【デミオはCX-3のSUV版!? 2台の違いを探ってみました】

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【デミオはCX-3のSUV版!? 2台の違いを探ってみました】

2020.10.14

マツダのコンパクトカー「デミオ(現在のMAZDA2)」は、その独特のパッケージングで大ヒットした初代から数えて現在は4代目となります。


現行型はコンパクトカーらしからぬ存在感のあるエクステリア(外装)やクリーンディーゼル搭載など、独自の個性と魅力で世界的に人気のモデルとなっています。


同社のコンパクトSUV、CX-3とは、デザインやボディサイズなど似ている部分が多く、室内の広さもほぼ同じ。


そこで今回は、デミオのスペックに注目しながら、CX-3との違いに注目してみたいと思います。



■デミオってどんなクルマ?



【デミオはCX-3のSUV版!? 2台の違いを探ってみました】


エクステリアは、マツダのデザインテーマ「魂動(こどう)-SOUL of MOTION-」をコンパクトカー用に再構築。


野生動物の鋭い瞳に見立てたヘッドランプや立体的な造形のリアエンド、高い位置のコンビネーションランプなども、クルマ全体の質感を上げつつ、先進性と生命感にあふれるデザインになっています。


また魂動デザインの特長である力強さや躍動感を出すために、タイヤを極限までボディの四隅に配置することで、クラスを超えた存在感を表現しています。


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いっぽうインテリア(内装)デザインは、小型航空機からヒントを得たもので、メーターフードから広がるインパネは飛行機の翼、丸い空調ルーバーはジェットエンジン、ドアトリムに放射状に広がったラインはジェットエンジンから吹き出す気流をイメージしています。


メーターは、円形の1眼メーターをウイング状のデジタルディスプレイで挟んだレイアウトとし、機能性と先進性、スポーティで上質なデザインとなっています。


シートの開発では、先にカラースタイルの世界観を決めて、それにマッチしたシート形状を作るという、通常とは異なるプロセスを採用。


スポーティなシートとカラーリングにより、インパネやドアトリムから感じられるスピード感のあるイメージとの整合性を図りながら、上質な空間構成を実現しています。


新開発の「SKYACTIV-BODY」は、軽量でシンプルなフレームレイアウトにより、先代モデルより約7%の軽量化を達成。


かつ剛性と減衰感を高める対策を隅々まで行なった結果、静的ねじり剛性は22%高められています。



■発売当初のパワートレインは、1.3L 直4ガソリンと1.5L 直4ディーゼルターボの2つ



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1.3Lガソリンエンジンは、最高出力68kW(92PS)/6,000rpm、最大トルク121Nm(12.3kgm)/4,000rpmで、トランスミッションは6速ATもしくは5速AT。


ディーゼルエンジンは、トランスミッションに6速ATと6速MTが用意され、最高出力77kW(105PS)/4,000rpmは共通ながら、最大トルクはAT車が250Nm(25.5kgm)/1,500〜2,500rpm、MT車が220Nm(22.4kgm)/1,400〜3,200rpmと異なっています。


駆動方式はFF(前輪駆動)、もしくはトルク制御システム搭載のフルタイム4WDとなっています。


なお、2015年にはモータースポーツのベース車両用として1.5L 直4ガソリンエンジン搭載モデルが追加されたほか、2018年のマイナーチェンジで、ガソリンエンジンの排気量が1.5Lへ変更されています。


サスペンションは、フロントにマクファーソンストラット式、リアはトーションビームアクスル式が採用されています。


フロントサスペンションの取付角を最適化することにより、ステアリングの手応えと車両の応答性を高め、街乗りでの軽快な走りと高速走行での優れた直進安定性を両立させています。



■CX-3とどう違う?



【デミオはCX-3のSUV版!? 2台の違いを探ってみました】


デミオとCX-3は、プラットフォームが共通のため、多くの部分で似た印象があります。


たとえばボディサイズは、デミオの全長4,060mm×全幅1,695mm×全高1,500mmに対して、CX-3は全長4,275mm×全幅1,765mm×全高1,550mm。


CX-3のほうがひと回り大きくなっていますが、ホイールベースは両車とも同じ2,570mmなので、室内寸法は両車にさほど違いはなく、デミオが室内長1,805mm×室内幅1,445mm×室内高1,210mmに対して、CX-3が室内長1,810mm×室内幅1,435mm×室内高1,210mmという数値です。


ただし、車両重量は同じ1.5Lエンジン(FF)の15Sで比較した場合、デミオの1,050kgに対し、CX-3は1,210kgと約160kgの差。


これは単純に装備の差だけではなく、SUVの剛性感を出すためにボディの高張力鋼板の使用比率を上げていることも関係しています。


またタイヤサイズは、デミオが185/65R15、CX-3が215/60R16(15Sでの比較)、最低地上高はデミオが145mmに対してCX-3は160mmあります。


この違いは当然のことながら、サスペンションの取付位置や重量増による剛性、乗り心地の味付けなど、クルマの性格に合わせて調整する必要があることを示しています。


つまり、細部を見るとCX-3専用に開発した部分が非常に多く、SUVとしての性能を引き出すチューニングがきっちりなされているというわけです。


CX-3は単純にデミオをベースにしたSUVではなく、ラフロードでの走行を想定しつつ、ロングドライブでも疲れにくい乗り心地や、クロスオーバーSUVの放つ存在感と使い勝手、ステータス性など、細部にわたる違いがあり、マツダのこだわりを感じさせるクルマです。


買いやすい価格で街乗りメインのクルマが良いということであれば、デミオでまったく不満はないと思いますが、SUVならではの剛性感や乗り味、力強いルックスのモデルが欲しい方にはCX-3がオススメです。



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