使える相棒。ミニバン×SUV?スバル エクシーガ クロスオーバー7と三菱 デリカD:5
2022.07.27
SUVがすっかり人気のカテゴリーに成長した現在ですが、ファミリー層にまだまだ一番人気といえるミニバンも気になる存在ですね。
そんなSUVとミニバン、双方の魅力と能力を兼ね備えたクルマといえば、いまや三菱 デリカD:5の一人勝ち状態ですが、じつは数年前まで、スバルからエクシーガ クロスオーバー7が発売されていました。
SUVブームによって見直されているエクシーガ クロスオーバー7と、中古車価格でライバルとなる、デリカD:5のガソリンモデルを比較してみましょう。
■ミニバンの派生SUVとして生まれたクロスオーバー7と、SUVミニバンとして開発されたデリカD:5
ミニバンとSUVどちらの特徴も持っている2台ですが、じつは生まれた経緯が大きく異なります。
まずスバルのエクシーガ クロスオーバー7は、スバル初の多人数向けモデルとして開発され、2008年にデビューしたミニバンのエクシーガをベースにして、モデル末期の2015年にクロスオーバーSUVとしての仕立直しをおこなったものです。
とはいえSUVテイストを追加しただけのよくある〇〇風ではなく、専用に新開発された足回りやバンパー、ホイールアーチ等の専用外装部品、インテリアの加飾はもちろんのこと、シンメトリカルAWDの採用などで悪路走破性まで含めた性能強化をしっかりと図っていました。
いっぽうデリカは、出自からすでにSUV顔負けの悪路走破性を持ったミニバンというコンセプトで開発されたクルマで、CMコピーの「ミニバンじゃ、たどり着けない。SUVじゃ、積みきれない!」を具現化したで独創的なモデルです。
初代から数えて50年以上の歴史を持つデリカというブランドは、日本の自動車市場においても唯一無二といって過言ではないキャラクター性を持っており、多くのファンを獲得しています。
ここでピックアップするモデルはビッグM/C前の2.4Lガソリンエンジン車です。
PRこの記事に関連するクルマ
※価格は支払総額
■ミニバンの範疇に収まらない個性あるインテリア
エクシーガ クロスオーバー7のインテリアは、基本的な部分をすべてベースとなったエクシーガの機能的なデザインを踏襲していますが、Xブレイクでは各所にSUVらしいタフさを演出するためのオレンジタンカラーを配色し、アクティブな印象が冒険心をくすぐられるものとなっています。
またアルミ製のペダルまわりや、ブラック塗装のシックなパネルなど、高級感と所有感を満たすコクピットまわりのパーツも魅力です。
対するデリカD:5の内装はというと、長年培われたSUVミニバンとして極めて機能的かつ実用的に作られています。
ミニバンを出自とするクロスオーバー7と比較すると、高級感という面でやや見劣りするものの、分かりやすくまとめられた操作系や各部にあしらわれたシルバーパーツのタフ感、そしてなによりこれでもかと言わんばかりに配置された収納ポケットの山、山。
箱型ボディの強みである車内空間の広さも相まって、内部の使い勝手はかなりのものです。
■走行性能はほぼ互角
エンジンは、エクシーガ クロスオーバー7が、スバルお得意の2.5L水平対向4気筒で、当然のようにシンメトリカルAWDが組み合わせられます。
対するデリカD:5は、2.4L直列4気筒エンジンにこちらも三菱お得意の電子制御4WDの組み合わせ。
スペックは、エクシーガ クロスオーバー7の2.5Lが最高出力:127kW(173PS)/5,600rpm、最大トルク:235Nm(24.0kgm)/4,100rpmで、燃費は13.2km/L(JC08モード)。
デリカD:5の2.4Lは、最高出力:125kW(170PS)/6,000rpm、最大トルク:226Nm(23.0kgm)/4,100rpmで、燃費は10.6km/L(JC08モード)となっています。
双方ともにスペックとしては近いものがありますが、エンジン形式が大きな違い。
低重心設計に寄与するスバルの水平対向エンジンは、独特の排気音が走りを盛り立てます。
■安全性能はクロスオーバー7に軍配
クロスオーバー7はなんと言ってもアイサイトver.2と呼ばれる先端運転支援システムを搭載しているのが大きく、近年のクルマに相応しくプリクラッシュブレーキ制御、AT誤発進抑制制御、ふらつき警報、車線逸脱警報、先行車発進お知らせ警報、アダプティブレーダークルーズコントロールなどが備わっています。
対するデリカはM/C前のモデルということもあり、搭載される安全機能は衝突安全性や乗員保護のための強固なフレームなど、基本的な機能に限定されます。
■それぞれにオススメできるユーザーは?
オンロードをメインに走る方、遠距離ツーリングが多い方や、アウトドアにもときどき出かけるというユーザーは、エクシーガ クロスオーバー7を。
ラフロードにもどんどん挑みたい方、ご家族で広々と旅をしたい方、野を越え山を越える冒険に憧れるユーザーにはデリカD:5をオススメしたいと思います。
とはいえ、どちらも素晴らしいクルマですから、ご興味ある方は選択肢のひとつに入れて下さい。