レガシィ アウトバックは、スバル レガシィ ツーリングワゴンをベースとしたクロスオーバーSUVです。レガシィ グランドワゴン/ランカスターとしてデビューし、3代目よりネーミングを世界的に統一するため、レガシィ アウトバックに変更。現行型はその5代目にあたります。その5代目モデルについて、エンジンスペックや走行性能、足回りから特徴を見ていきたいと思います。
※2019年8月時点に販売されているモデルについて解説しています。
エンジンは、2.5Lの自然吸気のみ
レガシィ アウトバックは、全長4,820mm×全幅1,840mm×全高:1,605mmというミドルクラスのクロスオーバーSUVです。
搭載されるエンジンは、従来からある2.5Lの水平対向4気筒ですが、約80%のパーツを新設計するとともに、吸排気系や燃費系を中心に大幅に改良。高出力化と環境性能向上を実現しています。
最高出力は129kW(175PS)/5800rpm、最大トルクは235Nm(24kgm)/4000rpmで、CVTのリニアトロニックと組み合わせて、優れた燃費と十分な加速性能を発揮します。
このパワーユニットには、燃費や環境に配慮した=インテリジェントモード、素直で気持ちの良い=スポーツモード、ダイレクトなアクセルレスポンス=スポーツ・シャープモードをシーンに合わせて選ぶことができるSI-DRIVEが搭載され、魅力を高めています。
また、燃費性能を高める施策として。フロントバンパー内のシャッターを自動的に開閉し、空気抵抗を減らすとともにエンジンの暖気と冷却を効率的に行うアクティブグリルシャッターを採用しています。
その他、ボディの空力を最適化することにより、カタログ燃費は14.8km/Lを達成。車内は風切り音やロードノイズが抑えられ、高い静粛性を手に入れています。
トランスミッションは新世代のリニアトロニック
無段変速のCVTは、つねに最適なギア比と、変速ショックのないシームレスな走行が魅力の機構ですが、スバルが”次世代トランスミッション”と謳うリニアトロニックは、Dレンジで走行中、アクセル低開度時では無段変速、アクセル高開度時はステップ変速に切り替える制御を採用。高速道路などの合流時などに、エンジン回転数だけが上がってしまうCVT特有のクセを解消しています。
ドライブトレインは、スバルお得意のシンメトリカルAWDです。水平対向エンジンをはじめトランスミッション、デファレンシャルなどが左右対称に配置されていることで、4輪にバランスよく荷重が掛かることがメリットです。これにより、通常の舗装路はもちろん、グリップの低下した状況でも4輪駆動のポテンシャルを最大限に引き出すことがきます。
また、シンメトリカルAWDの優れた重量バランスは、軽快なハンドリングと快適なドライビングをもたらしています。
加えて滑りやすい路面などで、4輪の駆動力、ブレーキなどを最適に統合制御して、悪路走破性を高めることのできる X-MODE を採用しています。
ブラッシュアップで性能を高めた足まわり
足まわりは、前輪にストラット式、後輪にダブルウィッシュボーン式が採用されています。
新しいサスペンションは、取り付け部の剛性を高めるとともに専用アライメントを設定。サスペンションのしなやかさを損ねることなく、ロールを抑えた質感の高い走りを実現しました。
同時にフリクションを低減し、スタビライザーの効率を向上させるよう基本レイアウトから見直し、操縦安定性と乗り心地を高い次元で両立しています。
さらにフレーム形状を一新し、リヤサスペンションと車体への取り付け部剛性をアップ。フロア、シートの振動を低減させ、乗り心地を向上させています。
この足まわりには、アクティブトルクベクタリングを採用し、旋回性能や操舵応答性を向上させたこともトピックです。
タイヤサイズはベースモデルで225/65R17、リミテッドで225/60R18となります。ブレーキは制動力と冷却に優れるベンチレーテッドディスクが採用されています。
スバルこだわりの技術が盛り込まれたレガシィ アウトバックは、日常使いで必要十分な性能を発揮する走破性の高さと実用性の高さがの人気の理由です。クロスオーバーSUVという性質上、走破性に関しては硬派なクロカンモデルには適いませんが、それと引き換えに上質な車内空間を手に入れています。アウトドアやレジャー、ロングドライブでも頼れる1台となってくれるでしょう。
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