お買い得で格好イイ アメ車の中古SUV5選
2020.10.08
ヨーロッパ発のプレミアムモデルを筆頭に、世界的なブームとなっているSUV。
存在感のあるスタイル、悪路をものともしないタフな走行性能、車高の高さが生み出す開放感と見晴らしの良さなど、セダンやクーペにはない個性がSUVには詰まっています。
しかし、SUVの本場といえば、やはりアメリカ。
ピックアップトラックをルーツとし、道具として進化したUSメーカーSUVには、ヨーロッパや日本製のSUVにはないリアルさがあります。
性能を担保したデザイン、パワフルかつトルクフルなパワートレイン、ピックアップやダブルキャブといったボディバリエーションの豊富さにくわえ、手の届きやすいプライスもUSメーカーSUVの魅力です。
今回はそのなかから、当社がおすすめしたい5台をお届けします。
■本格派を気取るならジープ ラングラー
ジープの名前を世に知らしめたラングラー。
1987年の初代ジープ(YJ)登場以来、現在まで生産され続ける不動のベストセラーモデルです。
丸目のヘッドライト(YJのみ角目)にセブンスロットグリル、張り出した台形ホイールアーチや垂直に切り立つフロントウインドウ、取り外し可能なルーフパネルなど、ジープというSUVのカタチを作り上げた1台です。
現在販売されているのは2018年に登場した4代目(JL)で、2ドアのショートホイールベースモデル(4人乗り)のほかに、5ドア5人乗りのアンリミテッドをラインナップ。
それぞれにスポーツやルビコンなどのグレードが展開されています。
パワートレインは、3.6L V6DOHCペンタスターエンジンと、アンリミテッドにはV6エンジン並のパワーと低燃費を実現した2.0L直4DOHCターボエンジンの2種類。
トランスミッションは、全モデル8速ATです。
駆動方式は、前後輪へ自動的に駆動力を分配するセレクトラックフルタイム4×4システムですが、ルビコンのみ究極の4×4システムともいえるロックトラック4×4システムを搭載。
これは従来の4×4システムをベースに、4.0Lのギア比を4:1低レンジにすることでオフロード走破性を飛躍的に高めるとともに、前後のディファレンシャルをロックするトゥルロックや、電子制御式フロントスウェイバーディスコネクトシステムなどを搭載するなど、優れたオフロード走破性を実現しています。
現在のラインナップは2ドアモデルのスポーツ(490万円)、5ドアモデルのアンリミテッド スポーツ(511万円)、アンリミテッド サハラ(561万円)、アンリミテッド ルビコン(612万円)というもの。
アンリミテッドにはこれまで多くの限定車がラインナップされているほか、2020年2月には、2ドアモデルにもルビコンが100台限定(589万円)で投入されるなど、個性あふれるボディカラーや仕様のモデルが毎年のように販売されています。
中古車市場では2ドア、5ドアともにラインナップは豊富で、限定車も比較的見つけやすくなっています。
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DATE
ジープ・グランドチェロキー
アルティテュード
172.3 万円
ジープ・グランドチェロキー
リミテッド
189.9 万円
DATE
ジープ・グランドチェロキー
オーバーランド サミット
157.1 万円
ジープ・グランドチェロキー
リミテッド
315.9 万円
ジープ・グランドチェロキー
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249.0 万円
DATE
ジープ・グランドチェロキー
ラレード
249.9 万円
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289.9 万円
DATE
ジープ・グランドチェロキー
ラレード
249.9 万円
DATE
ジープ・グランドチェロキー
アルティテュード
209.9 万円
※価格は支払総額
■ジープのフラッグシップ、グランドチェロキー
フォード エクスプローラーのライバルとして1993年にデビューしたグランドチェロキー。
無骨なデザインのチェロキーよりも洗練されたスタイルを持つ、ジープのフラッグシップモデルです。
現在販売されているのは2010年デビューの4代目モデル。
ダイムラー・クライスラー時代に開発が行なわれたため、当時のメルセデス ベンツMクラスとプラットフォームなどを共用し、ダイムラーからの影響を受けた最後のジープとなっています。
マイナーチェンジは2013年と2017年の2回で、2013年には8速ATの導入やSRT8といったハイパフォーマンスモデルの追加、2017年にはフロントマスクを一新してセブンスロットグリルの大きさを変更し、ヨーロッパ生まれのSUVにも負けない高級感を生み出しました。
現在は、ラレード、リミテッド、サミット、SRT8、トラックホークに、限定モデルとしてアルティテュード、トレイルホーク、S−リミテッドが用意されています。
パワートレインはレギュラーモデルが3.6L V6DOHCペンタスターエンジン、SRT8は6.4L V8DOHC HEMIエンジン、トラックホークには6.2L V8DOHCエンジンをそれぞれ搭載。
価格は、ベーシックグレードのラレードの524万円から、最上級グレードのトラックホークの1356万円までと、幅広くなっています。
中古車市場では、V6エンジン搭載モデルが多くなっていますが、V6モデルに比べて割安感の高いV8モデルも探せば出てくるでしょう。
