メルセデス・ベンツ GLAってどんなクルマ?
2019.10.09
かつては日本車が得意としていたコンパクトクラスのクロスオーバーSUVカテゴリーですが、現在は、BMWをはじめ、VW、ボルボ、ジャガー、ジープなどが参入し、百花繚乱、群雄割拠の時代に突入しています。そのなかに2014年から市場に投入されたモデルが、メルセデスのGLAクラスです。メルセデスでは初めてのコンパクトSUVといわれるGLAクラスとは、どんなクルマなのでしょうか?
エクステリア
AクラスをベースとしたGLAクラスのエクステリア(外装)でまず印象的なのは、メルセデスの他のSUVでも採用されているパンチドグリルと大きなスリーポインテッドスターの存在です。
全体的には、ほどよい塊感とエレガントさが両立したモダンなデザインという印象ですが、アンダーガードをモチーフとしたバンパーデザインやブラックアウトされたフェンダーアーチ、ルーフレールなどを装備することで、コンパクトなボディながら、上質なプレミアム感とタフな印象を見るものにあたえます。
ボディサイズは、全長4,460mm×全幅1,805mm×全高1,505mm、ホイールベースは2,700mm(GLA180)。1,800mmを超える全幅は、少し大きく感じるかもしれませんが、全高が低く、日本の立体駐車場に入るサイズというのは嬉しいですね。
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※価格は支払総額
インテリア
インテリア(内装)には、メルセデスらしい上質感が漂っています。ブラックを基調としたインパネは、エアコンの吹き出し口やステアリング、メーター周りがシルバークロームで加飾され、高級感とスポーティさがうまく調和しています。
インパネの中央には、フローティングデザインの8インチCOMMANDディスプレイが備わっています。前輪の切れ角、選択されているトランスミッションモード、方位、勾配、横方向の傾き、DSRの作動状況といった、オフロード走行に必要な情報をディスプレイに表示させることができるオフロードスクリーンも搭載されています。
シート表皮は、ベーシックグレードがファブリックと人工皮革の組み合わせ、その他のグレードは人工皮革。オプションで本革シートも用意されています。ほどよい硬さとホールド感の良いスポーティなシートデザインで、前席にはシートヒーターが標準で装備されています。
リアシートは分割比率が2:1の可倒式で、ラゲッジ容量は421L〜1,235L(VDA方式)となります。ラゲッジスペースは張り出しも少なくフラットな空間ですので、大きな荷物も積みやすく、スムーズに行えます。
パワートレイン
パワートレインは、1.6Lと2.0Lの直噴ターボエンジンで、ディーゼルの用意はありません。
ベーシックグレードのGLA 180に搭載されるエンジンは、270型1.6L DOHCターボで、出力は90kW(122PS)/5,500rpm、最大トルクは200Nm(20.4kgm)/1,250rpm〜4,000rpmを発生。
GLA 220 4MATICに搭載されるエンジンは270M20型 2.0L DOHCターボで、出力は135kW(184PS)/5,500rpm、最大トルクは300Nm(30.6kgm)/1,200〜4,000rpmを発生します。
燃費については、GLA 180が16.4km/L、GLA 220 4MATICが13.1km/L(ともにJC08モード)。駆動方式は、GLA 180はFF(前輪駆動)。ほかはすべて、可変トルク配分型フルタイム4WDシステム「4MATIC」が搭載されるフルタイム4WDになります。
このシステムは、100:0〜50:50%で前輪をトルク配分を変化させ、あらゆる路面状況において、車両の挙動を安定させ、操縦性を確保します。
足回り
サスペンションは、フロントがストラット式、リアが4リンク式で、低速時はしなやかに、コーナリング時はしっかりとふんばって、心地良いハンドリングを生み出します。
タイヤサイズは、GLA 180が215/60R17、GLA 220 4MATICとGLA 250 4MATICが235/50R18となります。
ちなみに、シリーズ中もっともホットなMercedes-AMG GLA 45 4MATICには、ダンピングを電子制御で変化させるAMG RIDE CONTROLスポーツサスペンションが装着されています。
安全装備
GLAには、良好な視認性を確保するLEDハイパフォーマンスヘッドライト、自動緊急ブレーキで追突を回避、もしくは被害を軽減するアクティブブレーキアシスト、高速道路などでの長時間のドライブ時にドライバーに注意力の低下を警告するアテンションアシスト、パーキングリアビューアシストカメラ、自動ステアリング機能で駐車を簡単にしてくれるパーキングパイロットなど先進の予防安全機能にくわえて、最適な車間距離を自動で保つディスタンスパイロットディストロニック、危険を察知するとシートベルトテンショナー、サイドウインドウの自動クローズ、着座ポジションの自動調整(助手席のみ)などを行うレーダーセーフティPRE-SAFE、レーンキーピングアシスト、ブラインドスポットアシストなどが搭載されています。
各自動車メーカーが続々と新型を投入する大人気カテゴリーのモデルだけに、先進の技術や安全装備の充実、十分な動力性能など、非の打ちどころのない印象のメルセデス・ベンツ GLAクラス。今後の進化も楽しみなモデルですね。