ランクルのへビーデューティー仕様、70系の2014年モデルを紹介
2019.04.21
1984年11月に40系の後継モデルとして発売されたランドクルーザー70系。1990年、1999年にマイナーチェンジを受けた後、ディーゼルの排気ガス規制により、2004年に国内販売が終了しました。しかし、根強いファンの強い要望により、2014年8月、1年間という期間限定で国内復活を果たしています。この記事では、その2014年モデルの70系(バン)の特長を紹介します。
ひと目でランクルと分かるデザイン
ボディデザインは、空力性能を意識した現代の多くのクルマとは一味違った、ひと目でランドクルーザーと分かる角張ったボディが特徴です。しかし、1999年モデルのボディと比べると、フロントフェイスやフォルムの一部が、現代に合わせたデザインに変更されています。
四角いボディを踏襲しているものの、鉄板の切りっぱなし感が強かった1999年モデルと比べると、プレスラインやキャラクターラインが丸みを帯びたデザインとなっているほか、ウインカーと一体となっている現代的な異形ヘッドランプが新たに採用されています。
また、エンジンルーム幅が拡大されたため、発売当初にみられたフロントフェンダーの張り出しがなくなり、狭い道でも車両感覚がつかみやすいデザインとなっています。
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※価格は支払総額
より時代に合わせたインテリアに進化
元々、華美な装飾や豪華装備は備わっていないランクル70なので、復活したクルマのインテリアも、1999年モデルと同様、シンプルなデザインとなっています。必要最低限の装備が備わったトラックのような印象で、乗用車のイメージは持てないかもしれません。
しかし、ランドクルーザーならではの力強いデザインや車体の傾斜が把握しやすい直線的な基本デザインを継承しており、運転席に乗り込むと、1990年代にタイムスリップしたような気分になります。そういった意味では、復刻版らしいインテリアです。
復刻版は、復刻前のデザインを受け継ぎつつも、より時代にあった意匠が凝らされています。エアコン吹き出し口などに曲線を用いられているほか、アナログメーターは不整地走行時の視認性にも配慮。またステアリングホイールには、チルト&テレスコピック機能付の4本スポークタイプが採用されるなど、復刻前から機能性が高められたデザインとなっています。
4.0L V型6気筒のガソリンエンジンを搭載
搭載されるエンジンは1GR-FE型の4.0L V型6気筒のガソリンエンジン。これは、ランクルプラドやFJクルーザー、海外仕様では、4ランナー、タコマ、タンドラなどの多くのSUVに搭載された優秀なエンジンです。
1999年モデルに搭載されていたディーゼルエンジンはなく、トルクに不安が残るかもしれませんが、ガソリンエンジンでも低回転域から充分なトルクを発生します。
ランクル伝統の足回りを採用
サスペンションは、ランクル伝統のリジット(車軸懸架)式を採用し、オフロード走行に不可欠なサスペンションのストロークを十分に確保。フロントはコイルスプリング、リアはリーフスプリングというランクル伝統の足回りを採用しており、高いオフロード走破性を実現しています。
2014年モデルの70系は、1999年モデルを最新技術で進化させたというよりは、ランクル70の持つ世界観をできるだけ継承し、現代風にアレンジしたクルマとなっています。シンプルで、無骨なスタイリングのSUVをお探しなら、70系の中古車も検討してみてはいかがでしょうか。