【同じ1BOX】トヨタ グランエースとハイエースはなにが違うの?
2021.11.29
トヨタのワンボックスカーといえば、ハイエースがあげられるでしょう。
荷物を積み込むバンから多人数乗車ができるグランドキャビンまで種類が多く、その用途も様々です。
このハイエースの新型海外仕様をベースに生み出されたのがグランエースになります。
両車ともに全長5mを超えるワンボックスカーですが、その違いはどこにあるのでしょうか。
今回はグランエースとハイエースワゴングランドキャビンを比較していきます。
■圧倒的な高級感 トヨタ グランエースとは?
グランエースは2019年11月に発表されたビッグサイズの高級ワゴンです。
上質かつ快適な移動空間を実現し、サイズを生かした圧倒的な存在感を有するフルサイズワゴンとなっています。
グレードは2種類。4列シート8人乗りのG(620万円)と3列シート6人乗りのプレミアム(650万円)と独特な仕様となっています。
セミボンネット(パワートレーンの後端上に運転席が配置され、短いボンネットを持つ車両形状)のパッケージを採用し、上質な室内空間と静粛性、走行安定性など基本性能の高さが特徴のクルマです。
華やかな運転席回りや心地よい後席空間のデザインが高級感をより際立たせています。
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※価格は支払総額
■フルサイズワゴンの大きさを比較
グランエースのボディサイズは全長5,300mm×全幅1,970mm×全高1,990mmです。
ホイールベースは3,210mmとなっており、最低地上高175mmを確保します。最小回転半径は5.6mです。
金属加飾の大型ラジエーターグリルが華やかで強い押し出し感を演出し、存在感のあるフロントビューとなっています。
特徴的なLEDデイタイムランニングランプとクロム加飾のプロジェクター式LEDヘッドランプが高級車にふさわしい先進性を強調するデザインです。
リアデザインはフロントデザインに呼応しながらリアコンビネーションランプのLEDによる光の帯が先進性を強調し、バックドアガーニッシュと組みあわされ高い位置にレイアウトされることで堂々とした風格を表現しました。
17インチタイヤに設定されるアルミホイールには削り出しの質感と金属調塗装を施し、高級感を演出。
上質感が際立つボディカラーは全4色用意されています。
ハイエースワゴングランドキャビンのボディサイズは全長5,380mm×全幅1,880mm×全高2,285mmです。
ホイールベースは3,110mmとなっており、最低地上高185mmを確保します。
最小回転半径は6.1mmです。
伝統的なハイエースのキャブワゴンスタイルを継承し、安心の空間でリラックスできる仕様となっています。
メッキ調のフロントグリルやツートンカラーが選択できるボディカラーで、親しみやすさを感じられるデザインです。
■高級感のグランエースと10人乗れるハイエースワゴン
グランエースの室内は室内長3,290mm(Gは3,365mm)×室内幅1,735mm×室内高1,290mmです。
3列シートのプレミアムは、2列目と3列目にゆったりとくつろげる専用のエグゼクティブパワーシートを採用し、座り心地の良さに加えて、ロングスライド機構やパワーリクライニング機構、パワーオットマン、快適温熱シート、格納式テーブルを備えるなど利便性や快適性の高さを追求しました。
4列シートのGは2列目にエグゼクティブパワーシートを採用。
3列目にはリラックスキャプテンシートを採用し、4列目にはワンタッチで座面が跳ね上がる6:4分割チップアップシートを採用し、乗車人数や荷物の量に応じたシートアレンジをフレキシブルに行うことができる仕様です。
車内には木目調加飾を配して華やかさを演出するとともに、メーターフードには表皮巻と本ステッチを採用。
ステアリングホイールには本革を装備し、木目調加飾を組み合わせるなど上質な仕上がりを感じられます。
ハイエースワゴングランドキャビンの室内は室内長3,525mm×室内幅1,695mm×室内高1,565mmです。
10人乗りとなり、フロントシートから2×2×3×3の4列シートとなっています。
前後シート間にはウォークスルースペースが用意されており、背もたれを倒すなどの作業がなく、各シートへ楽にアクセスすることが可能です。
グレーとブラックでまとめられた落ち着いた車内で、サイドウィンドウが大きく切り取られており、視界が良いのが特徴となります。
■クリーンディーゼルとガソリンエンジン 質感が高いのはグランエース
グランエースには2.8L クリーンディーゼルエンジンが搭載され、6速ATが組み合わされます。
滑らかさと静粛性を兼ね備え、低回転域からトルクフルな走行を実現するパワートレインです。
WLTCモード燃費は10.0km/Lです。
エンジン最高出力は130kW(177PS)/3,400rpm、最大トルクは450Nm(45.9kgm)/1,600~2,400rpmとなります。
ハイエースワゴングランドキャビンには2.7L ガソリンエンジンが搭載され、6速ATが組み合わされます。
WLTCモード燃費は8.8km/Lです。
エンジン最高出力は118kW(160PS)/5,200rpm、最大トルクは243Nm(24.8kgm)/4,000rpmとなります。
■予防安全パッケージはどちらも同じだが、細部にわたるサポートはグランエースに軍配
両車ともにToyota Safety Sense(トヨタセーフティセンス)を搭載し、予防安全装備は十分です。
しかし、グランエースの方がより最新の仕様となっています。
トヨタセーフティセンスの機能のひとつ、プリクラッシュセーフティシステムはハイエースが歩行者〔昼〕検知機能付衝突回避支援タイプです。
一方、グランエースは歩行者の検知が昼に加えて夜も検知可能になるほか、昼間の自転車運転者検知も可能です。
その他にもインテリジェントクリアランスソナーやデジタルインナーミラーが標準装備されるなど、グランエースの方が安全安心をサポートする装備が上手となります。
トヨタのフルサイズワゴン2台を比較しました。圧倒的な高級感のグランエースと10人もの多人数乗車ができるハイエースワゴン。
用途に合わせて使いやすく満足できるモデルを選びたいですね。