大人の色気を放つデザイン、4代目レクサス RXとは？
2020.03.01
2015年にフルモデルチェンジをした4代目のRXは、3代目よりも大きく、さらに大人の色気を強くしたモデルとして生まれ変わりました。
登場から4年余りが経過し、中古車市場では200万円代の後半から購入できるようにもなっています。
今回は、魅力たっぷりの4代目レクサス RXを解説していきます。
■崩しの構成によって色気を演出
全長4,890mm×全幅1,895mm×全高1,710mmという3代目よりも大きなボディサイズに、ホイールベースも50mm延長した2,790mmに設定された4代目RX。
初代RXから続く、RXのフォルムを継承したボディは、キャラクターラインとルーフラインのピークをずらすことによる”崩し”の手法を用い、全身の動きを感じさせながら、深みのある色気を演出。
リアデザインは、後方にかけて傾斜するルーフと、長めに設定されたリアオーバーハングによって、さながらクーペのような印象です。
エクステリアで目を引くのはバージョン L、Fスポーツに標準装備され、ベースグレードではオプション設定となる3眼フルLEDヘッドランプ。
当時、レクサス初搭載となったシーケンシャルターンシグナルランプも装備し、高級感を高めています。
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※価格は支払総額
■落ち着きがありまとまりのあるインテリア(内装)
本革と木目パネルを上品にあしらったインテリアは、シンプルで落ち着きがのあるもの。
ナビゲーションやオーディオなどの情報を表示する12.3型大型ディスプレイは、センターコンソールにあるリモートタッチで操作します。
レクサス独自の人間工学に基づくボタン配置は健在で、オーディオ、エアコン、エンジンのスタートボタンにいたるまで、使用頻度の高いものを運転席左側に集約し、操作性を高めています。
オーナメントパネルには、黒の本杢の間にアルミのラインが輝く、レーザーカット本杢を採用。
これは楽器メーカーのヤマハが開発した楽器にも使用される加工技術で、本杢の合板の間に、アルミの板を敷き、上からレーザーで焼きを入れて圧着することにより、本杢とアルミの綺麗なコントラストを出しています。
他メーカーには真似できない、レクサスとヤマハの技術力の高さをうかがえるインテリアです。
■3.5L V6、2.0L 直4を搭載
エンジンは、ハイブリッドとターボの2種類。ハイブリッドには、最高出力193kW(262PS) /6,000rpm、最大トルク335Nm(34.2kgm)/4,600rpmを発生する、3.5L V型6気筒がベース。
トランスミッションは電気式無段変速機で、モーターを含めたシステム最高出力は230kW(313PS)です。
いっぽう2.0L 直列4気筒ターボエンジンは、最高出力175kW(238PS)/4,800～5,600rpm、最大トルク350Nm(35.7kgm)/1,650～4,000rpmを発生。
トランスミッションは、6速ATを搭載しています。
エンジンの重心に近い位置で、ボディに懸架するプラットフォームとするとともに、ハブベアリングのプリロードを適正化することで、ドライバーのステアリング操作に対する応答性を高めています。
またボディ剛性の向上、エンジンフードやバックドア、リアバンパーリンフォースメントにアルミ素材を使用することでも、運動性能を向上させています。
室内の静粛性に対しては、エンジンルーム内の吸音材の厚みや面積を拡大、フェンダー内部の遮音材も追加して対策。フロアには塗布型制振材に加え、制振効果の高い吸音材をリヤシート下まで拡大させて、上級SUVらしい室内空間を実現しました。
■予防安全が充実
レクサスセーフティシステム＋は、プリクラッシュセーフティシステム、レーンキーピングアシスト、オートマチックハイビーム、レーダークルーズコントロールの4つの予防安全技術をセットにしており、重大事故の予防をはかっています。
歩行者検知機能付衝突回避支援タイプのプリクラッシュセーフティシステムにより、安全性能は飛躍的に向上し、全車速域追従機能付きのレーダークルーズコントロールは、ロングドライブでの疲労軽減に大きな効果を発揮します。
また、オプション設定となるものの、走行中の左右後方の並走車を検知するブラインドスポットモニターや、駐車場からの後退時に、本線の左右から走ってくるクルマを検知する、リアクロストラフィックアラートを備えるなど、予防安全装備は充実しています。
■余裕があればFスポーツが狙い目
スポーツグレードとして人気のあるFスポーツは、専用装備を多数装着したグレードです。
特に注目なのが、電動アクティブスタビライザーの存在。旋回中の車体ロールを抑制する従来の制御に加え、世界初のロールスカイフック制御と組み合わせることで、直進中や旋回中の路面凹凸による入力に対しても、スタビライザー反力をコントロールし、ロール方向の動きを低減しています。
これにより、フラットでスムーズな車両姿勢を維持することができ、走りの楽しさを一層高めるものとなっています。
まさにいたれりつくせりの4代目RX。
レクサスの名に違わぬ高い質感と走りの性能の高さは、折り紙付き。
程度の良い中古車を手に入れることができれば、完成度の高いSUVとして、満足できる1台となってくれそうですね。
