【都会派ハイブリッドSUV対決】トヨタ カローラクロス VS ホンダ 2代目ヴェゼル
2022.04.21
SUV人気が高まる中で、各メーカーが力を入れるのが、都市型SUVです。
非舗装路面や悪路を走破するクロスカントリーではなく、舗装路面だけの走行を前提にしたSUVが、今売れています。
その中でも人気の、カローラクロスと2代目ヴェゼルにスポットを当てていきましょう。
両者を比較し、各車に向いているユーザー像などを考えていきます。
■エクステリア比較
まずは、ボディサイズを比べてみましょう。
カローラクロスは、全長4,490mm×全幅1,825mm×全高1,620mmのボディで、ホイールベースは2,640mm、最低地上高160mmを確保します。
2段に分かれたフロントグリルが、活動的な印象を与え、丸みを帯びたボディの中にホイールアーチなどで角張ったデザインを加えることで、堂々とした逞しさも感じられるでしょう。
運転席に座ると、それほどボディは大きく感じず、最小回転半径も5.2mとコンパクトSUV並みです。
都市部の狭い道でも、取り回しのしやすさが光ります。
2代目ヴェゼルは、全長4,330mm×全幅1,790mm×全高1,590mmのボディで、ホイールベースは2,610mm、最低地上高185〜195mm(4WDは170〜180mm)を確保します。
大きなフロントグリルが印象的ですが、ボディ後方へ流れるようなクーペフォルムが美しいクルマです。
カローラクロスよりも一回り小さなボディは見切りが良く扱いやすさが際立ちます。
しかしながら、最小回転半径は5.3m(Z、PLaYは5.5m)とカローラクロスよりも少し大きめ。
Uターンなどでの取り回しのしやすさでは、カローラクロスが一歩リードといったところでしょう。
PRこの記事に関連するクルマ
※価格は支払総額
■インテリア・荷室の使い勝手比較
カローラクロスの室内の広さは、室内長1,800mm、室内幅1,505mm、室内高1,260mmです。
エントリーグレードと中間グレードでは、シート表皮にファブリックを使用し、最上級のZは、本革とファブリックのコンビシートとなります。
後席シートは2段階のリクライニング機構を採用し、膝周りのスペースも十分です。
荷室もコンパクトSUVとしてはクラストップレベルの大容量で、5名乗車時の最大荷室容量は487Lです。
後席を倒した状態では、荷室底面と倒したシート背面に段差が生まれます。
フルフラットにはならず、リアシートを倒した状態で、フラットな荷室を作り出すには、別売りのラゲージアクティブボックスを購入する必要があります。
2代目ヴェゼルの室内の広さは、室内長2,010mm、室内幅1,445mm、室内高1,225mmです。
ボディは2代目ヴェゼルの方が小さいのですが、室内長は2代目ヴェゼルの方が長く、広さを十分に感じます。
ただし、クーペフォルムの影響を受け、室内高は少し低い印象です。
背の高い大人が座ると、頭上空間に余裕はほとんど無くなってしまいます。
ベースグレードのXとガソリンのGは、ファブリックシートですが、ZとPLaYはプライムスムースとファブリックのコンビシートになります。
4WD車には、ベースグレードでもシートヒーターが装着されるのは、カローラクロスと異なる点で、2代目ヴェゼルの良いところです。
荷室容量は際立って大きいものではないですが、リアシートを倒すだけで、フラットで広大な荷室が生まれるのは嬉しいところ。
2列目シートは座面を跳ね上げることもでき、様々なシートアレンジが可能です。
見た目よりも、居住性や機能性が高いのは2代目ヴェゼルです。
インテリアは各グレードで、2代目ヴェゼルの質感の方が高く感じます。
■走行性能比較
1.8L 直列4気筒エンジンを搭載するカローラクロス。
ガソリンモデルとハイブリッドモデルが用意されています。
動力性能は、必要十分で、高速道路での再加速(合流)などでもパワー不足は感じません。
WLTCモード燃費はガソリンエンジンモデルが14.4km/L(2WDのみ)、ハイブリッドモデルが24.2km/L〜26.2km/Lです。
2代目ヴェゼルは1.5L 直列4気筒エンジンを搭載。
こちらもガソリンモデルとハイブリッドモデルをラインアップしています。
特にスムーズさを感じるのはハイブリッドモデルのe:HEV。
WLTCモード燃費はガソリンエンジンモデルが15.6km/L〜17.0km/L、e:HEVは22.0~25.0km/Lです。
燃費性能ではカローラクロスが一歩リードですが、2代目ヴェゼルに搭載されるe:HEVは、静かで滑らかな走りが特徴です。
また、カローラクロスはガソリンエンジンでは4WDが選べないため、欲しいパワーユニットと駆動方式の関係で、選ぶクルマが決まるでしょう。
■安全性能比較
両者に搭載される運転支援パッケージングは、衝突被害軽減ブレーキ、アダプティブクルーズコントロール、車線維持支援システム、先行者発進お知らせ機能、標識認識機能、オートマチックハイビーム、パーキングサポートブレーキを標準装備しています。
走行中の車両左右後方に並走車がいることを教えてくれるブラインドスポットインフォメーション(モニター)は、カローラクロスが全車オプション設定なのに対し、2代目ヴェゼルはZとPLaYに標準装備されます。
両者ともに、高いレベルの先進安全装備を保有していますが、上級グレードで比較すると、2代目ヴェゼルの方が標準装備の数が多く、より安全で安心できるドライブが出来るでしょう。
■それぞれどんな方におすすめか?
都市部の狭い道を走ることが多い方は、カローラクロスの小回り性能が役に立ちます。
後席を使う機会が多く、4〜5名でフル乗車する機会が多い方も、座った際に広さを感じるカローラクロスがおすすめです。
2代目ヴェゼルは、シャープなスタイリングと、スムーズなe:HEVの走りが良いところ。
長距離運転も苦にならず、運転支援機能が多いため、ドライビングが楽になります。
基本的に2名〜3名程度の乗車が多い場合は、機能性に優れる2代目ヴェゼルを選ぶと良いでしょう。
それぞれに個性が光る都会派SUV、あなたはどちらを選びますか。