ただしロングセラーモデルなので、過走行車を避けたい方は新しい年式を中心に探すことが吉です。
■アメリカ製SUV然としたスタイリング。フォード エクスプローラー
1990年の初代モデル登場から、現在まで生産を継続するフォード エクスプローラー。
日本では1990年の初代モデルから正規輸入が行なわれており、フォードが日本市場から撤退する2016年までの5世代にわたって販売されました。
ちなみに本国では、6代目モデルがデビューしています。
日本国内では最終モデルとなった5代目モデルは、2010年7月にフルモデルチェンジ。
ユニボディと呼ばれるモノコック構造を採用して、大幅な軽量化を実現するとともに、エンジンもアルミブロックの採用によって軽量化に貢献しています。
発売時は、XLT(440万円)とリミテッド(530万円)の2グレード展開で、2012年にエコブーストエンジンを搭載したXLTエコブーストが追加されました。
スタイリングを一新したマイナーチェンジ版は、2015年秋から日本国内での発売を開始しましたが、その直後にフォードの日本市場撤退が発表されています。
マイナーチェンジ後の日本最終モデルのラインナップは、2.3L直4IC付きターボエコブーストエンジンを搭載したXLTエコブースト(489万円)、3.5L V6エンジンを搭載したXLT(489万円)、リミテッド(575万円)の3モデルで、XLTエコブーストのみFF、残りはフルタイム4WDを搭載しています。
またラストイヤーとなった2016年春には、V6 3.5Lのエコブーストエンジンを搭載した特別仕様車のタイタニアム(635万円)も登場。
インテリアに高級なニルバーナレザーを用い、SONY製サラウンドシステムを搭載したスペシャル仕様となっています。
中古車市場ではこなれた価格帯のモデルが多いですが、2016年モデルは希少で、価格設定も高めな印象。
割安感を狙うのであれば、マイナーチェンジ前のモデルを狙うのがおすすめです。
■コンパクトクラスなら、ジープ レネゲード
2014年のジュネーブショーでワールドプレミアを行なったジープ レネゲードは、同じグループであるフィアット の500Xと基本コンポーネンツを共用するモデルです。
ジープ伝統のセブンスロットグリルに丸目ヘッドライトを組み合わせたフロントマスクに、ジープの原点でもあるウイリスMBを彷彿とさせるデザインと、取り回しのしやすいサイズ感で日本でも人気となっています。
プラットフォームには、GMとフィアットが共同開発を行ったスモールプラットフォームの進化版であるスモールワイド4×4アーキテクチャーを採用。
エンジンはガソリンとディーゼルがそれぞれラインナップされていますが、日本に導入されているのはガソリンエンジンのみ。
ラインナップは、1.4LマルチエアIC付きターボエンジンと、2.4Lタイガーシャークマルチエア2エンジンの2種類で、1.4Lは導入記念モデルのオープニング・エディションにリミテッド、ロンジチュード、2.4Lはトレイルホークにそれぞれ搭載されました。
トランスミッション&駆動方式は、6速ATにFFが基本ですが、トレイルホークのみ9速ATとフルタイム4WD組み合わせとなります。
2019年にはマイナーチェンジが行われ、フロントまわりやホイールのデザイン、カラーバリエーションなどが一新されています。
新車のラインナップは、ロンジチュード(299万円)、リミテッド(362万円)、トレイルホーク(387万円)の3種類ですが、ラングラー同様、毎年のように特別仕様車が限定販売されており、現在は黒を貴重としたナイトイーグル(311万円)が用意されています。
中古車市場では高年式、低走行車を多数見つけることができますが、新車価格が安いので割安感をそれほど感じないかもしれません。
■高級ブランド、キャデラックのミドルサイズSUV、XT5
2015年のLAオートショーでコンセプトカーが発表され、2017年から発売を開始したキャデラックXT5。
シャープなスタイリングを身にまとったキャデラック版クロスオーバーSUVは、発売直後から世界的なヒットを記録し、日本でも高い評判を集めました。
実際にXT5投入後のキャデラックでは前年比で約3割の売り上げ増を記録していて、その販売台数の約4割がXT5だったとされています。
このXT5以降、キャデラックでは“XT”シリーズのクロスオーバーモデルを発表し、2020年にはよりコンパクトなXT6が登場しています。
発売当初のラインナップは、ラグジュアリー(668万5200円)、プラチナム(754万9200円)、ファーストリミテッドエディション(783万円)の3モデルで、3.6L V6DOHCエンジンに8速ATの組み合わせ。
現在は、トランスミッションが新開発の9速ATへと変更されたプレミアム(650万円)、プレミアム スポーツ(785万円)の2グレードで、駆動方式はいずれもフルタイム4WDとなっています。
中古車市場では決して流通量が多いとはいえず、ほかのアメ車SUVと比べてもレア度は高め。
しかし高年式モデルということもあり低走行車やワンオーナー車が多く、オプション類の装備内容が充実したモデルが見つかる可能性もあるので、お買い得感は十分あるでしょう。
洗練されたデザインも多くなり、エンジンも燃費性能を意識したものへと変化しているいっぽうで、古き良き時代を彷彿とさせるモデルも存在するUSメーカーSUV。
国産やヨーロッパメーカーとは違う、個性あふれるSUVを欲している方は、USメーカーSUVは狙い目です。
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