室内が広い個性派ミニバン!マツダ ビアンテってどんなクルマ?

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室内が広い個性派ミニバン!マツダ ビアンテってどんなクルマ?

2021.04.12

ノアやヴォクシー、セレナ、ステップワゴンといったミドルクラスミニバンはファミリーカーの定番です。しかし、同じカテゴリーに属するマツダの「ビアンテ」をご存知でしょうか。2008年から2018年まで販売されたトールタイプのミドルクラスミニバンです。


現在新車で購入することはできないビアンテですが、どんな特徴があるのでしょうか?解説していきます。



■「広さ」、「扱いやすさ」、「クリーン」を追究した快適性


室内が広い個性派ミニバン!マツダ ビアンテってどんなクルマ?


ビアンテは、「見て、乗って、夢が拡がるZoom-Zoom Tall(ズームズームトール)」をコンセプトに開発され、広くて扱いやすい室内空間や、躍動感のある個性的なスタイリングが特徴のモデルです。


デビューは2008年となりますが、当時としてはクラス最長となる室内長(2,990mm)と室内幅(1,545mm)を確保しつつ、クラストップレベルの室内高(1,350mm)とすることにより、広い室内空間を実現させています。また、両サイドに配置した大型三角窓や下端の低い大きなサイドウインドウが、より広さ感・開放感をもたらしています。



また両側スライドドアの間口は780mmと大きく、乗り降りのしやすさを高めていますし、3列目シートは一体型とすることで座面の厚みを確保して、快適な乗り心地となるように工夫されています。除菌や脱臭、花粉などのアレル物質抑制に効果があるナノイーや、汚れがつきにくく拭き取りやすいよう加工された「クリーナブルシート」の採用など、広くて実用的な車内に“クリーン”を追究した快適性もポイントです。



■個性的なエクステリアは機能性も両立させている!?


室内が広い個性派ミニバン!マツダ ビアンテってどんなクルマ?


ミニバンとしてはかなり特徴的な外観を持つビアンテ。最も印象的なのは、シャープなヘッドランプユニットから大型三角窓に続く造形です。そのままサイドビューのウインドウセクションにつながっているデザインで、他のモデルには見られないディテールとなっています。


これは外観から見ただけで車内空間の広さを直感させるデザインであるということと、三角窓を低い位置に据えて車内からの視界性を考慮した機能性の両面を兼ね備えています。その流れはリアセクションにまでつながっており、リアウインドウ直下の大型LEDコンビネーションランプが幅広感と走りの安定感、重心の低さを強調しています。


2012年にはマツダの新デザインコンセプト「魂動(こどう)」のモチーフとなるシグネチャーウイングをフロントに採用したデザインの特別仕様車「グランツ」が登場し、外観のイメージが変わりました。そして2013年のマイナーチェンジで、グランツが正式にカタログモデルに昇格しています。



ボディサイズは全長4,715mm×全幅1,770mm×全高1,835mm(FFモデル)で、5ナンバーサイズに収まるライバルモデルが多い中、ややゆとりのある3ナンバーサイズに設定しているのもポイントです。



■実用的なシートアレンジがファミリーユースに最適


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奥行き感のある幅の広いメータークラスターを、ダッシュボード上面の中央からやや運転席側に配置し、ドライバーの視線移動を極力抑えると同時に、2列目や3列目の乗員からも見えるようにレイアウトされています。


2列目シートと3列目シートを最後端までスライドさせると、2列目の足元を最大863mm確保できる「リビングモード」にすることができます。また2列目シートを左右に分割する「ウォークスルーモード」、荷物の大きさによって選ぶことができる「ラゲッジモード」など、実用的で使い勝手の良いシートアレンジが楽しめます。


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シートは明るく開放感のあるライトベージュと、引き締まって重厚感のあるブラックの2種類が用意され、デコレーションパネルはブラックを基本とし、上級グレードにはヘアライン仕上げのブラックパネルや黒木目調など上質なマテリアルを感じさせるトリムを用意しています。



■ハイブリッドはないもののミニバンの走りにしっかり応えてくれるパワーユニット



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エンジンはエントリーグレードの「20CS」と中間グレードの「20S」に2.0L 直4DOHCガソリンが搭載されます。最高出力は111kW(151PS)/6,200rpm、最大トルクは190Nm(19.4kgm)/4,500rpmとなります。トランスミッションは5速ATとなります(FFモデル)。



駆動方式はFFを4WDが用意。4WDのトランスミッションは4速ATで、最高出力は106kW(144PS)/6,200rpm、最大トルクは184Nm(18.8kgm)/4,000rpmとなります。 上級グレードの「23S」には、2.3L 直4DOHCガソリンが搭載され、こちらの最高出力は121kW(165PS)/6,500rpm、最大トルクは210Nm(21.4kgm)/4,000rpmというスペックです。トランスミッションはマニュアルモード付5速AT、駆動方式はFFのみとなります。


なお2013年のマイナーチェンジでパワートレインを刷新し、FFモデルに高効率な2.0L直噴ガソリンエンジンを搭載。トランスミッションは6速ATとなりました。(4WDは従来のパワートレインのまま)。また2.3Lエンジンは廃止され、「グランツ」が上級グレードという位置づけになりました。


サスペンションはビアンテのために専用開発され、フロントにマクファーソンストラット、リアにマルチリンク方式を採用。快適な乗り心地と多人数乗車時の安定性を両立させています。ブレーキは大きめのローターを採用した4輪ディスクブレーキで、ペダル操作に応じたリニアでしっかりとした効きが特徴です。


高剛性ボディに加え、制振材や吸音材、サスペンションセッティングによる振動特性の最適化によりロードノイズを抑え、車内での快適性を高めています。



■高剛性ボディが生み出す安全設計


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マツダの高剛性・安全ボディ(MAGMA)を基本に、フルラップ正面衝突、側面衝突、後面オフセット衝突などあらゆる方向からの衝突を想定した安全設計としています。



またクラッシャブルブレーキペダル、エアバッグシステム、頸部衝撃緩和フロントシートなど、万が一の衝突時に乗員への衝撃を軽減する装備を採用するとともに、ボンネット周りにエネルギー吸収構造を採用し、衝突時の歩行者への障害を軽減することにも配慮しています。


ビアンテには最新モデルのような先進安全運転支援機能やハイブリッドは設定されていませんが、ミドルクラスミニバンの中でもかなり広い室内空間や使い勝手の良いシートアレンジ、特徴的な内外装デザインといった個性が楽しめるモデルです。


2018年まで新車販売されていたため、中古車では比較的新しく程度の良い年式の個体を探すことも可能です。ぜひファミリーカーの選択肢として、検討してみるのはいかがでしょうか?



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