『まだまだ現役。100万円台から狙える10年落ちのSUV』
2020.12.31
中古車での購入を検討する際、同じ予算ならなるべく新しいクルマが欲しいという方も多いでしょう。
しかし年式が新しいのに価格が妙に安い場合は、過走行や程度の悪い個体ということもあるので、いちがいに新しいほうが良いとは言い切れません。
最近は、1台のクルマに長く乗る方も多くなってきているようです。
たとえば2000年の普通乗用車の平均使用年数は7.92年だったのに対し、2010年は13.2年、2020年は13.53年と伸びています。
たしかに10年落ち程度のモデルであればまだまだ現役で乗れますし、それだけクルマの性能も向上しているので、それほど不満を感じずに乗り続けたる人も多いのではないでしょうか。
そこでここでは、10年落ち前後のSUVを購入する際の注意点やオススメモデルを解説していきたいと思います。
■10年落ち中古車で気をつけるべきポイント
まず気になるのは走行距離ですが、平均走行距離の目安は1年1万kmと言われています。
これより大幅に走っていれば過走行で、程度もあやしい個体が増えますが、本格オフロードモデルなど耐久性が高いモデルについてはそれほど気にしなくて良い場合もあります。
クルマの状態については、記録簿が残っていれば、定期的にオイル交換やバッテリー交換、ブレーキ類の点検などの経緯が分かるので安心です。
タイミングベルト車であれば、交換歴の有無もチェックしましょう。
また修復歴(事故歴)があるかどうかもチェックします。
中古車販売店は、修復歴があるクルマの場合はそれを表示しなければならないと義務付けられていますので、その項目も確認します。
展示されているクルマの場合、タイヤの摩耗、内装の汚れやヘタリなどをチェックします。
また装備品の有無、たとえばナビが純正品か社外品か、地図データが新しいものに書き換えられているかなど、基本的な部分も確認しましょう。
あとは下回りを確認し、サビが多いものや、傷や痛みが多いものは避けたほうが良いでしょう。
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※価格は支払総額
■10年落ちのおすすめSUV
いまから10年前といえば、まだミニバンやコンパクトカーが主流で、SUVはトヨタ ハリアーが市民権を得ていたものの、日産であればエクストレイル、デュアリス、ジューク、レクサスはRXの国内販売が始まったばかり、SUV人気は上昇のきざしがようやく見えだしたころでもありました。
そんな時代に販売されたおすすめを3台ピックアップしてみました。
・トヨタ ヴァンガード
トヨタ ヴァンガードは、2007年から2013年まで販売されていたモデルです。
Active & Luxuryをテーマに、ゆとりの動力性能や卓越した走行性能、都会に映える上質な内外装を兼ね備えた高級SUVとして開発されました。
3.5L V6ガソリンエンジンをはじめ2.4L 直4ガソリンエンジンの設定や、駆動力・ステアリング・ブレーキを協調制御するS-VSC+アクティブトルクコントロール4WDなどのメカニズムにより、パワフルな走りとあらゆる路面状況での安定した走りを両立させています。
3列シート7人乗りと2列シート5人乗り仕様があり、広く快適な室内空間とさまざまなシートアレンジが楽しめることも魅力。
装備面では、スマートエントリー&スタートシステムや大径オプティトロンメーター、左右独立温度コントロールフルオートエアコン(花粉除去モード付)など、現代的な快適装備も充実していました。
・スバル フォレスター
水平対向エンジン+4WDというスバル独自のメカニズムで、オン/オフ問わずあらゆる路面状況で安定した走りが楽しめるクロスオーバーSUVです。
2007年から2012年まで販売された3代目はボディサイズを拡大して居住性を高めながらも、日常使いでの取り回しの良さにも配慮しています。
2012年には4代目がデビュー。
新開発の直噴ターボエンジンの設定や、スバルの安全運転支援機能アイサイト(EyeSight ver.2)が搭載されたグレードも設定されるようになりました。
LEDの異形ポジショニングランプや厚みのある立体的なボディ造形など、デザインも現代的で洗練されたスタイルになっています。
安全機能やデザインを重視される方は、4代目を狙うと良いでしょう。
・マツダ CX-5(初代)
マツダの新世代技術「スカイアクティブテクノロジー(SKYACTIV TECHNOLOGY)」を採用したミドルクラスSUVです。
初代は2012年から2016年まで販売。
新しいデザインコンセプト「魂動(こどう)-SOUL of MOTION-」に基づく生命感と躍動感に満ちたデザインは、SUVらしい力強さと機能性を持たせながらも、都会で映えるエレガントな雰囲気やスポーティな疾走感も感じさせるものとなっています。
搭載されるエンジンには2.0Lガソリンの他に、新開発の2.2Lクリーンディーゼルも設定。
こちらは静かでパワフルな走りが高く評価されており、ロングドライブでも疲れにくく気持ちの良い走りを楽しむことができます。
衝突被害軽減ブレーキ「スマート・シティ・ブレーキ・サポート」や「AT誤発進抑制制御」など、先進安全運転支援機能も搭載されています。
ここでご紹介したモデルはどれも100万円台前半から狙えます。
10年落ちでも、まだまだSUVとして十分の魅力があります。
高級感のあるアーバンクロスオーバーが欲しいという方はヴァンガードを、アウトドアレジャーを中心に、どんな道でも安心して走れる4WD性能が気になるという方はフォレスターを、街乗り中心で、経済的なクリーンディーゼルが良いという方にはCX-5がオススメですよ。