ホンダを代表するミニバンのステップワゴンに、スポーティなエアロフォルムを付与したモデルがスパーダです。3代目の途中から追加設定され、好評を得たことから、4代目では本体のモデルチェンジと同時に発売される、レギュラーラインナップのひとつになりました。ここでは2009年登場の4代目と、2015年にモデルチェンジを受けた現行型のエクステリアを比較します。6年のときを経て、どれほど進化しているのでしょうか?
デザインの印象
3代目ステップワゴンで初めて登場したスパーダの装備は、フロントバンパーとリアのクリアレンズランプ、16インチホイール、専用サスペンション程度でした。
それでもユーザーからの人気は高く、4代目ではスポーティイメージに上級感をプラスして、商品力をアップ。現行型の5代目では、スポーティさにアグレッシブな印象を追加。さらに2017年のマイナーチェンジでは、精悍な印象を強めています。
ボディサイズは、4代目が全長4,690mm×全幅1,695mm×全高1,815mm。5代目の現行型は、全長4,760mm×全幅1,695mm×全高1,840(4WD車は1,855)mmと、いずれも5ナンバー枠に収まっていることが特徴。
ボディカラーに関しては、4代目のコバルトブルー・パール、プレミアムブラキッシュ・パールの2色と、5代目のフォレストグリーン・パール(ハイブリッド車専用色)、プレミアムスパイスパープル・パール(ガソリン車専用色)、プレミアムスパークルブラック・パールの3色が、それぞれ世代のスパーダ専用色になっています。
フロント・サイド・リアの違い
専用のエアロフォルムをまとったスパーダですが、4代目ではノーマルのステップワゴンとボディサイズが同じでした。しかし、その手
法ではノーマルとの差別化が難しかったのか、5代目ではフロントまわりのデザインを大きく変えるためノーズを45mm延長。
外観の精悍な印象を強めた2017年のマイナーチェンジでさらに延長され、その差はノーマルに比べてプラス70mmとなりました。
そもそもミニバンはファミリーカーとしての役割が強く、積載性にくわえて日常での扱いやすさも求められるジャンルです。ですから、専用のエアロパーツを装着することで、全幅まで大きくするライバルもあるなか、全幅を5ナンバー枠に収まるサイズとしている点はスパーダの美点であり、細い道でのすれ違いや取り回しにその恩恵を感じることができるでしょう。
エクステリアデザインをより詳しく見てゆくと、延長されたフロントノーズによって、ヘッドライトは切れ長でエッジの効いた印象。ロア部分には、グリルを横断するメッキバーが追加されました。ヘッドライトは5代目モデルからLEDを設定。アクティブコーナリングランプやフォグランプにもLEDを設定し、夜間でもシャープなフロントマスクをつくり上げています。
4代目、5代目ともに装備されるサイドガーニッシュですが、5代目ではフロントとリアのバンパーアンダー部に折り返しを付けることで、より低重心イメージを高めています。
とはいえ、もっとも大きな変化は、リヤビューにあります。5代目から採用が始まったホンダ独自のわくわくゲートは、一般的な跳ね上げ開閉に加え、テールゲートの約3分の2だけを横開きも可能したもので、左右非対称デザインとされています。それにより、リアまわりのデザインが独特なものになっています。
ホイールやその他の装備は?
ホイールサイズは、4代目、5代目ともに16インチ(5代目クールスピリットのみ17インチ)を採用。デザインはモデルチェンジと同時にブラッシュアップされたものが奢られています。
サスペンションは、いずれも専用にチューニングされたものですが、5代目では高剛性ハブベアリングとダンパーに専用セッティングを施し、足回りの基本構造を変えることなく、上質な乗り味を実現しています。
3代目よりも4代目。4代目よりも5代目、5代目初期よりもマイナーチェンジ後と、代を追うごとに車両自体の魅力が増強されている印象のステップワゴン スパーダ。エクステリアのブラッシュアップと同時に、使い勝手も進化しています。予算が許すのであれば、最新のスパーダを選ぶことが、満足への近道なのです。
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