コンパクトサイズのトールワゴン比較【スズキ ソリオVSトヨタ ルーミー】

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コンパクトサイズのトールワゴン比較【スズキ ソリオVSトヨタ ルーミー】

2022.10.20

軽規格よりも大きなボディと660cc以上の排気量で、あらゆる場面で扱いやすいコンパクトサイズのトールワゴン。


SUVやスポーツカーのように目立つクルマではないものの、販売台数ではつねに上位に顔を出す人気のカテゴリーです。


そのなかから、コンパクトクラスのトールワゴンでトップの販売台数を誇るトヨタ ルーミーと、明るいCMイメージでルーミーを追従するスズキ ソリオを比較してみましょう。



■スズキ ソリオってどんなクルマ?



コンパクトサイズのトールワゴン比較【スズキ ソリオVSトヨタ ルーミー】


1997年に発売された軽自動車のワゴンRと同時期にデビューしたワゴンRワイドをルーツに持つトールワゴンでした。


ワゴンRの全長と全幅を広げ、1.0Lエンジンを搭載したワゴンRワイドは、ワゴンRと同じくたちまち人気となりました。


ソリオという名前になったのは2010年に登場した2代目からで、このモデル以降ワゴンRとは完全に切り離されて開発されています。


その後2015年から2020年まで生産された3代目を経て、現在は4代目に進化しています。


3代目よりも全長を80mm、全幅を20mm拡大したボディの室内は、室内長2,500mmと室内高1,365mmという広さに、リアシートにはスライドとリクライニングを装備して、家族がゆったりくつろげる居住空間を実現しています。


ソリオ バンディットは、2代目からラインナップに加わった派生モデルで、若いオーナーを中心に人気を集めています。



■トヨタ ルーミーってどんなクルマ?



コンパクトサイズのトールワゴン比較【スズキ ソリオVSトヨタ ルーミー】


2016年にデビューしたトヨタ自動車のルーミーは、ダイハツのトールをベースとしたOEMモデルです。


ほかにも、ネッツ系列で販売されたトヨタ タンク、スバルからジャもスティとして販売された史上初の4姉妹車種でした。


現在も販売が継続されているルーミーは、コンパクトでありながら広々とした室内空間と多彩なシートアレンジ、ワンタッチオープン機能付きのパワースライドドアなどが特徴です。


ちなみにアグレッシブさを前面に押し出した派生モデルのタンクは、2020年で販売終了となっています。



■全長の長いソリオが室内も広い



コンパクトサイズのトールワゴン比較【スズキ ソリオVSトヨタ ルーミー】


4代目ソリオのボディサイズは全長3,790mm×全幅1,645mm×全高1,745mm、ホイールベース2,480mm。


対するルーミーのボディサイズは、全長3,700mm×全幅1,670mm×全高1,735mm、ホイールベース2,490mmで、全長でソリオが上回っています。


それぞれの最小回転半径は、ソリオが3代目と同じ4.8m、ルーミーが4.6mでルーミーの取り回しの良さが際立ちます。


コンパクトサイズのトールワゴン比較【スズキ ソリオVSトヨタ ルーミー】


ただし全長の長いソリオは、室内長2,500mm×室内幅1,420mm×室内高1,365mmなのに対し、ルーミーは室内長2,180mm×室内幅1,480mm×室内高1,355mmと室内長におおきな違いが生まれています。


またソリオは後席左右乗員の肩まわりスペースを広げたことで、後席3名乗車時の快適性を向上。


リアシートは、スライド量165mmで最大56度のリクライニングが可能。


ラゲッジルームの荷室床面長は3代目よりも100mm長く、ラゲッジスペースが広く使いやすくなったほか、2WD車にサブトランク、4WD車にアンダーボックスを備えます。


車両の使い勝手向上対策として、後席パワースライドドアに予約ロック機能を追加したほか、新設定となる運転席アンダートレイや荷室左側面のショッピングフック、インパネ中央部のUSB電源ソケット2個設置、後席右側面にアクセサリーソケットの設置、スリムサーキュレーター(スズキ小型車としては初採用)などが装備されいます。


対するルーミーの室内は、前後乗員間距離を1,105mmに設定し、リアシートのスライド量を240mmとして、後席のニースペースも広々。


リクライニングは最大70度まで倒せます。


コンパクトサイズのトールワゴン比較【スズキ ソリオVSトヨタ ルーミー】


ラゲッジスペースは、リアシートの格納にダイブイン機構を採用したことでフラットな床面で、長尺物も余裕をもって積み込むことができるようになっています。


このほか容量5Lの脱着式大型センターダストボックスや紙パックのドリンクもおける回転式カップホルダー、乗降用大型アシストグリップの採用など、快適な室内装備も備えています。


