まもなくフルモデルチェンジ?4代目グランドチェロキー
2018.01.31
グランドチェロキーはジープが販売する高級SUVです。1993年に初代が登場して以来のロングセラーモデルで、現在販売されているものは4代目となります。最もアメリカらしいクルマのひとつであるグランドチェロキーについて、ここでは現行モデルとなる4代目を中心に紹介します。
グランドチェロキーの歴史
グランドチェロキーが初めて披露されたのは、1992年にデトロイトで開催された北米国際オートショーにおいてです。しかし、実は1983年にはすでにコンセプトがあったと言われています。当時、アメリカン・モーターズ・コーポレーション(AMC)の契約デザイナーとしてデザインを担当していたラリー・シノダ、アライン・クレネット、そしてジョルジェット・ジウジアーロの3名は、XJ型のチェロキーの代わりとなるモデルのデザインを行なっていました。一方で、AMCのインハウスデザイナーもまた、同様のモデルのデザインを進めており、1989年にコンセプト1という名のショーカーとして発表されています。これがグランドチェロキーの元になったと言われています。
1987年にクライスラーグループがAMCを買収したことにより、グランドチェロキーはジープブランドで発表されることが濃厚となりました。当初、1980年代後半の発売が予定されていたと言われていますが、CEOのリー・アイアコッカが、並行して開発していたクライスラー・ミニバンのデザイン変更を命じたために、1992年まで後ろ倒しされたという逸話が残っています。
このように、紆余曲折のあった初代グランドチェロキーですが、そのライバルはフォード・エクスプローラーでした。エクスプローラーは、現在もなお北米市場で最も売れているSUVのひとつですが、その対抗馬として、グランドチェロキーは送り込まれたのです。ちなみに、エクスプローラーをはじめとするSUVの多くが、ラダーフレームを採用しているのに対し、グランドチェロキーはモノコック構造を採用しているなどより乗用車としての性格が強い点が特徴です。
PRこの記事に関連するクルマ
DATE
ジープ・グランドチェロキー
アルティテュード
172.9 万円
ジープ・グランドチェロキー
リミテッド
189.9 万円
ジープ・グランドチェロキー
リミテッド
124.9 万円
DATE
ジープ・グランドチェロキー
SRT8
249.9 万円
DATE
ジープ・グランドチェロキー
ラレード
239.9 万円
ジープ・グランドチェロキー
サミット
445.9 万円
DATE
ジープ・グランドチェロキー
アルティテュード
299.4 万円
ジープ・グランドチェロキー
アルティテュード
252.9 万円
ジープ・グランドチェロキー
サミット
405.4 万円
ジープ・グランドチェロキー
アルティテュード
209.9 万円
※価格は支払総額
4代目グランドチェロキーってこんなクルマ!
強力なライバルモデルを圧倒し新規顧客を獲得することを目的としてハイパフォーマンス&ラグジュアリー路線へと大きく方向性を変えた3代目グランドチェロキーは、2010年をもって販売が終了となりました。2009年のニューヨークモーターショーで4代目グランドチェロキーが発表され、翌2010年に発売されました。
発売時点では、ダイムラーとの提携を解消していたクライスラーですが、4代目グランドチェロキーの開発段階では提携関係にあったこともあり、プラットフォームなど約30%が当時の3代目メルセデスベンツ・Mクラスと共用していました。しかし、これがダイムラーから技術関与を受ける最後のモデルでもありました。
ジープ独自の4WDシステムであるクォドラトラックⅡやセレクテレインシステムが採用されたほか、ジープ初のエアサスペンションと、リヤにマルチリンクを備えた4輪独立懸架式サスペンションを採用したことで、オンロード性能がより向上することになりました。
ベースモデルのエンジンには、3.6リットルV型6気筒ガソリンエンジンが搭載されました。最高出力286馬力を発揮するこのエンジンは、従来の4.7リットルV型8気筒ガソリンエンジンの最高出力を上回る一方で、燃費性能が約10%向上するなど、環境にも配慮されていることがわかります。
4代目グランドチェロキーは、2014年と2017年にマイナーチェンジが施され、エクステリアやインテリアが大きく変更しよりモダンな印象になったほか、先進の装備が搭載されました。
新型フルサイズクロスオーバーの登場でどう変わる?
当初、2017年にフルモデルチェンジを行う予定だったグランドチェロキーですが、その後プラットフォームの完全な見直しを行うなどの理由により延期され、2018年もしくは2019年のフルモデルチェンジとなることが発表されました。
新型グランドチェロキーのプラットフォームは、ジープブランドの新型フルサイズクロスオーバーSUVとして登場する予定のグランドワゴニアと共用する予定であることも明らかにされており、グランドワゴニアにはハイブリッドモデルの追加も噂されていることから、次期グランドチェロキーにもハイブリッドモデルが登場する可能性が大いにあります。
長らくジープブランドのフラッグシップSUVの役目を担ってきたグランドチェロキーですが、新型車の登場によってどのようなモデルへと変わっていくか、今から楽しみです。