三菱 エクリプスクロスとマツダ CX-30 は賢いセカンドチョイス!?
2020.10.06
日本国内のコンパクトサイズSUVは、ご存知のようにトヨタ C-HRとホンダ ヴェゼルが人気を二分しています。
その2強を追いかける存在として注目されるのが、三菱 エクリプスクロスとマツダ CX-30です。
どちらもグローバルモデルで、クルマの内容も充実、気が付かなかった美点もあって、じつは“賢い選択”といえるモデルなのです。
■注目の新世代エンジンも選べるマツダ CX-30
CX-30は、日本やヨーロッパを中心に販売されています。
マツダにはCX-3がありますが、それより1サイズ大きいのがCX-30です。
全長4,395mm×全幅1,795mm×全高1,540mm、ホイールベース2,655mm、最低地上高175mm、車重1.4~1.55tは、立体駐車場に入る全高です。
2010年から掲げるデザインコンセプト「魂動(こどう)-SOUL of MOTION」と、スカイアクティブ(SKY ACTIV)テクノロジーに基づき、デザイン・設計がなされていて、スタイリングはキャッチ―な大きなグリルや匠塗(TAKUMINURI)塗装によるソウルレッドクリスタルメタリックなど、マツダCXシリーズ一連の美しさと上品さを持っています。
リッチブラウンを使うなどシックな仕上がりの室内空間は、大人4人がゆったりと過ごせるように設計。
オーディオシステムの音質の高さもCX-30のこだわったところで、特に低音域の素晴らしさは高評価を得ています。
オプションでボーズ(Bose)社と共同開発したBoseサウンドシステムも設定しています(20Xを除く)。
荷室は最大で430L、開口幅は1,020mmと広くとられています。
パワートレインは、ガソリンの2.0L 直4DOHC16バルブ(SKYACTIV-G 2.0・最高出力115kW〈156PS〉最大トルク199Nm)、クリーンディーゼルの1.8L 直4DOHC16バルブ(SKYACTIV-D 1.8・最高出力86kW〈116PS〉最大トルク270Nm)、ガソリン+マイルドハイブリッドの2.0L 直4DOHC16バルブ(SKYACTIV-X・最高出力132kW〈180PS〉最大トルク224Nm+モーター4.8kW・61Nm)の3タイプを用意。
SKYACTIV-Xは、スパークプラグで点火し火炎を作り、同時にディーゼルエンジンのように圧縮着火して多発的に素早く燃焼するマツダ独自の燃焼技術SPCCI(Spark Controlled Compression Ignition:火花点火制御圧縮着火)を採用し、リーンバーン(薄い混合気=低燃費)でもエンジン回転の伸びの良さ、トルク、レスポンスが得られるのが特徴です。
トランスミッションは6ATまたは6MTで、駆動方式はFFとフルタイム4WD(i-ACTIV AWD)を設定。
WLTCモード燃費は、ガソリンが14.8~16.2km/L、ディーゼルが18.4~19.2km/L、SKYACTIV-Xが15.8~17.0km/Lとなっています。
先進運転支援システムはi-ACTIVSENSEで、360°ビュー・モニターを標準装備。
ハンドル操作に応じてエンジの駆動トルクとブレーキを電子制御しスムーズなコーナリングを実現するG-ベクタリングコントロール プラス(GVC Plus)を装備しています。
スタイリングもインテリア(内装)もコンパクトSUVらしからぬ上質さが特徴のCX-30の価格は、ガゾリン2.0L が239万2500円(ガソリン2WD)~、クリーンディーゼルが288万7500円〜、SKYACTIV-Xが329万4500円〜となっています。
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※価格は支払総額
■三菱のグローバルモデル、エクリプス クロス
三菱 エクリプス クロスは、2018年3月から日本で販売されているクロスオーバーSUVで、北米、ヨーロッパ、オーストラリア・ニュージーランド、アジア諸国でも販売されるグローバルモデルです。
ネーミングが、かつて販売されていたスポーツクーペモデルのエクリプスに由来するエクリプス クロスのボディスペックは、全長4,405mm×全幅1,805mm×全高1,685mm、ホイールベース2,670mm、最低地上高175mm、車重1.46~1.68t。
X字状に大きく開いたフロントグリルは、三菱のデザインコンセプトであるダイナミックシールドに基づくもので、スラントしたフロントウインドウ、なだらかなルーフ、切り落としたような後端などからなされるクーペスタイルのSUVです。
ただし室内空間は、巧みなデザインによって広く、ヘッドクリアランスの余裕、サイドウィンドウからの視界の良さからくる開放感によって、大人4人乗っても快適です。
パワートレインは、当初ダウンサイジングされたガソリン1.5L 直4DOHC16バルブ+ポート噴射ターボ(最高出力110kW〈150PS〉最大トルク240Nm)だけでしたが、2019年にクリーンディーゼル2.3L 直4DOHC16バルブ直噴ターボ(最高出力107kW〈145PS〉最大トルク380Nm)が加わりました。
トランスミッションはガソリンがCVT(8速スポーツモード付き)で、クリーンディーゼルが8AT。
駆動方式はFFと電子制御4WD(フルタイム4WD)が用意されますが、クリーンディーゼルは4WDのみ。
WLTCモード燃費は、ガソリンが12.4〜13.4km/L、ディーゼルは14.2km/Lです。
先進運転支援安全システムはe-Assistに衝突被害軽減ブレーキ、誤発進抑制機能(前後)などを標準装備。
レーダークルーズコントロールシステムやヘッドアップディスプレイなどは、GおよびG プラスパッケージに装備されます。
また4WDモデルには、AYCブレーキ制御を合わせた車両運動統合制御システムS-AWC を採用。
AUTO、SNOW、GRAVELが選択できるドライブモードセレクターも備えています。
価格は、ガソリンが258万6100円〜、クリーンディーゼルは311万8500円〜となっています。
■立体駐車場OKのCX-30、後席が快適なエクリプスクロス
2台ともなかなか内容が濃く、コンパクトサイズSUVの良さも出ていますね。
CX-30は立体駐車場に入るサイズなので街で使い勝手はとても良いでしょう。
また、インテリアも上質で、コンパクトだから…といった引け目はありません。
室内空間ではエクリプスクロスの後席の快適さは、見た目ではわからないので、これは是非体感を。
オフロード性能も最低地上高こそ17mmですが、オーバーハングが小さく、アプローチ/ディパーチャーアングルなど確保してあるので、かなり走れてしまいます。
パワーユニットは2車ともクリーンディーゼルを設定してあり、ガソリンエンジンもCX-30がSKYACTIV-X、エクリプスクロスがダウンサイジングターボと、特徴ある新世代エンジンを持っています。
燃費ではややCX-30が勝ります。 コンパクSUVだからこそ、最新テクノロジーもデザインもアイディアもギュッと凝縮された感じの2台。
C-HRやヴェゼルばかりがコンパクトSUVではないってことです。
見た目や数値だけではわからない項目が多いのも、このサイズのクルマにはよくあること。
ファミリーで使う場合には、実車でチェックすることをおすすめします。
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