トヨタ カローラフィールダーとツーリング、なんでふたつあるの?
2021.05.22
カローラフィールダーとカローラツーリングは、ともにトヨタのステーションワゴンです。
同じカローラ名で販売されていますが、カローラフィールダーは、2012年発売のカローラアクシオをベースにしたクルマで、カローラツーリングは、2019年発売のカローラをベースにしているといった違いがあります。
では、なぜモデルが古いカローラフィールダーが販売されているのか。
両車の違いに触れながら、その理由を解説していきます。
■5ナンバーか3ナンバー、ボディサイズが大きく違う
まずはカローラフィールダーのエクステリア(外装)を見ていきます。
現行モデルが登場したのは2012年。
2019年8月にカローラツーリングの登場によって、乗用グレードを廃止し、商用ユースをメインとしたモデルに路線変更しました。
ボディサイズは全長4,400mm×全幅1,695mm×全高1,475mm(ガソリン4WDは全高1,500mm)です。
5ナンバーサイズのワゴンとなっており、エクステリアはグリルにメッキパーツを使用している他はいたってシンプルな印象を受けます。
カローラツーリングのボディサイズは、全長4,495mm×全幅1,745mm×全高1,460mmの3ナンバーサイズです。
低重心でワイドな造形のフロントには、ハニカムデザインのグリルが採用され、LEDヘッドライトはラウンドを強めた一文字形状とするなど凝ったものとなります(フィールダーはハロゲンランプのみ)。
スタイリッシュなステーションワゴンとして、エクステリアデザインに強いこだわりが見えるクルマです。
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■インテリア:シンプルなフィールダー/先進性のツーリング
カローラフィールダーのインテリアはブラック基調のシンプルなデザインになります。
計器類もシンプルになっており、1.5Lガソリン車ではタコメーターの標準装備が廃止、エアコンなどのボタンも極力減らし、シンプルにまとめられた室内です。
ラゲッジルームはリアシートを使用している状態で407L。
9.5インチゴルフバッグを4個積み込めます。
リアシートは、シートサイドのレバー操作に加えて、ラゲッジルーム側面に設置されたレバーを引くことで、6:4分割で倒すことができ、使い勝手は抜群です。
リアシートを倒したフラットモードでは872Lの大容量なラゲッジスペースが出現し、大きな物も容易に積み込むことができるでしょう。
カローラツーリングのインテリアは、細部の質感やデザインにこだわっています。
カラーはブラックにまとめられ、シボやステッチによって高級感を醸し出します。
エアコンパネル上にはディスプレイオーディオを備え、使いやすさと先進性が感じられます。
ラゲージルームは、リアシート使用時に390Lを確保し、最大で800Lの荷室容量を備えます(FF デッキボード下段時)。
リアシートを6:4分割で倒すことができ、ラゲッジルーム側面のレバーを引くだけで、リアシートを倒せる仕様は、フィールダーと同様です。
高さ調節が可能なリバーシブルデッキボードは裏面が樹脂製で、濡れた荷物なども気にせず乗せることができます。
■1.5Lのフィールダー/多彩なパワートレインのツーリング
カローラフィールダーに搭載されるパワートレインは、1.5Lハイブリッドと、1.5Lガソリンの2種類です。
ハイブリッドはFFのみとなり、ガソリンエンジンではFFと4WDを選択できます。
また、ガソリン2WDではマニュアルトランスミッションを選択可能です。
WLTCモード燃費は、ハイブリッド車で27.8km/L、ガソリン車で15.6㎞/L~19.8km/Lとなります。
カローラツーリングには3種類のパワートレインが搭載されます。
1.8Lハイブリッドでは2WDとE-Fourを選択可能、1.8LガソリンではFFのみとなり、組み合わされるトランスミッションは、ハイブリッドが電気式無段変速機、ガソリンエンジンはCVTです。
さらに1.2Lガソリンターボエンジンも用意され、駆動方式はFF、6速MTが組み合わされます。
WLTCモード燃費はハイブリッド車で24.4km/L~29.0km/L、1.8Lガソリン車で14.6km/L、1.2Lガソリンターボ車で15.8km/Lとなります。
■どちらもトヨタセーフティセンスだが、大きな違いがある
両車ともに、安全装備にはトヨタセーフティセンスを採用します。
カローラフィールダーでは、以下の機能を標準装備します。
・ プリクラッシュセーフティ(衝突回避支援タイプ/レーザーレーダー+単眼カメラ方式)
・ レーンディパーチャーアラート
・オートマチックハイビーム
・ドライブスタートコントロール(ガソリン車はCVTのみ)
インテリジェントクリアランスソナーはハイブリッド車とガソリンCVT車にメーカーオプションです。
対してカローラツーリングでは以下の機能を標準装備。
・プリクラッシュセーフティ(歩行者[昼夜]・自転車運転者[昼]検知機能付衝突回避支援タイプ/ミリ波レーダー+単眼カメラ方式)
・レーントレーシングアシスト
・オートマチックハイビーム
・レーダークルーズコントロール(全車速追従機能付、1.8Lガソリン車 G-X、1.2Lガソリンターボ車はブレーキ制御のみ)
・ロードサインアシスト
・インテリジェントクリアランスソナー(G-Xはメーカーオプション設定)
加えてブラインドスポットモニター、リアクロストラフィックオートブレーキをメーカーオプションで選べ、より安全性能を高めることができます。
同じカローラの名がつくステーションワゴンですが、現行フィールダーはビジネスユースがメイン、ツーリングはファミリーユースがメインとなります。
似て非なるカローラのステーションワゴン、あなたはどちらを選びますか。
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