コンパクトサイズのトールワゴン比較【スズキ ソリオVSトヨタ ルーミー】



■燃費ならソリオ、パワーならルーミー



ソリオのパワートレインは1.2LのK12C型デュアルジェット4気筒ガソリンエンジンと、ISG(モーター機能付き発電機)と専用リチウムイオンバッテリーを組み合わせたマイルドハイブリッドの2種類です。


トランスミッションは全車CVTで、駆動方式は2WD(FF)と4WDがそれぞれ用意されています。


スズキ独自のマイルドハイブリッドシステムには、時速13km/h以下になるとエンジンを自動停止するアイドリングストップ機構を採用。


燃費性能(WLTCモード)は、マイルドハイブリッド車が19.6km/L(2WD)、NAエンジン車でも19.0km/L(2WD)という優れた数値を記録しています。


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対するルーミーが搭載するのは1.5Lクラス相当のトルクを発揮する新開発の直列3気筒1.0Lガソリンターボと、街中での発進や走行中の加速に磨きをかけた1.0Lガソリンの2種類。


トランスミッションは全車CVTを組み合わせ、駆動方式は2WD(FF)と4WDを用意しています。


時速約7km/hから作動するアイドリングストップ機構を備え、燃費性能(WLTCモード)はNAエンジン車で18.4km/L(2WD)、ターボエンジン車で16.8km/L(2WD)をそれぞれ実現しています。


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■新車価格設定はほぼ同じ



ソリオのグレード構成は、下からガソリン車の「G」、ハイブリッド車の「MX」、ハイブリッド車の「MZ」という3つで、各グレードに2WDと4WDの設定があるほか、「G」と「MX」にはスズキセーフティサポート非装着車(受注生産)も用意されています。


新車価格は、「G」が151万5800円〜170万7200円、「MX」が176万7700円〜197万5600円、「MZ」が202万2900円〜214万8300円です。


ルーミーのグレードは、「X」と上位の「G」が基本ですが、廉価版の「X」が用意されるのはガソリン車のみ。


ターボ車は「G」のモノグレード展開。


ガソリン車/ターボ車ともにGをベースにした「カスタムG」も用意されます。


駆動方式は2WD(FF)と4WDが選べますが、ターボ車の「G-T」および「カスタムG-T」には4WDの設定がありません。


ガソリン車/ターボ車ともにGをベースにした「カスタムG」も用意されますが、 新車価格は「X」が156万6500円〜174万2500円、「G」が175万3500円〜192万9500円、「カスタムG」が192万4000円〜210万円。


ターボ車の「G-T」は187万4500円、「カスタムG-T」は205万6000円となっています。



■安全装備重視なら高年式がおすすめ



4代目ソリオは2020年末に発表され翌年から発売開始となったモデルですが、


すでに中古車市場には4代目のソリオが流通しています。


さすがに100万円を切るモデルはありませんが、上位グレードや装備内容の豪華な仕様が新車よりもお得に買えるのは魅力的です。


また3代目ソリオであれば100万円以下でも十分見つかります。


3代目ソリオは2018年7月にマイナーチェンジを行なっており、安全装備や運転支援機能の拡充が図られているので、3代目であればそれ以降のモデルが狙い目です。


対するルーミーは2016年から現在まで販売が続けられており、2020年9月にはマイナーチェンジを行なっています。


このマイナーチェンジで予防安全性能のスマートアシストが全車標準装備化され、内外装のデザインも変更。


また快適装備では9インチのディスプレイオーディオがオプション設定され、ウェルカムパワースライドドアやUSB端子が標準装備となりました。


ルーミーの中古車は100万円以下の個体もありますが、装備内容が充実したモデルが欲しい方はマイナーチェンジ後のモデルを狙うのも良さそうです。



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■こんな使い方をする人に乗ってほしい



コンパクトサイズのトールワゴン比較【スズキ ソリオVSトヨタ ルーミー】


実用性と燃費の両立ならハイブリッド仕様のソリオがおすすめですが、ソリオはほかにも高級感と押出感があるフロントマスクなどデザインにもこだわりたい人にもおすめです。


対するルーミーは、豊富なシートアレンジが盛りだくさんの収納スペースなど、お子さんの多いファミリーや車内の整理整頓が好きな方におすすめです。



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