トヨタ 新型ノア/ヴォクシーはどんなクルマ?
2022.05.01
日本のファミリー層に支持されてきたトヨタのミニバン、ノア/ヴォクシーが2022年1月に4代目へとフルモデルチェンジを受けました。
今回は、新しくなったノア/ヴォクシーがどのようなクルマなのか解説します。
新しいノア/ヴォクシーが気になっている方は参考にしてみてください。
■ノアのエクステリアの特徴は?
新型ノア/ヴォクシーのボディサイズは、ともに全長4,695mm×全幅1,730mm×全高1,895mmと、全車3ナンバーサイズになったことがトピックです。
ノアのエクステリアは、横長のシャープなヘッドライト、赤いライン状になっているリアコンビランプが特徴です。
フロントグリルはグレードによって異なり、X・G・Zグレードはボディ同色のフロントグリル。
エアロモデルのS-Z・S-Gグレードはメッキのフロントグリルを装着。
リヤバンパーもS-Z・S-Gグレードには、エアロモデル専用のバンパーが装着され、ワイドなスタイリングを強調しています。
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■ヴォクシーのエクステリアの特徴は?
ヴォクシーのエクステリアは、細長い横一文字のフードモールディングと、開口部が大きくメッキで縁取りされたフロントロアバンパーによって、ワイドでスクエアな印象。
ヘッドライトやリアコンビランプには、クリアのスモークタイプを採用し、ブラックアウトされているフロントグリルやバックドアガーニッシュと一体感あるスタイルになっています。
グレードは、エアロモデルのS-Z・S-Gのみです。
歴代モデルで追求してきた室内空間の最大化と力強い箱らしさを継承し深化した両車のエクステリアは、開口部が大きいフロントバンパー、ワイド感を演出する横長基調のフードモールディングやリアコンビランプなどによって、「堂々・躍動的な力強いハコ」スタイルとなっています。
■ロングスライド機構の使い勝手が良くなったインテリア
インテリアは、ノア/ヴォクシーともに、ブラックを基調とした開放的な内装で、使い勝手に優れていることが特徴です。
車内は、ブラックアウトされたスリムなフロントピラーや水平基調の低くワイドなインパネ、随所に施された金属調のアクセントによって、上質感ある空間となっています。
2列目シートにロングスライド機構を採用し、跳ね上げ式の3列目シートによってラゲッジルームを広げたり、足を伸ばす空間を作り出したりすることが可能。
このロングスライド機構によって、従来のモデルのように2列目シートを一旦横移動させてから前後スライドさせる必要がなくなったこともトピックです。
またバックドアは、好みの開き具合で止められる「フリーストップバックドア」を採用しています。
フリーストップバックドアは、開くのを止めると閉める方向のみに動く機構となっているため、バックドアを壁や背後のクルマにぶつける心配がありません。
■インテリアカラー/シートの特徴は?
インテリアカラーとシート表皮はグレードによって異なります。
ノアは、Xがダークグレーとファブリック、Gはフロマージュまたはブラックと上級ファブリック、Zがダークブラウンまたはブラックに合成皮革+ファブリック。
エアロモデルはノア/ヴォクシーともに共通で、S-Gがブラックに上級ファブリック、S-Zはブラックに合成皮革+ファブリックという組み合わせです。
乗車人数は、ノア/ヴォクシーともにキャプテンシートの7人乗りと、ベンチシートの8人乗りを用意しています。
■WLTCモード23.4km/Lの低燃費が魅力のハイブリッド
4代目ノア/ヴォクシーには、ハイブリッド車とガソリン車の2種類のエンジンが用意され、それぞれに前輪駆動(2WD)と四輪駆動(ハイブリッドはE-Four)が用意されています。
販売の中心となるハイブリッド車は、モーターとバッテリーの高出力化やシステムの高効率化により、心地よい加速と優れた燃費性能を両立しました。
スペックは、最高出力72kW(98PS)/5,200rpm、最大トルク142Nm(14.5kgm)/3,600rpmの1.8L 直列4気筒ガソリンエンジンに、最高出力70kW(95PS)、最大トルク185Nm(18.9kgm)のモーターを組み合わせたもので、燃費は、WLTCモードで23.4km/L(ノア)という優れた数値を記録しています。
また新型ではハイブリッドにも最高出力30kW(41PS)、最大トルク84Nm(8.6kgm)のリアモーターをそなえた4輪駆動のE-Fourがラインアップされました。
こちらの燃費は22.0km/Lです。
■ダイレクトな走りが特徴のガソリンエンジン
ガソリン車は、力強くダイレクトな走りと優れた燃費性能を両立しています。
2.0L 直列4気筒ガソリンエンジンのスペックは、最高出力125kW(170PS)/6,600rpm、最大トルク202Nm(20.6kgm)/4,900rpmです。
WLTCモード燃費は14.3〜15.1km/Lとなっています。
ガソリンエンジンは、ダイナミックフォースエンジンにダイレクトシフトCVTの組み合わせにより、ダイレクトな力強い走りと燃費性能を両立していることが特徴です。
また、ダイレクトシフトCVTには、マニュアル感覚のシフトチェンジができる10速シーケンシャルシフトマチックが設定されています。
■先進的な予防安全システムが装備される新型ノア/ヴォクシー
4代目ノア/ヴォクシーには、歩行者・自転車運転者・自動二輪車の検知機能付き衝突回避支援タイプの「プリクラッシュセーフティ」、レーントレーシングアシスト、レーンディパーチャーアラート、全車速追従機能付レーダークルーズコントロール、オートマチックハイビーム、ドライバー異常時対応システムなどで構成される予防安全パッケージ「トヨタセーフティセンス」が装備されています。
加えて、ハイブリッド車には、ドライバーがスマートキー携帯時にスマートフォンの専用アプリから駐車および出庫ができる「リモート機能」をトヨタ初採用しました。
またメーカーオプション(ノア Xグレードを除く)として、アクティブ操舵機能付き緊急時操舵支援、フロントクロストラフィックアラート、レーンチェンジアシストのほか、高度運転支援技術『トヨタチームメイト』のアドバンストパーク、パーキングサポートブレーキ (周囲静止物)も用意されています。
■車格が上がったといえる新型ノア/ヴォクシー
4代目になった新型のノア/ヴォクシーは、大胆で存在感あるデザイン、上質感が増したインテリア、先進の運転支援システム、新しくなったパワートレイン、使い勝手に優れる機能、安心な先進安全装備など、魅力たっぷりのモデルとなっています。
その完成度は、これまでよりも車格がひとつ上がったと言っても過言ではないほど高い物となっています。