ミニバン人気NO.1のセレナの魅力を紹介

楽しく快適な家族のドライブを実現する性能が、ファミリー層から絶大な人気を集め、7/8人乗りミニバン(全高1.8m以上の1.2-2.0Lクラス)では毎年ナンバー1に輝いている日産 セレナが、2019年8月にマイナーチェンジを行い、先進安全装備の拡充を図りました。ミドルサイズミニバンで、圧倒的人気を誇るセレナの魅力を解説します。

※2019年9月20日時点に販売されているモデルについて解説しています。

クラスナンバー１の広い室内空間

セレナの室内空間は、同クラスのミニバンのなかでトップレベルの広さを誇ります。その寸法は、室内長3,240mm、室内幅1,545mm、室内高1,400mmというもので、1列目から3列目まで、頭上、足元ともに十分なゆとりが確保されています。

運転席前方のインストルメントパネルには、解放感を実現したグライディングウイングデザインを採用するとともに、Aピラー、メーターデザインのスリム化により、運転席の視界の広がりを向上。

2列目は、超ロングスライドと横スライド機構を使用することで、身長が高い方でも足を組んで座ることも可能。さらに3列目は120mmの前後スライドと、480mmの長さと65mmの厚みを持たせた座面設計により、長時間快適に乗車することができるようデザインされています。

今回のマイナーチェンジでは、2.0Lモデルのベンチシートを見直し、中央席部分にロングスライド機構をもたせることで、2列目をキャプテンシートのように使用できたり、フロントやサードシートのセンターコンソールとして活用できるようになりました。

先進の安全装備でさらなる進化

セレナは先進安全装備も充実しています。今回のマイナーチェンジでは、全方位運転支援システム(360°セーフティアシスト)が全車標準装備となりました。

この機能は、アダプティブLEDヘッドライトシステム または ハイビームアシスト(グレード別設定)、インテリジェントエマージェンシーブレーキ、標識検知機能、踏み間違い衝突防止アシスト、インテリジェントLI(車線逸脱防止支援システム)＋ LDW(車線逸脱警報)、インテリジェントBSI(後側方衝突防止支援システム)＋BSW(後側方車両検知警報)、RCTA(後退時車両検知警報)で構成されるもので、安全性をより高めました。

そのなかから、今回のマイナーチェンジで新設定となった機能を詳しく紹介しましょう。

■アダプディブLEDヘッドライトシステム

両側に12個ずつ配置されたLEDの照明パターンを変化させ、対向車がいてもハイビームで目の前を照らすことが可能に。対向車の検知はフロントカメラで行います。

■インテリジェントBSI(後側方衝突防止支援システム)＋ BSW(後側方車両検知警報)

走行中、隣接する車線の後側方の隣接車両との接触を回避してくれるシステムです。

■RCTA(後退時車両検知警報)

車両後方を横切ろうとする車両を検知し、警報で知らせてくれる機能です。駐車場や見通しの悪い道路をバックする時などに重宝することでしょう。

もちろんプロパイロットも搭載。高速道路の単一車線で、「スピードの維持」「追従」「停止」「停止保持」「ステアリング制御」を自動制御してくれます。高速道路の渋滞の煩わしさや、ロングツーリングでの疲労軽減に大いに役立つことでしょう。

環境性能に優れるe-POWERも魅力のひとつ

次世代の電動パワートレインとして注目されるe-POWER(イーパワー)は、ガソリンエンジンが搭載されてはいるものの、エンジンの動力はクルマを直接動かすことには使われておらず、発電のためだけに使用。走行は、100％モーター駆動だけで行うシステムです。そのため、充電をする必要もありません。

誤解を恐れずに言ってしまえば、e-POWERはガソリンで走るEVということになるでしょう。

トヨタ プリウスに代表されるようなハイブリッドシステムは、エンジンとモーターのそれぞれを動力として、シーンごとに役割を分担または併用して、効率のいいほうを使って走行しています。

いっぽう日産のe-POWERのエンジンは発電専用。走行は、モーターパワーだけで行います。ここがハイブリッド車とe-POWERの一番の違いです。

e-POWERの走りの特徴は、低中速域での力強さと、回生ブレーキを利用した1ペダルドライブを可能としている点にあります。ちなみにe-POWERは7人乗り仕様のみで、8人乗り仕様はありません。

ミニバン選びのポイントは、どの席でも快適に乗車できかつ安全にドライブできること。室内の広さはもちろん、先進安全技術やプロパイロット、e-POWERといった魅力的な装備が充実したセレナは、そういったポイントで人気となっています。