雪に強いSUVはどれだ?

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雪に強いSUVはどれだ?

2020.11.23

ウインターシーズンが近づいてきました。


ウインタースポーツやレジャーがお好きな方であれば、雪道に強いクルマ=4WDモデルが気になりだす時期です。


しかし4WDシステムにはいくつか種類があり、ヨンクであればどれでも“雪道に強い”というわけではありません。


そこで雪道に強い4WDシステムと、それらを採用するおすすめSUVを紹介しましょう。



■4WDには簡単にわけると3つの種類がある



雪に強いSUVはどれだ?


雪国にお住まいの方にとっては生活必需品のヨンクですが、そのシステムはおおきくパートタイム4WDとフルタイム4WDに分けることができます。


まずパートタイム4WDですが、こちらはFFまたはFRの2WDを基本とし、必要なときにだけ手動で4WDに切り替えるシンプルな機構です。


それに対しフルタイム4WDは、なんらかの制御によって2WDと4WDをクルマが切り替える仕組みで、こちらはさらにパッシブタイプとアクティブタイプに分けられます。


パッシブタイプは、通常時は2WDで走行し、前後のタイヤに回転差が生じると受動的(パッシブ)に4WDに切り替わるシステムです。


一般的な乗用4WDのほとんどがこのシステムで、スタンバイ4WDとも呼ばれています。


フラットな雪道や、アイスバーンでの発進には効果が期待できますが、駆動輪の空転を検知してから4WDに切り替わるので、深い雪ではハマってしまう可能性もあります。


もうひとつのアクティブタイプは、メカニズムのレイアウト自体はパッシブタイプとほとんど変わらないものの、電子制御で能動的(アクティブ)に4WDに切り替えるシステムです。


各センサーからの情報をもとにモードを切り替えたり、システムが路面状況を的確に判断して最適なトルク配分を行うため、雪道を走行する際には頼もしい4WDシステムと言えるでしょう。


電子制御4WDとも呼ばれています。



■雪道に強いSUVは?



ここでは前述のアクティブタイプや、パッシブタイプでも電子制御などによってアクティブタイプに近い性能を持った4WDシステムを搭載するSUVを紹介していきます。


ここで取り上げた以外にも、雪道でも強いSUVがあるので、気になる方はチェックしてみてください。



・トヨタ ランドクルーザー


雪に強いSUVはどれだ?


「陸の王者」と呼ばれるトヨタ ランドクルーザーは、悪路走破に有効なメカニズムはすべて揃っていると言っても良い、まさに究極のクロカン4WDです。


シャシーは堅牢なラダーフレーム構造で、最低地上高は225mm。


深い雪道やザクザクの道路でもまったく不安はありません。


装備される「マルチテレインセレクト」は、路面状況に応じてROCK/ROCK&DIRT/MOGUL/LOOSE ROCK/MUD&SANDという5つのモードが変更が可能なシステムで、サスペンションと4輪のトラクションコントロール、ブレーキの油圧などを制御して、走破性を高めます。


さらに雪道では一輪だけスリップするというシーンもありますが、ランドクルーザーには「アクティブトラクションコントロール」が装備されており、空転した車輪にブレーキをかけて他の車輪に駆動力を配分するシステムも搭載されています。


シートヒーターは、AX“Gセレクション”およびZXグレードに標準装備です。



・トヨタ RAV4(ガソリン4WDモデル)


雪に強いSUVはどれだ?


現行型トヨタ RAV4のガソリン4WDモデルには、「ダイナミックトルクベクタリングAWD」というシステムが搭載されています。


これは走行状況に応じ、前後トルク配分に加え、後輪のトルクを左右独立で制御し、旋回時の車両安定性を高めるシステムで、雪道でも有効です。


さらに、路面状況に応じた走行支援をROCK&DIRT/ NORMAL/MUD&SANDという 3つのモードから選択できる「マルチテレインセレクト」、急な下り坂でも低車速にキープすることのできる「ダウンヒルアシストコントロール」、アクセル操作に対するトルクを制御し、雪道でのスムーズな発進に貢献する「SNOWモード」など、雪道での安定した走りを高めるシステムが充実しています。


