ホンダ 2代目フリード(GB5/6/7/8型)のグレードごとの違いは?
2021.08.19
コンパクトなボディにスライドドア、3列シートという使いやすいパッケージングでファミリーに人気のホンダ フリード。
現行型となる2代目は2016年9月に発売となりましたが、グレードやパワートレインによる装備にはどんな違いがあるのでしょうか?
本記事で解説していきたいと思います。
■基本的なグレード構成
まずはフリードのグレード構成を整理してみましょう(フリード+(プラス)は本記事では取り上げていません)。
フリードには1.5Lガソリンエンジンモデル(以下、ガソリン)と、デュアルクラッチ式ハイブリッドモデル(以下、ハイブリッド)があり、それぞれグレード構成がやや異なります。
ガソリンはベーシックなB、中間グレードのG、SUVテイストのスタイリングとなるCROSSTAR(クロスター)、上質な専用エアロデザインとなるModulo X(モデューロ X)という4グレードです。
ハイブリッドはG、クロスター、モデューロ Xと3グレードとなります。
駆動方式はBとモデューロ XがFFのみ、その他グレードはFFか4WDが選べます。
装備についてですが、ガソリンとハイブリッドでは同じグレードでも少し違いがあります。
ハイブリッドを選ぶと標準となる装備は、
・LEDヘッドライト(G、クロスター)
・車両接近警報装置
・エコアシストのティーチング機能
・専用タイプのセレクトレバー
・専用タイプのLEDリアコンビネーションランプ
・Gの15インチフルホイールキャップはハイブリッド専用デザイン
・専用エンブレム
・電動サーボブレーキシステム
一方、タコメーターはガソリン車のみの装備となります。
では、それぞれのグレードの主な装備を見てみましょう。
ハイブリッドとガソリンで違う装備があれば、その点も取り上げます。
PRこの記事に関連するクルマ
※価格は支払総額
■最もベーシックなグレード:B
Bはフリードで最もベーシックなグレードで、ガソリンのみ、FFのみの設定、乗車定員は6名となります。
Bの主な標準装備・仕様は、
・Honda SENSING(先進安全運転支援システム/全車標準装備)
・エコアシスト
・フルオートエアコン
・2スピーカー
・2列目キャプテンシート(内側アームレストのみ)
・3列目5:5分割はね上げシート
・コンビニフック付1列目シートアームレスト(運転席のみ)
・木目調インパネミドルエリア(ウォールナット)
・運転席用&助手席サンバイザー(バニティミラーなし)
・LEDリアコンビネーションランプ
・UVカット機能付フロントウインドウガラス
・高熱線吸収/UVカット機能付フロントドアガラス
・高熱線吸収/UVカット機能付フロントコーナーガラス
・高熱線吸収/UVカット機能付プライバシーガラス(リアドア/リアクォーター/テールゲート)
・フロント ウインドウ ガラス(UVカット機能付)
・ハーフシェード
・フロントウインドウ
・LEDウインカー付リモコンドアミラー
・間欠フロントワイパー
・カラードアウタードアハンドル
・リアライセンスガーニッシュ(クロームメッキ)
などです。
基本的な装備はあるものの、インテリア(内装)の加飾が少なく、両側パワースライドドアやシートヒーター、Hondaインターナビといった便利機能がオプションでも選択できないなど制約が多いグレードとなるため、欲しい装備がある場合はしっかり確認する必要があるでしょう。
■実質的なエントリーグレード:G /ハイブリッド G
GはBよりも充実したグレードで、フリードらしさを味わうならG以上がおすすめです。
Gの場合はガソリンもハイブリッドもFFと4WDが選べます。
ガソリンの場合はそれぞれ6人乗りと7人乗りを選べますが、ハイブリッドの4WDは6人乗りのみの設定となります。
さらにやや複雑なのはハイブリッドとガソリン、またFFと4WDでも装備内容が異なりますので、検討する場合には注意が必要です。
まずBに加えて標準となった装備・仕様は、
・両側パワースライドドア
・2列目キャプテンシート(両側アームレスト・6人乗りの場合)
・シルバー塗装インナードアハンドル(フロント)
・シートバックポケット(助手席)
・運転席用&助手席サンバイザー(バニティミラー付)
・メタリック塗装パワーウインドウスイッチパネル
・シルバー塗装エアコンアウトレットノブ
・オートリトラミラー
・車速連動間欠式フロントワイパー
となっています。
ハイブリッドとガソリンの装備の違いですが、ハイブリッドはヘッドライトがLEDなのに対しガソリンはハロゲン、ハイブリッドはナビ装着用スペシャルパッケージ+ETC車載器が標準装備なのに対し、ガソリンはオプション設定となります。
スピーカー数はハイブリッドが4、ガソリンが2となります。
また、運転席&助手席シートヒーター、オートエアコンのプラズマクラスター、ロールサンシェード(スライドドア両側)、照明付バニティミラー、フロントウインドウ/フロントドアのIRカット機能、コンフォートビューパッケージ(撥水/ヒーテッドドアミラーなど)などは4WD車に標準装備となりますが、FF車の場合はCパッケージというセットオプションとなります。
■SUVテイストでアウトドアシーンに持ち込みたいグレード:クロスター /ハイブリッド クロスター
クロスターは、フリードにSUVの力強いスタイリングのテイストを取り入れた内外装となるモデルです。
装備内容、2WDと4WDの装備の違いは基本的にGに準拠しますが、さらに下記の装備が追加・仕様変更となります。
・クロスター専用エクステリア(外装)
・LEDフォグライト
・本革巻ステアリング
・クロスター専用コンビシート
・木目調インパネミドルエリア(プライウッド)
・シートバックアッパーポケット(運転席/助手席)
・電動格納式リモコンドアミラー(シルバー塗装)
・アウタードアハンドル(高輝度シルバー塗装)
・リアライセンスガーニッシュ(ダーククロームメッキ)
・15インチアルミホイール(クロスター専用デザイン)
・4スピーカー
クロスター専用内外装はスタイリッシュなので、アウトドアレジャーによく出かけるというファミリーにおすすめです。
■機能的なエアロパーツを身に纏った上級グレード:モデューロ X /ハイブリッド モデューロ X
モデューロ Xは、専用エアロデザインの上級グレードです。
このエアロバンパーには空気を車体の下面へと導き、リフトバランスを最適化することで走行安定性や旋回性能を高める機能的なデザインが採用されており、走りにこだわる方におすすめしたいモデルです。
ただしFFのみの設定となります。
トップグレードだけに装備も充実しています。
他グレードではオプションとなる1列目シート用i-サイドエアバッグシステム、Hondaインターナビ、ETC2.0車載器が標準装備となります。
またガソリンモデルでもLEDヘッドライトが標準装備となります。
さらにモデューロ Xの専用装備として、
・LEDフォグライト(専用デザイン)
・本革巻ステアリング(ディンプルレザー&スムースレザー/ピアノブラック調)
・インパネミドルエリア(ピアノブラック調)
・電動格納式リモコンドアミラー(クリスタルブラックパール)
・15インチアルミホイール(モデューロ X専用デザイン)
が装備されます。
モデューロ Xのみ、Hondaインターナビに替えて9インチ プレミアム インターナビが用意されており、こちらは23万5400円高(消費税込み)となります。
2代目フリードの魅力を十分味わうなら、基本的な装備が充実したGを選び、欲しい装備があればオプション装着するというのがおすすめです。
またアウトドアレジャーを意識するならクロスター、スタイリッシュで走りも楽しみたい方ならモデューロ Xを選ぶと良いでしょう。