トヨタFJクルーザーの荷室の広さ、収納スペースをご紹介!
2018.04.23
ランドクルーザー40系のテイストを受け継ぎ、2006年に北米仕様が発売され、2010年に日本に逆輸入されたトヨタのFJクルーザー。今回は荷室や収納、積載性能の詳細を見ていきます!
後部座席の居住性よりも性能を重視?
まず、理解しないといけないのは、FJクルーザーが本格的にオフロードも走れる4WD車であるという事です。
つまり、ミニバンやワゴンタイプなどの「人や荷物をたくさん載せる」という事は二の次に考えられて設計されているという事を理解しなければなりません。
車体全体がオフロード使用を可能にする構造となっており、フロアも着座位置も地面から高くなり…つまりざっくり言うと人や物を乗せる空間が少なくなっています。
具体的には「後部座席背もたれのリクライニング機構が無い」のと「後部座席足元が非常に狭い」事が挙げられます。
しかしながら、ラダーフレームを基本骨格に持つボディは、ショートホイールベースとショートオーバーハング、さらに大径タイヤの組み合わせによって、余裕のあるアングルを確保しています。
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※価格は支払総額
アウトドアでの使用を想定した荷室
ダブルフォールディング機構となっている後席を倒すことで、フラットなラゲッジルームとして使用出来るようになっています。
この荷室床面は樹脂で、防水性、耐摩耗性に優れたもので、アウトドア用具や濡れたウェットスーツなども気にせず積み込むことが可能です。
また、フロアにも水濡れに強いラバー調の素材を採用。しかも表面には凹凸加工が施してあり、見た目もカッコ良く滑り止め効果もある優れものとなっています。
シートアレンジに関しては、後部座席が6:4の分割可倒式シートになっている以外は、倒すか起こすかのアレンジしかできません。ここはオフローダーとしての割り切りが垣間見える部分ですね。
スペアタイヤはテンパー式ではなく、バックドアに大きなタイヤを背負っています。このため、バックドアは横開き式で、車の後ろに大きな空間(バックドアが大きければ大きいほどその分の空間が必要)が無ければ中の積載物にアクセスできないという欠点があります。
そのかわりにガラスハッチが単独で開閉できるようになっており、小さな荷物であれば、バックドアを開けなくても楽にアクセス出来るようにしてあります。
収納スペースは必要最小限の装備
収納スペースに関しても、FJクルーザーはやはりオフローダーですので、必要最小限に留まっていると考えて良いでしょう。グローブボックスは大柄な車体に比べて平凡な容量と大きさで、ダッシュボードにフタ付のボックスがありますがここも申し訳程度のスペースしかありません。
また、前席のカップホルダーもセンターコンソールにしか無く、またその場所もシフトゲートを挟むように前後に分かれているので使い勝手はあまり褒められたものではありません。後席のドアにはペットボトルが入れられる大きさのカップホルダーが備わっています。
フロントシートの背面にはアシストグリップが備わり、シートバックにちょっとした雑誌等を入れられるポケットが備わっています。
面白いのはサンバイザーで、なんとフロントだけでなくサイドにもサンバイザーがあり、通常のクルマとは一線を画した造りになっていますね。バニティミラーとチケットホルダーはフロントのサンバイザーにしか備えられえていません。
荷室の両サイドにも一応フタ付のラゲッジボックスはありますが、右サイドしか実質使えない(左サイドには工具とジャッキが入っている)仕様で、ここも容量は少なめです。
左サイドに入っているジャッキが、通常のパンタグラフジャッキではなく、よりしっかりとしたダルマ型ジャッキなのはさすがFJクルーザーと言ったところでしょうか。
このように、FJクルーザーはやはりその4WD性能にこだわっているため、荷室や収納にはそれほど気を使われていません。が、その中でもアウトドア使用を想定して出来る限り使いやすくなるようにと頑張っているという印象です。
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