シートヒーターはGおよびG“Zパッケージ”に標準装備、アドベンチャーには快適温熱シート+シートベンチレーションがオプションで用意されています。


ちなみにハイブリッドのE-Fourでは、空転したタイヤにブレーキをかけることで別のタイヤに駆動トルクがかかるようにする「TRAILモード」が搭載され、雪道での走破性を高めています。



・スバル フォレスター


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乗用4WDモデルをいち早く開発し、その利便性を広く世間に知らしめたスバルの4WDモデル。


水平対向エンジン+四輪駆動という独特のパワートレインは左右対称、一直線にレイアウトされているため、シンメトリカルAWDと呼ばれています。


フォレスターには、シンメトリカルAWDの基本的なレイアウトに加え、4輪の駆動力やブレーキなどを適切にコントロールすることで、悪路からのスムーズな脱出をアシストする「X-MODE」が搭載されています。


モードは「SNOW・DIRT」と「DEEP SNOW・MUD」で、通常の雪道では前者、深雪などタイヤが埋まってしまうような道では後者を選択することで、走破性を高めます。


また、「ヒルディセントコントロール」も装備し、ブレーキ操作に気をつかう雪道や砂利道の下り坂などでも、一定の車速を維持しながら下ることができます*。


フォレスターはクロスオーバーSUVであるにもかかわらず、最低地上高は220mmと十分な高さを確保。


雪が激しく降って路面状況が刻々と変化していくような状況でも安心できます。


運転席&助手席のシートヒーターは全車標準装備、後席シートヒーターとステアリングヒーターは、ツーリングにオプション、その他グレードに標準装備となっています。



・スズキ エスクード


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コンパクト本格クロカン4WDモデルとして登場したエスクードですが、現行型は伝統的なラダーフレーム構造を捨て、FFベース、モノコックボディのスタイリッシュなSUVとなっています。


4WDシステムには「ALL GRIP」という、電子制御4WDシステム、4モード走行切替機能、車両運動強調制御システムの3つのテクノロジーを統合したスズキ独自のシステムを搭載。


走行モードをSNOWモードに設定すれば、トラクションコントロールとの連動でタイヤの不必要な空転を抑え、すべりやすい路面でのグリップを最大限に高めてくれます。


2段階温度調節機能付の運転席・助手席シートヒーターも標準装備となっています。



・日産 エクストレイル


雪に強いSUVはどれだ?


エクストレイルに搭載される4WDシステムは「インテリジェント4×4」と呼ばれるもので、ドライバーのハンドル操作時の角度やクルマの動きをセンサーで捉えて瞬時に分析し、理想のコーナリングラインに近づけるよう自動的に前後トルク配分を行うというシステムです。


さらに雪道で役立つシステムとして、車体の上下動を予測して駆動力とブレーキを制御することで車体振動を抑制する「インテリジェント ライドコントロール」や、コーナーやブレーキ時にエンジンブレーキを付加し、ドライバーのブレーキ操作負荷を軽減する「インテリジェント エンジンブレーキ」といった先進技術も用意されています。


シートヒーターは初期モデルが前席のみ、後期ではすべてのシートにクイックコンフォートシートヒーターが装備されます。

(初期はハイブリッド20S、後期は20Sを除く)



・ジープ レネゲード トレイルホーク


雪に強いSUVはどれだ?


ジープブランドの人気コンパクトSUV、レネゲードには、「トレイルホーク」という悪路走破性を高めたグレードが用意されています。


搭載される4WDシステムには、スロットルコントロールやトランスミッション、トラクションコントロールなど12種類の車両マネジメントシステムを連動させ、あらゆる路面状況で最適な走行をアシストする「セレクテレイン システム」が搭載されています。


路面状況に応じて5つのモードを切り替えることができ、雪道で役立つ「SNOW」モードもあります。


レネゲードは都市部での日常使いにも便利なコンパクトボディが特徴ですが、トレイルホークの最低地上高は210mmを確保。


さらに215/60R17サイズのマッド&スノータイヤを標準で装備しており、さまざまな路面状況に対応した本格的な走りを楽しむことができます。


アクティブタイプの4WDであれば、滑りやすい雪道でも安定した走りが期待できます。


しかし降ったばかりの雪の下には大きな氷の塊がひそんでいたり、気温によって路面状況が急に変化することもありますので、システムを過信せず、安全運転を心がたドライブを楽しんでください。



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