ホンダ ヴェゼルと三菱 RVRのスペックを比較!
2018.09.25
ホンダ ヴェゼルと三菱 RVR
人気のコンパクトクロスオーバーSUVのなかにあって、フィットベースのホンダ ヴェゼルとギャランフォルティスベースの三菱 RVRは、ベース車こそコンパクトハッチとミドルサイズセダンと異なりますが、価格帯の近いライバルです。
それぞれ現行モデルのデビューは、ヴェゼルが2013年12月で、RVRは2010年2月と3年近い差があります。この差はの、市販車にどう影響しているのでしょうか。この記事では2018年8月時点で発売されているガソリンモデルの、ヴェゼルG Honda SENSING(FF)と、RVR M(FF)を比較します。
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ボディのスペック比較
まずはボディスペックを比較してみます。
■ヴェゼル G(FF)
全長×全幅×全高:4,330mm×1,770mm×1,605mm
ホイールベース:2,610mm
車両重量:1,180kg
乗車定員:5名
タイヤ:215/60R16 95H
サスペンション:(前)マクファーソン式(スタビライザー付)/(後)トーションビーム式
トランスミッション:無段変速オートマチック(トルクコンバーター付)
■RVR M(FF)
全長×全幅×全高:4,365mm×1,770mm×1,630mm
ホイールベース:2,670mm
車両重量:1,350kg
乗車定員:5名
タイヤ:215/65R16
サスペンション:(前)マクファーソンストラット式/(後)マルチリンク式
トランスミッション:INVECS-III CVT
ボディサイズは、全長、全高ともにヴェゼルが若干下回り、ホイールベースも60mm短い設計です。これは、ベースのシャシーがコンパクトカーかセダンかの違いによるものでしょう。
ただし、車重はヴェゼルが170kg軽くなっており、燃費性能にも影響しそうです。この点はホンダの軽量化技術の高さが伺えます。
エンジンのスペック比較
次にエンジンを比較してみます。どちらも使用燃料はレギュラーガソリンです。
■ヴェゼル G(FF)
エンジン:1.5L 直列4気筒DOHC
最高出力:96kW(131ps)/6,600rpm
最大トルク:155Nm(15.8kgm)/4,600rpm
JC08モード燃費:21.2km/L
■RVR M(FF)
エンジン:1.8L 直列4気筒SOHC
最高出力:102kW(139ps)/6,000rpm
最大トルク:172Nm(17.5kgm)/4,200rpm
JC08モード燃費:15.4km/L
ヴェゼル Gのエンジンは可変バルブ機構のVTEC-iを備えた直噴式です。一方RVR Mのエンジンは可変バルブ機構のMIVECを備えたSOHCで、直噴式ではありません。排気量が大きなRVR Mのエンジンは、最大トルクで勝りますが、燃費ではヴェゼルGに5.8km/Lと大きく離されています。この点は、軽量な車重と直噴式のたまものと言えます。
先進安全装備&運転支援装備比較
次に先進安全装備や運転支援装備を比較してみます。
■ヴェゼル Gの主な先進安全装備&運転支援装備
・Honda SENSING
- 衝突軽減ブレーキ[CMBS]
- 誤発進抑制機能
- 歩行者事故低減ステアリング
- 路外逸脱抑制機能
- ACC(アダプティブ・クルーズ・コントロール)
- LKAS(車線維持支援システム)
- 先行車発進お知らせ機能
- 標識認識機能
・エコアシスト
・アイドリングストップシステム
・オートライトコントロール
・VSA
・モーションアダプティブEPS
・ヒルスタートアシスト機能
・オートブレーキホールド機能
■RVR Mの主な先進安全装備&運転支援装備
・e-Assist
-衝突被害軽減ブレーキシステム[FCM]
-車線逸脱警報システム[LDW]
-オートマチックハイビーム[AHB]
-後側方車両検知警報システム(レーンチェンジアシスト機能付)[BSW/LCA]
-後退時車両検知警報システム[RCTA]
・エマージェンシーストップシグナルシステム
・アクティブスタビリティコントロール [ASC]+ヒルスタートアシスト
・衝突安全強化ボディ RISE
ヴェゼルは、国の進めるセーフティサポートカーのサポカーS〈ベーシック+〉、RVRはサポカーに該当する安全装備を備えています。RVRのクルーズコントロールは、上級グレードにあたるGのみ、誤発進抑制機能は用意されません。
上位モデルのアウトランダーのe-Assistには、レーダークルーズコントロールシステム(ACC)と誤発進抑制機能(前進&後退時)も備わっていますので、早期の機能充実を期待したいところです。
最後に車両販売価格ですが、ヴェゼル Gは207万5,000円~、RVRは205万8,480円~と、ほぼ同額です。車体の設計年度、装備される安全&運転支援機能、環境性能、リセールバリューなどを考慮すると、ヴェゼル Gのほうがお得感は高いでしょう。