ヴォクシーとエスクァイアってどこが違うの?
2019.09.09
トヨタのミニバン、ヴォクシーとエスクァイアが兄弟関係にあることは、ご存知の方も多いと思います。とはいえ「具体的になにが違うの?」と聞かれて、ぱっと答えられる人はどれくらいいるでしょうか?兄弟車ゆえに共通している部分は非常に多いのですが、それぞれどのように差別化を図っているのでしょうか?
まずは共通している部分について
ヴォクシーとエスクァイアのボディサイズは、いずれも全長4,695mm×全幅1,695mm×全高1,825mmで、車両重量も1,570kgと同じです。
2.0L ガソリンエンジンと、1.8L ハイブリッドシステムというパワートレインも同様。ガソリンエンジンの最高出力112kW(152PS)/6100rpm、最高トルク193Nm(19.7kgm)/3800rpm、ハイブリッドシステムの最高出力100kW(136PS)、それぞれ燃費に関しても変わりありません。
さらに室内空間、7人乗り仕様と8人乗り仕様がある点、シートアレンジや荷室の広さなどなど、基本設計を同じくする兄弟車であることが、そこかしこに見て取ることができます。
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※価格は支払総額
エクステリア(外装)の違い
ヴォクシーとエスクァイアの決定的な違いは、エクステリアデザインです。それぞれのキャラクターに合わせて処理されたデザインは、ヴォクシーがスタイリッシュかつスポーティ、エスクァイアは上質な高級感をコンセプトにまとめられています。
なかでもその違いを表しているのは、フロントまわりのデザインです。
ヴォクシーは、精鋭なイメージをつくり出す上下に分割されたヘッドライトユニットが特徴。上級グレードでは、大きなロワグリルと左右のエアダクトがスポーティさを感じさせてくれます。
対するエスクァイアのフロントマスクは、縦に長い大きなフロントグリルが特徴。メッキバーはセンター部分を太く、両サイドにむかって細くなるデザインで、高級感や堂々とした迫力を表しています。LEDヘッドライトとLEDクリアランスランプを使うのはヴォクシーと同じですが、ライトユニットは一体型となります。
リヤビューは、Dピラーにリアコンビネーションランプを配置することは同じですが、ヴォクシーにはスモークタイプが奢られます。また、リアゲートセンターのガーニッシュが、ヴォクシーは横一直線のメッキ、エスクァイアは左右分割のメッキという違いで、それぞれの特徴が現れています。
それぞれに用意されるボディカラーは、ヴォクシーに,
- ・ホワイトパールクリスタルシャイン
- ・ブラック
- ・ブラッキッシュアゲハガラスフレーク
- ・アバンギャルドブロンズメタリック
- ・ボルドーマイカメタリック
- ・シルバーメタリック
- ・イナズマスパーキングブラックガラスフレーク
エスクァイアには
- ・ホワイトパールクリスタルシャイン
- ・ブラック
- ・シルバーメタリック
- ・スパークリングブラックパールクリスタルシャイン
- ・ブラッキッシュアゲハガラスフレーク
- ・ボルドーマイカメタリック
- ・アバンギャルドブロンズメタリック
というラインアップで、両者ともほぼ同じボディカラー構成で、1色だけ専用カラーを設定しています。
ヴォクシーではグリーン系のイナズマスパーキングブラックガラスフレークが専用カラー、エスクァイアではパープル系のスパークリングブラックパールクリスタルシャインが専用カラーとなっています。
インテリアはカラーが異なっている
兄弟車ゆえに、インテリアのデザイン、基本パーツなども共用しています。そのなかで異なるのは内装色で、ヴォクシーは天井までブラックで統一した室内にピアノブラック塗装をあしらい質感を向上。エスクァイアは、同様の処理ながら、ポイントにシルバーメッキのパーツを配置するすることで上質さを演出しています。
また、オプションで用意される内装色として、ヴォクシーはスポーティなブラッドオレンジ&ブラック、エスクァイアは品のあるバーガンディ&ブラックという組み合わせとなっているあたりに、両車の立ち位置の違いが現れています。
兄弟車ということで、違いが分かりづらいヴォクシーとエスクァイアですが、比較してみると、スタイリッシュかつスポーティなヴォクシーと、上質な高級感で構成されたエスクァイアという違いがありました。
販売台数だけで見れば、ヴォクシーはエスクァイアを大きく上回っており、街中で目にする機会も多いのですが、価格面から見ると同等のグレードで比較すると、エスクァイアは15万円ほど高いこともあり、ワンランク上の価値を求めるユーザーが選ぶモデルと言えそうです。