【アイサイトXを初搭載】スバル 新型(2代目)レヴォーグの走行性能や安全性能を解説
2021.08.17
安心と愉しさを追求しているスバルの基幹車種であるレヴォーグは、2020年10月にフルモデルチェンジして2代目になりました。
2代目レヴォーグは、走行性能や安全性能を初代よりも進化させていることが特徴です。
特に、先進安全装備であるアイサイトXは、2代目レヴォーグから搭載が開始された新世代のアイサイトとして注目されました。
今回は、2代目レヴォーグの走行性能と安全性能を解説します。
■1.8L 水平対向4気筒ガソリンターボエンジンを搭載
2代目レヴォーグのパワートレインは、1.8L 水平対向4気筒ガソリンターボエンジン(CB18)のみとなりました。
エンジンパワーは、最高出力130kW(177PS)/5,200rpm~5,600rpm、最大トルク300Nm(30.6kgm)/1,600rpm~3,600rpm、WLTCモード燃費13.6lm/L~13.7km/Lです。
2代目のエンジンは、初代レヴォーグに搭載されていた1.6Lターボエンジン(FB16)よりも排気量をアップしながら、エンジン全長やクランク全長を短縮。
コンパクトで軽量なエンジンとなりました。
新しいエンジンは、日常の運転でよく使うエンジン回転数である1,500rpm~2,000rpmの間で最大トルクを発生する特性であるため加速に不足がありません。
また、2代目レヴォーグの1.8Lターボエンジンは、状況に合わせて理論空燃比での燃焼とリーン燃焼を切り替えることで、燃費性能、環境性能の向上しています。
トランスミッションには、新しいリニアトロニックを組み合わせました。
従来のリニアトロニックから80%以上の部品を刷新し、燃費性能や動的質感を向上しています。
さらに、新しいトルクコンバーターを採用することで、滑らかな加速を実現しエンジン回転数を抑えているのもポイントです。
マニュアルモードは従来の6速から8速へ段数を増やしました。
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■進化したAWDを搭載
2代目レヴォーグに搭載される四輪駆動システムは、アクティブトルクスプリットAWDです。
この四輪駆動システムは、従来のAWDよりも後輪への駆動力配分を素早く行う制御に変更されているため、リニアでレスポンスの良い走りを実現します。
STI スポーツには、専用のAWD制御であるSport(スポーツ)モードを追加。
アクセルをオフにしても後輪への駆動力を保持する制御により、コーナリング時の旋回能力やライントレース性を高めています。
専用のスポーツモードでは、アクセルをオンにする前から後輪へ駆動力が配分されているため、コーナリング出口での立ち上がりでクルマの挙動や操舵のズレが少なく、狙った走行ラインを走行がしやすくなっているのです。
スポーツモードは、STI スポーツとSTI スポーツEXに標準装備されます。
■STI スポーツの専用装備①:ドライブモードセレクトを搭載
2代目レヴォーグのドライブモードセレクトは、4つのプリセットモードに加え、ユーザーの好みのセッティングにできるモードの計5モードの設定が可能です。
5つのモードを選択できるドライブモードセレクトは、STI スポーツおよびSTI スポーツEX専用となっています。
ドライブモードセレクトを切り替えると、パワーユニット、ステアリング、ダンパー、エアコン、AWD、アイサイトの制御が変更され、快適な走りからスポーティーな走りまで自在に変化。
また、Individual(インディビジュアル)モードでは、各デバイスの設定をユーザー好みに変更することが可能です。
インディビジュアルモードは、ドライバーモニタリングシステムと連動し、ドライバーの顔を認証すると登録したドライブモードに変更する機能も搭載。
さらに、プリセットモードを使用しているときも、ステアリングの★スイッチを押すことで、インディビジュアルモードを簡単に呼び出せます。
■STI スポーツの専用装備②:電子制御ダンパーを装備
2代目レヴォーグSTI スポーツおよびSTI スポーツEXに標準装備されるスバル初の電子制御ダンパーシステムは、路面の細かな凹凸や段差をいなしながら、車体の大きなピッチングやロールを抑え、揺れの少ない乗り心地を実現します。
電子制御ダンパーシステムには、加速度センサーおよび各種車両情報をもとに、ダンパーの減衰力特性を路面や車両の状況に合わせてリアルタイムに最適化させる減衰力可変制御や、Comfort(コンフォート)/Normal(ノーマル)/Sport(スポーツ)の3つの減衰力特性が異なるモードを設定。
減衰力のモード切り替えは、ドライブモードセレクトを操作することで、走行シーンやユーザーの好みに合わせた減衰力特性の選択ができます。
■ハンズオフ走行を可能にするアイサイトXを搭載
スバルの安全装備であるアイサイトは、新世代のシステムに進化しました。
アイサイトのステレオカメラを刷新し、前側方レーダーや電動ブレーキブースターと組み合わせ、ブレーキアシスト性能、加減速制御、操舵支援制御を進化させています。
前側方プリクラッシュブレーキ、緊急時プリクラッシュステアリング、エマージェンシーレーンキープアシストなどの新たな安全機能も全車に標準装備しました。
2代目レヴォーグの大きなトピックは、自動車専用道路における安全性と快適性を高めるアイサイトXの採用です。
アイサイトXは、新世代アイサイトに自動車専用道路での運転支援機能を追加した高度運転支援システムです。
一定の条件を満たしていれば、ステアリングから手を放すことも可能であることが特徴となっています。
アイサイトXでは、衛星からの情報と3D高精度地図データを中心とした高度運転支援機能により、カーブ前速度制御、渋滞時ハンズオフアシスト、アクティブレーンチェンジアシスト、料金所前速度制御、渋滞時発進アシスト、ドライバー異常時対応システムなどを可能としているのが特徴です。
■ライバルは同じセグメントのステーションワゴン ゴルフヴァリアント
※画像は7代目ゴルフヴァリアントです。
フォルクスワーゲン ゴルフヴァリアントは、Cセグメントハッチバックのゴルフをベースにしたステーションワゴンです。
ハッチバックであるゴルフのリアオーバーハングのみを延長してステーションワゴンにしていることが特徴でしたが、2021年から発売を開始したゴルフ8のヴァリアントでは、全長とホイールベースが延長され、ステーションワゴン専用のボディとしました。
新型ゴルフヴァリアントは、全長4,640mm×全幅1,790mm×全高1,485mmで、2代目レヴォーグ(全長4,755mm×全幅1,795mm×全高1,500mm)とほぼ同じサイズです。
ホイールベースは、ゴルフヴァリアントとレヴォーグともに2,670mmとなっています。
同等のサイズのステーションワゴンであることからも、レヴォーグとゴルフヴァリアントはライバルといえるでしょう。
2代目レヴォーグは、パワートレインやプラットフォーム、安全性能を刷新し、新しい技術を取り入れたステーションワゴンです。
レヴォーグは、ハイブリッドやマイルドハイブリッドシステムを搭載していないものの、先進的な安全装備の面では他のライバルよりも優れているといえるでしょう。
安全性を重視した国産ステーションワゴンを探しているのであればレヴォーグがおすすめです。
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