です。
■燃費はほぼ互角だけど…
クロスビーは、燃費とパワーを両立する1.0L直噴ターボのK10C型ブースタージェットエンジンに、ISG(モーター機能付発電機)によるマイルドハイブリッドを搭載しています。
エンジンの最高出力は73kW(99PS)/5,500rpm、最大トルクは150Nm(15.3kgm)/1,700-4,000rpm、で、組み合わせるトランスミッションは6速ATのみ。
駆動方式は、FFの2WDと変化する路面状況に応じて前後の駆動力を配分する電子制御4WDが用意されます。
この4WD には、ぬかるみや滑りやすい道で発進をサポートするグリップコントロールをはじめ、エンジントルクを抑制して雪道やアイスバーンでスムーズなドライブをサポートするスノーモード、急な下り坂で車速を約7km/hにコントロールするヒルディセントコントロールなどが備わります。
WLTCモード燃費は2WDが18.2km/L、4WDは17.0km/Lです。
ソリオ バンディットは、1.2LのガソリンエンジンにISGを組み合わせたマイルドハイブリッドと、駆動用モーターにオートギアシフト(AGS)を組み合わせたパラレル式ハイブリッドの2種類が用意されています。
後者の場合は約60km/h以下でのEV走行も可能となっています。 1.2Lのガソリンエンジンはどちらも同じK12C型で、最高出力67kW(91PS)/6,000rpm、最大トルク118Nm(12.0kgm)/4,400rpmですが、パラレル式ハイブリッドにはそれに最高出力10kW(13.6PS)/3,185-8,000rpm、最大トルク30Nm(3.1kgm)/1,000-3,185rpmのモーターが追加されます。
駆動方式は2WDで、マイルドハイブリッドにのみ4WDが用意されます。 またトランスミッションもマイルドハイブリッドはCVT、ハイブリッドはAGSという違いがあります。
WLTCモード燃費は、マイルドハイブリッドが18.4km/L〜19.6km/L、ハイブリッドが22.3km/Lというスペックです。
ちなみに自動車税は、1.0Lのクロスビーのほうが安くなります。
■安全性能は細かいところで違いがある
安全装備は、クロスビーが3つあるグレードのうち上位2機種、ソリオ バンディットは全車に先進安全運転支援システムのスズキ セーフティサポートが搭載されています。
スズキ セーフティサポートはデュアルカメラを基本としたもので、衝突被害軽減ブレーキ、誤発進抑制機能、後退時ブレーキサポート、リアパーキングセンサー、車線逸脱警報機能、ふらつき警報機能、ハイビームアシストなどが含まれますが、車線維持支援機能はクロスビーのみ、標識認識機能とヘッドアップディスプレイはソリオ バンディットのみとなっています。
またアダプティブクルーズコントロールは、クロスビーは全車速追従機能付となりますが、ソリオ バンディットの場合はマイルドハイブリッド搭載車のみ全車速追従機能付となり、ハイブリッド車は通常のタイプになるなど、細かいところで違いがあります。
クロスビーはアウトドアやスポーツなどアクティブなレジャーを楽しみたい方、個性的なデザインが欲しいという方に。
ソリオ バンディットは、後席スライドドアの使い勝手の良さや後席シートの快適性といったファミリーでも後席を重要視する方におすすめとなります。
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