【最上の乗り味を提供する】レクサス 4代目RXの走行性能を解説
2021.11.27
レクサスの高級クロスオーバーSUVであるRXは、1998年に北米で誕生します。
3代目からは日本市場に導入され大人気となり、現行型は2015年に誕生した4代目です。
「RXでありながら、RXを超える」をテーマに開発された4代目RXの気持ちのいい走りを支える走行性能について解説していきます。
■安心感と安定性、そして意のままに操る楽しさを支えるボディ構成(プラットフォーム、サスペンション)
走行性能を支えるプラットフォームは、トヨタKプラットフォームを3代目に引き続き採用しました。
エンジンの重心に対して、より近い位置でボディに懸架するプラットフォームに構造を変更することで、ステアリング操作に対しての車両応答性を高めています。
また、フロントサスペンションを徹底的に見直し、スタビライザー系を拡大して剛性を高め、フラットな車両姿勢を実現するとともにバネを柔らかくし前後バランスを取り直して、疲れにくい乗り心地を追求しています。
旋回時のボディロールを最小限に抑えるため、骨格の配置を最適化。
マイナーチェンジでは、スポット溶接打点を増やすとともに構造用接着剤の接着範囲を拡大して、より優れた操縦性と乗り心地を実現しました。
また、ハブベアリングの剛性を高め、リヤスタビライザーバー径を拡大することで、アンダーステアの軽減とロール低減を図っています。
コーナリング中にアクセルを踏み込んだ際に発生しやすいアンダーステアを抑制するアクティブコーナリングアシストの採用や、電動パワーステアリングのチューニングに改良を加え、意のままのライントレースができる操縦安定性を実現しました。
PRこの記事に関連するクルマ
※価格は支払総額
■旋回性を確保するダイナミックトルクコントロールAWD
RX300(RX200t)のAWDモデルに採用されているのが、ダイナミックトルクコントロールAWDです。
速度・舵角・ヨーレートに基づき、前後100:0~50:50までのトルク配分を自動的にコントロールします。
通常走行時にはFF状態で燃費効率のいい走りを実現し、発進時や滑りやすい路面での走行時には、車両の状態に合わせて適切なトルクを後輪に配分、旋回時には操舵量からドライバーが描くターゲットラインを算出し、車両挙動に応じてきめ細かく後輪にトルク配分を行います。
旋回時の内輪へブレーキ制御を行いながら、ダイナミックトルクコントロールAWDを協調制御することで、安定した旋回を可能にしました。
■小気味いいターボエンジンと、パワー不足を微塵も感じさせないハイブリッド
3代目RXに採用されているパワートレインは2種類です。
RX300に搭載される、2.0L 直列4気筒ターボエンジンは最高出力175kW(238PS)/4,800~5,600rpm、最大トルク350Nm(35.7kgm)/1,650~4,000rpmとなっています。
WLTCモード燃費はFFモデルで10.9km/L、AWDモデルで10.4km/Lです。
アクセル操作に対して瞬時のレスポンスを高め、滑らかに素早く伸びていく加速フィールが特徴的なエンジンとなります。
トランスミッションは6速ATが組み合わされます。
RX450hに搭載される、3.5L V型6気筒エンジンとハイブリッド機構は、最高出力193kW(262PS)/6,000rpm、最大トルク355Nm(34.2kgm)/4,600rpmです。
フロントモーターは最高出力123kW(167PS)、最大トルク355Nm(34.2kgm)となります。
AWDモデルに搭載されるリアモーターは最高出力50kW(68PS)、最大トルク139Nm(14.2kgm)です。
WLTCモード燃費はRX450hのFFモデルで15.3〜15.6km/L、AWDモデルで14.9km/L、RX450hLでは14.7km/L、となります。
トランスミッションには電気式無段変速機を組み合わせます。
■充実の予防安全パッケージで安心
予防安全パッケージのレクサスセーフティシステムプラスを採用し、機能を大幅に進化させています。
プリクラッシュセーフティシステム、レーントレーシングアシスト、アダプティブハイビームシステム、ロードサインアシストを装備。
アダクティブハイビームシステムにはブレードスキャン機能を設定し、従来のAHSよりも細かい遮光が可能となって、対向車や先行クルマを幻惑することなく、ハイビームの照射範囲を拡大します。
■ライバル解説:トヨタ 4代目ハリアー
3代目RXのライバルとなるのは、同門であるトヨタ 4代目ハリアーでしょう。
3代目RXには設定されていない2.5Lエンジンとハイブリッドシステムの組み合わせとなるパワートレインは、低燃費で静かな走りを生み出します。
また、Zに用意されているレザーパッケージは、3代目RXにも負けない高級感を感じさせてくれる一台です。
2.0Lガソリンエンジンの切れ味も鋭く、気持ちよいドライビングができるSUVに仕上がっています。
3代目RXと4代目ハリアー甲乙つけがたい存在です。
RXの走行性能を解説してきました。
ラージクラスSUVながらも、ボディの大きさを感じさせない操作感は、RXを運転していて最も気持ちいい部分です。
柔らかさと硬さを上手く組み合わせ、最上の乗り心地と操舵感をドライバーはもちろん、同乗者にも感じさせてくれるでしょう。
運転の気持ちいいRXで、ロングドライブに出かけてみてはいかがでしょうか。