【ゆったり過ごせて乗り降りしやすい】マツダ3代目MPVってどんなクルマ?

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【ゆったり過ごせて乗り降りしやすい】マツダ3代目MPVってどんなクルマ?

2021.04.08

かつてマツダが1990年から2016年まで製造販売を行なっていたMPV。モデル名が示す通り、マルチパーパスビークル(Multi Purpose Vehicle)の決定版ともいえるモデルで、ミニバンとSUVを融合したような新ジャンルの1台となっていました。


その魅力は現在でも色褪せることなく、一部のファンから支持され続けています。


今回はそんなMPVがどんなクルマだったのかをあらためて振り返りたいと思います。



■マツダ MPVの歴史



【ゆったり過ごせて乗り降りしやすい】マツダ3代目MPVってどんなクルマ?

※イメージは社外アルミを装着しています。


そもそもは北米市場専用ミニバンとして1988年にデビューしたMPV。その後日本でも1990年から販売を開始します。


全長4,465mm×全幅1,825mm×全高1,755mmというボディサイズで、駆動方式は発売当初はFRのみで、1995年10月のマイナーチェンジで4WDを採用。リアサスペンションがリジッドアスクル式になっているなど、ミニバンよりもSUVを意識したつくりとなっていました。


1999年に2代目モデルへフルモデルチェンジされると、駆動方式がFRからFFへと移行。またリアドアがヒンジ式からスライド式となり、初代よりもミニバンらしい仕様となりました。3列シート7名乗車が標準で、2列目シートはベンチにもキャプテンシートにもなるKARAKURIシートを採用。また3列目シートは床下格納式を採用するなど、機能面でも大幅なアップデートが図られています。


その後2006年にデビューしたのが3代目のMPV。ボディサイズは大型化され、8名乗車もできるようになっています(2012年11月の仕様変更で7名乗車仕様に変更)。サードシートはこれまでの格納式から前倒し式へと変更され、リアシートの背もたれは6:4分割可倒式となりました。 この3代目MPVはFFが先行して発売され、その後4WDモデルも追加。


2008年1月にはマイナーチェンジを行ない、その後も細かな仕様変更を行ないつつ、2016年3月をもって販売が終了となりました。


■ミニバンを革新した次世代ピープルムーバー


【ゆったり過ごせて乗り降りしやすい】マツダ3代目MPVってどんなクルマ?


2006年2月にフルモデルチェンジを行ない、3代目へと進化を遂げたMPV。ボディサイズは全長4,860〜4,870mm×全幅1,850mm×全高1,685mm、ホイールベース2,950mmという大きさ。


ロングホイールベース化と先代よりも60mm下げた低車高化によって、ロー&ワイドなスタイリングへと生まれ変わっています。 フロントマスクは縦型ヘッドランプに象徴される縦方向の厚みを強調することで力強さを表現し、ホイールアーチを備えることでサイドビューを引き締めています。


一方のインテリア(内装)では、光による室内空間の立体表現やスイッチ類の操作感の統一などで高い質感を生み出しました。


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そんなMPVとしてこだわりが最もあらわれているのがパッケージング。

当時、クラストップレベルの2,950mmというホイールベースを確保したことで、車内各席の居住性を向上。低床フロアと785mmという大開口両側スライドドアによって乗降性も大幅に高められています。




【ゆったり過ごせて乗り降りしやすい】マツダ3代目MPVってどんなクルマ?

セカンドシートは左右スライド機能を継承しながらシートサイズを拡大させ、さらに前後スライド量も伸ばしたことで快適性もアップ。このセカンドシートにはオプションでスーパーリラックスシートが設定されており、これにはオットマンやスイング機構付き大型ヘッドレストなどによってファーストクラス並みの快適さが味わえます。


サードシートは6:4分割可倒式を採用しワンアクションで前方へ倒れる仕様に。また荷室にはシートアレンジに関係なく常備品を収納できるアンダートランクが新たに設定され、実用性も兼ね備えています。


豪華装備としてはBoseとの共同開発によるプレミアムオーディオを装備し、音源を楽しめるようトップクラスの遮音性能とロードノイズの低減にもこだわっています。


■ミニバンらしからぬ走行性能




【ゆったり過ごせて乗り降りしやすい】マツダ3代目MPVってどんなクルマ?

洗練されたスタイリングと車内スペースのユーテリティばかりが先行しがちですが、走りの面でも進化を遂げている3代目MPV。新設計の高剛性ボディと新開発のマクファーソン・ストラット(フロント)&マルチリンク(リア)の採用によってミニバンとは思えないハンドリング性能と操縦安定性を生み出しています。



パワートレインは2.3Lガソリンエンジンと、当時国内で唯一のSU-LEV達成ターボエンジンであるMZR 2.3 DISIターボエンジンを搭載し、ミニバン向けにチューニングを施すことでV6エンジンに匹敵する出力を実現しました。


トランスミッションは2.3LガソリンエンジンのFFモデルに4速ATを搭載。ターボ車および4WD車には電子制御6速ATが採用されています。


安全性能では高剛性&安全ボディ「MAGMA」の採用に加え、マツダプリクラッシュセーフティシステムやアダプティブフロントライティングシステム(AFS)などの先進安全技術も採用。環境性能では平成22年度燃費基準+5%を達成し、当時のグリーン税制(低公害車優遇税制)による優遇措置の対象車にもなっていました。


■狙い目モデルはどれ?


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3代目発売当時の新車価格帯は238万円〜310万円。2008年1月にはマイナーチェンジによって、フロントマスクのフェイスリフトや機能向上などが行われ、310万〜360万円の上級グレードであるLパッケージも追加されました。


また、2010年にはターボモデルをラインオフ、2012年には8名乗車から7名乗車へと仕様変更を行なっています。また2014年には安全性能が強化され、走行中の横滑りを制御するDCSやTCSが標準装備となっています。


MPVの中古車相場は30万円前後。低予算で狙えるので、2008年1月のマイナーチェンジ以降のモデルを狙うのがおすすめです。


いかがでしたでしょうか。現在マツダのラインアップにはミニバンの姿はありませんが、かつてマツダにはMPVという優れたミニバンが存在していました。他人が乗っているミニバンでは物足りないという方は視野に入れてみてはいかが。



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