日産セレナのスペックは？

2016年8月にフルモデルチェンジされた日産 セレナ。人気も販売も絶好調で、2017年1月の月間販売ランキングでは、日産のコンパクトカー、ノートに次いで2位を記録しました。

2018年3月1日には、e-POWERも発売され、同月の販売台数で3位を記録するなど、その人気は衰えることを知りません。この記事では、そんなセレナのスペックについてご紹介します。

装備されるパワーユニット

セレナには、3種類のパワーユニットが用意されています。モーターで走行するe-POWERと、e-POWERが登場するまで主力であったスマートシンプルハイブリッド(S-HYBRID)、そして通常の2.0Lエンジンです。

・ボディサイズ

基本は5ナンバーですが、ハイウェイスターのみ、車幅が広くなるために3ナンバーとなります。

全長/全幅/全高(mm)：4,690（ハイウェイスター：4770）/1,695（ハイウェイスター：1,740）/1,865

室内長/室内幅/室内高(mm)：3,170~3,240/1,545/1,400

ホイールベース(mm)：2,860

・エンジン

2.0L：MR20DD型直列4気筒

2.0L・S-HYBRID：MR20DD型直列4気筒＋スマートシンプルハイブリッド

e-POWER：HR12DE（発電用エンジン）+シリーズ方式ハイブリッド

エンジンのスペック

2.0Lガソリン車

エンジンの種類：MR20DD型直列4気筒エンジン

総排気量 cc：1,997

最高出力 kW（PS）/rpm：110(150)/6.000

最大トルク N・m（kgf・m）/rpm：200(20.4)/4.400

JC08モード燃料消費率㎞/L：15.0

2.0L・S-HYBRID車 エンジンの種類：MR20DD型直列4気筒＋SM24（スマートシンプルハイブリッド） 総排気量cc：1,997

最高出力kW(PS)/rpm:110(150)/6.000

最大トルクN･m(kgf･m)/rpm:200(20.4)/4.400

モーター最高出力kW(PS):1.9(2.6)

モーター最大トルクN･m(kgf･m):48(4.9)

JC08モード燃料消費率㎞/L：15.0～17.2

e-POWER車

エンジンの種類：HR12DE（発電用エンジン）+-EM57（シリーズ方式ハイブリッド）

総排気量cc：1,198

最高出力kW(PS)/rpm:62(84)/6.000

最大トルクN･m(kgf･m)/rpm:103(10.5)/3,200-5,200

(走行用モーター)

最高出力kW(PS):100(136)

最大トルクN･m(kgf･m):320(32.6)

JC08モード燃料消費率㎞/L：26.2

e-POWERとは？

セレナの 「e-POWER」は、ノートで初採用された新型パワートレインです。プリウスやフィットハイブリッドで採用される、エンジンも走行に加わる「パラレル方式」と異なる、「シリーズ方式」のハイブリッドシステムです。

1.2Lのガソリンエンジンによって発電し、リチウムイオンバッテリーとモーターを組み合わせ、モーターのみで駆動します。100％モーターで駆動するので、EVのように力強くレスポンスの良い加速をします。燃費性能もパラレル方式に劣りません。

安全装備

セレナにはセーフティパックAとBという安全装備がパッケージとなり、メーカーオプションで選択できます。それぞれの内容を見てみましょう。

■セーフティパックA

・SRSカーテンエアバッグシステム&サイドエアバッグシステム〈前席〉

・踏み間違い衝突防止アシスト（前進時車両・歩行者検知機能はe-POWER車のみ）

・インテリジェント パーキングアシスト（駐車支援システム）

・標識検知機能（進入禁止標識検知、最高速度標識検知（e-POWER車のみ）、一時停止標識検知（e-POWER車のみ）

・インテリジェント アラウンドビューモニター（移動物 検知機能付）

・インテリジェント DA（ふらつき警報）

・フロント&バックソナー

・ヒーター付ドアミラー

・ステアリングスイッチ（アドバンスドドライブアシストディスプレイ設定、クルーズコントロール、オーディオ）

■セーフティパックB(Aの機能に加えて)

・インテリジェントルームミラー

・プロパイロット

・インテリジェント ルームミラー

・電動パーキングブレーキ

・オートブレーキホールド

セーフティパックBには、セーフティーパックAに高速道路での同一車線自動運転技術「プロパイロット」などが追加されます。

プロパイロット機能とは？

「プロパイロット」は、高速道路で役立つ機能です。単調になりがちな渋滞での走行や、長時間の運転で、ドライバーに代わってアクセル、ブレーキ、ステアリングを自動で制御し、疲労の軽減と安全運転をサポートするシステムです。主な機能としては、車間距離をキープし、アクセルとブレーキをコントロールします。さらに、白線をモニターしステアリングを自動でコントロールすることで、直線だけでなく、カーブでも車線の中央をキープします。

 

主な先進装備

・インテリジェント ルームミラー

セーフティパックBにセットされているこのミラーは、2列目・3列目に乗っている人やヘッドレスト、荷室に積んだ大きな荷物などが写り込んで見にくくなりがちなルームミラーの後方視界を、鏡ではなく、車両後方のカメラの映像をミラー面に映し出すもので、いつでもクリアな後方視界が得られ、室内長の長いミニバンには必須の装備といえます。

・インテリジェント パーキングアシスト

これもセーフティパックに装備されますが、駐車枠を指定し、起動スイッチを押すだけでするだけで、自動でハンドル操作を行って枠の中への駐車をサポートし、車庫入れにも縦列駐車にも対応しています。

セレナといえば「プロパイロット」というくらい、大きな話題となり、発売直後から大人気となりました。そして、日産のもうひとつの武器、 ノートの大ヒットの要因となった「e-POWER」まで搭載したのですから、ライバルにとっては「反則！」と言いたいぐらいの最新技術が装備されています。もうミニバンブームも終わりではないかと言われ始めていますが、最新技術を投入すればまだまだ需要はあることが、セレナによって証明されたようです。電動化と自動運転というキーワードをいち早く取り入れたセレナは、今もっとも魅力あるミニバンといえるでしょう。