ヴォクシーZS／煌Ⅲ／GRスポーツの違いはなんですか？
2021.05.20
クールな外観と便利な装備、ハイブリッドも用意されるメカニズムや先進装備の数々がファミリー世代に大人気のヴォクシー。
現行型は2014年登場ですが、マイナーチェンジや一部改良でブラッシュアップが繰り替えされ、現在はエアロ仕様の「ZS」をベースとしたモデルのみがラインアップされています。
そこで今回は、ヴォクシーのグレードそれぞれの違いについて解説していきます。
■フル装備なのにエントリーグレード!?：ZS
ZSはヴォクシーのエントリーグレードとなります。
価格は2WDの8人乗りが281万3800円と最も安く、2列目がキャプテンシートとなる7人乗りは284万4600円とやや値段が上がります。
現行型ヴォクシー登場時には、XやVといった下位グレードが存在しており、ZSはもともと最上級グレードという位置づけでした。
しかし2020年にグレード整理が実施され、XやVといった5ナンバーモデルが廃止されたため、上級グレードのZSだけが残ったという経緯があります。
ですからエントリーグレードとはいえ、フル装備と言っても良いくらい装備は充実しており、ZSを購入しても何ら不満はないでしょう。
エンジンは2.0L ガソリンNAと1.8L ハイブリッドの2種類が用意されていますが、エンブレムやメーターのデザイン、シフトの形状などパワーユニットによる違いに加え、ホイールデザインが異なるなど、同じグレードでもやや印象が変わってくる部分もあります。
そもそもハイブリッドは8人乗りも4WDも選択できませんから、このあたりの装備上の違いも出てきます。
具体的には、ハイブリッド車の16インチアルミホイールはBBS製鍛造、ガソリン車には切削光輝＋ダークグレーメタリック仕上げのホイールが装着されます。
その他ハイブリッド車専用の装備としては、ハイブリッドシンボルマーク、エンジンフードサイレンサー、電子制御ブレーキシステム、ハイブリッドシステムインジケーター、ハイブリッド専用オプティトロンメーター、エレクトロシフトマチック、快適温熱シート、S-FLOW(1席集中モード)＋湿度センサー付フロントオートエアコン、6:4分割デッキボードなどがあります。
ガソリン車専用装備としては、アイドリングストップ機構、S-VSC＋アクティブトルクコントロール4WD協調制御(4WD)、エコドライブインジケーター、7速スポーツシーケンシャルシフトマチック、ゲート式シフトレバー＋本革巻シフトノブ、蓄冷エバポレーター付フロントオートエアコン、6:4分割チップアップシート(8人乗り)となります。
また、ツインムーンルーフとT-Connect SDナビゲーションシステムはガソリン車のみオプション選択が可能です。
パワースライドドアは、ハイブリッド車/ガソリン車共通で、助手席側は標準、運転席側はオプション装備となります。
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※価格は支払総額
■ブラックとクロームパーツのコントラストでスタイリッシュを極める：ZS 煌Ⅲ
「煌(きらめき)」というのは、初代ヴォクシーからたびたび設定される特別仕様車で、メッキパーツをふんだんに使用した、煌めくような輝きを放つ質感の高い内外装や、実用的で快適な装備が標準装備となるのが特徴です。
現在最新の煌は“Ⅲ”、つまり第三弾が販売されており、若い男性を中心に人気となっています。
エクステリア(外装)の違いを見て行きますと、フロントロアグリルが黒艶塗装になり、フードモールは下部がメッキという仕様になります(ZSはブラック)。
LEDクリアランスランプにはメッキエクステンションが、そしてヘッドランプのレンズカバーがブラックになり、バックドアガーニッシュの車名ロゴがダークスモーク塗装で引き締まった印象を与えます。
またインテリア(内装)では、センタークラスターパネルとマルチインフォメーションディスプレイのフードにシルバー塗装箇所を追加。
インサイドドアハンドルはメッキ仕上げ、ルームランプはLEDタイプとなります。
ZSではオプションのリアオートエアコン、運転席側パワースライドドアが標準装備となるほか、スーパーUVカット機能付ガラス、ナノイー、合成皮革巻きのドアトリムオーナメント、特別仕様のフロアマット(ディーラーオプション)、合成皮革のシート表皮といった煌Ⅲだけの専用装備もあります。
■レーシーなデザインとスポーティな走りが特徴のZS GRスポーツ
「GRスポーツ」とは、トヨタがモータースポーツ活動を通じて得た知見やノウハウを注ぎ開発したスポーツカーシリーズの一つで、姉妹車のノアやハリアー、プリウスPHVなどにも設定されているモデルです。
GRスポーツのデザインテーマは、「モータースポーツでの戦闘力を最大限に引き出すための機能をダイレクトに表現」するというもので、ヴォクシーのZR GRスポーツは“スポーティミニバン”をテーマにした、レーシーな雰囲気のデザインとなっています。
専用フロント大型バンパーは、フェイスを二段に分けたシャープな造形とし、ロアグリルはレーシングカーのエアインテークを想起させるアグレッシブなデザインで、低重心かつレーシーな印象になっています。
左右のフォグランプべゼルとロアグリルはダークメッキで加飾され、インパクトだけでなくインテリジェントな印象も与えています。
サイドも専用18インチアルミホイールとローダウンによって重心を低く抑えたビューとなっていますし、リアバンパーは両端にインパクトのあるブラックベゼルを配置。
ワイド＆ロースタンスが強調されています。
インテリアは、専用小径本革巻ステアリング、専用フロントスポーティシート、専用オプティトロンメーター(高輝度シルバーパネル＋レッド照明＋GRロゴ付)、専用スタートスイッチ、アルミペダルと、スポーティにこだわったディテールがドライブへの高揚感を高めてくれます。
またサスペンションメンバー、センター、リアの各所にブレースを追加して全体剛性を高めていますし、専用チューニングサスペンションによってフロント20mm、リア25mmのローダウン、専用サブマフラーによるサウンドチューニング、専用スポーツブレーキパッド、専用チューニング電動パワーステアリングなど、スポーティな走りに応えるチューニングが施されています。
■それぞれどんな方におすすめ？
ヴォクシーのスタイリッシュなスタイリングをシンプルに楽しみたいという方はZS、ブラックとクロームのコントラストでゴージャス感のあるスタイリングを楽しみたいという方はZS 煌Ⅲ、スポーティな走りとレーシーな雰囲気がミニバンにも欲しいという方にはZS GRスポーツがおすすめです。
ヴォクシーは「カッコいいミニバンに乗りたい」とお考えのファミリー世代に人気のモデルです。
運転を楽しみたい男性の方には特に人気で、家族での移動を快適に、でも走りも楽しみたいという方にぜひ乗っていただきたいですね。
