3代目の日産・エクストレイルってどんなクルマ?

お気に入りの中古車一覧

SUVバイヤーズコラム

3代目の日産・エクストレイルってどんなクルマ?

2018.01.31

現行モデルとなる3代目エクストレイルについて見てみましょう。


エクストレイルの歴史



初代エクストレイルが登場したのは、2000年のパリモーターショーでのことでした。この時はあくまでもコンセプトカーとしての発表でしたが、すでに「エクストレイル」という名前が与えられていました。そしてその直後、2000年の11月より、販売が開始されることになります。

当時、すでにトヨタ・ハリアーやスバル・フォレスターなどといったクロスオーバーSUVが人気を博しており、そういう意味では、エクストレイルは後発でした。カルロス・ゴーンによる経営再建を目前に控えた日産にとって、新型車開発をスピーディに進めることは難しかったのかもしれません。そんなエクストレイルは、競合車とは異なる路線を進みます。


先述の通り、乗用車ベースのクロスオーバーSUVでは、オフロード性能よりもオンロード性能に重視したモデルが多く、トヨタ・ハリアーなどはまさに都会的な高級クロスオーバーSUVとしてのポジションを定着させていました。一方で、初代エクストレイルは、「タフギア」をコンセプトに、オフロード重視のキャラクターで訴求してきました。もちろん、本格的なクロスカントリービークルではありませんが、このコンセプトが功を奏し、世界中で販売される主力車種となったのです。


3代目エクストレイルってこんなクルマ!




初代の成功をうけて2007年に登場した2代目エクストレイルは、中身こそ一新されたものの、デザインはキープコンセプトを貫いていました。それが功を奏し、引き続き人気を博すことになりました。そして、2013年、現行モデルとなる3代目エクストレイルが登場しました。


3代目エクストレイルのプラットフォームには、日産がルノーと共同開発したCMFとよばれるものが使用されました。このプラットフォームを採用したモデルは、この3代目エクストレイルが初となりました。初代から受け継がれる「タフギア」というコンセプトは変わらない一方で、日産ブランド全体のモデル見直しの影響もあり、スタイリングやパッケージングがこれまでのエクストレイルとは変更されています。


まず、エクステリアデザインには、日産がアイデンティティとするVモーションシェイプと呼ばれる逆台形のフロントグリルが採用されたほか、ヘッドランプとリアコンビランプが特徴的なブーメラン型となっています。パッケージングでは、3列シートモデルが追加され、最大7名の乗車定員となっています。


エンジンは、2リットル直列4気筒エンジンと2.5リットル直列4気筒エンジン、そして先代に引き続き、コモンレール式ディーゼルエンジンを搭載したクリーンディーゼルモデルが導入されました。さらに2015年にはエクストレイル初となるハイブリッドモデルが追加されました。


2代目エクストレイルのトランスミッションはCVTのみとなりましたが、駆動形式は引き続きFF4WDが用意されました。ボディサイズは全長4690mm×全幅1820mm×全高1730mmと大型化されています。これもまた、日産ブランドのモデル統廃合により、エクストレイルが担う役割が変化したことに起因するでしょう。


3代目エクストレイルは、2017年のマイナーチェンジを経て、現在も日本市場で販売されています。



キープコンセプトの重要さ




それまでのボクシーなデザインは、3代目エクストレイルでは踏襲されず、曲線を基調とした現代的なデザインへと変更されました。一方で、マーケティング活動も含めたコンセプトイメージは一貫しており、アクティブなユーザーに向けたタフギアとしてのポジションを得ています。


キープコンセプトという勇気のある決断をした2代目エクストレイルですが、3代目では時代に合わせてしっかりと変化をしました。こうした柔軟性もまた、エクストレイルの魅力の1つなのでしょう。

SUVバイヤーズコラムの一覧に戻る

買取&下取強化中!
査定もお気軽にご依頼ください!

トップへ戻る