カローラクロスとエクリプスクロス、どっちが使いやすい?
2022.12.06
運転がしやすく、日常でも使いやすいという理由から人気のミドルクラスのSUVですが、トヨタがカローラクロスを投入したことで、これまでのミドルクラスよりもちょっとだけコンパクトなSUVに注目が集まっています。
そんななかから、今回は普段使いから休日のアクティビティまで幅広く使える、トヨタ カローラクロスと三菱 エクリプスクロスを比較します。 どちらのモデルが自分に合っているのか比較したい方は参考にしてみてください。
■カーロラシリーズ初のSUV、カローラクロス
トヨタ カローラクロスは、2021年9月に登場したカローラシリーズ初のクロスオーバーSUVです。
歴代カローラに連綿と流れる”プラスα”の思想と”お客様に寄り添い、進化し続ける”という思想を受け継ぎ、これからのカローラに求められる新しい姿を追求して誕生したカローラクロスは、SUVならではの広い室内空間と優れたユーティリティ、力強い走りと低燃費という要素をそれぞれ両立していることが特徴となっています。
新車販売価格は199万円〜(2022年12月時点)と、200万円を切る設定もポイントです。
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※価格は支払総額
■独自の制御技術で悪路送配性も高いエクリプスクロス
三菱 エクリプスクロスは、2018年3月に登場したスタイリッシュなクーペスタイルのクロスオーバーSUVです。
「行動範囲を広げたい、さまざまなことに挑戦したい」というユーザーの想いに応えるモデルとして誕生したエクリプスクロスは、個性的なデザインや三菱独自の車両運動統合制御システ「S-AWC」による安定したドライビングフィールが特徴となっています。
新車販売価格は、254万2,100円〜(2022年12月時点)とカローラクロスよりも若干高い設定です。
■SUVらしいカローラクロス とクーペフォルムのエクリプスクロス
カローラクロスは、クロスオーバーSUVでありながら洗練された印象のスタイリングをまとっています。
デザインコンセプトは「アーバン・アクティブ」で、アッパー部のガラス面やフロント・リヤのランプに伸びやかなデザインを施し、バンパー部にワイドで安定感あるデザインを採用することで、都会的で堂々としたスタイリングを演出していることが特徴です。
ボディサイズは全長4,490mm×全幅1,825mm×全高1,620mmとなっています。
対するエクリプスクロスのエクステリアは、角度がついたバックウィンドウにより、クーペのようなスタイリッシュなフォルムです。
デザインコンセプトは「Daring Grace(大胆にして、優雅)」で、流麗かつ上質なフォルムが特徴です。フロントのダイナミックシールドは、ひと目で三菱のSUVとわかるデザインです。
ボディサイズは、全長4,545mm×全幅1,805mm×全高1,685mmで、全幅こそカローラクロスより狭いものの、その他はわずかづつ大きくなっています。
■フラットなカローラクロス とラウンド形状のエクリプスクロス
カローラクロスのインテリアは、フラットなスッキリしたダッシュボードと、低めのショルダーラインによって、視界が広く運転しやすい室内としています。
またLEDの室内照明やホールド性が良いシートなど、細部の上質感も特徴です。 開口部が大きな荷室は、通常の使い方なら十分な487Lという容量です。 リアシートを畳めば最大1,885mmの奥行きのある広いスペースが表れますが、シートバックとラゲッジには段差があります。
このラゲッジをフラットにするにはオプションのラゲッジボードが必要です。 車中泊をしたり、大きな荷物や長い物を載せたりするのであればラゲッジボードを装備しておきましょう。
いっぽうエクリプスクロスのインテリアは、立体的なラウンドしたダッシュボードデザインに水平基調のインパネの組み合わせ。そこに立体的なシルバー加飾を施すことで、スポーティで上質な空間となっています。
荷室は傾斜するバックウィンドウの影響で、高さのある物を収納するのは難しいものの、容量は405L(ガソリンモデル)を確保しているので、小旅行や買った物を積載するのには困ることはないでしょう。
リアのシートバック(60:40分割)前側に倒せば、奥行き最大1,850mmのフラットなスペースが表れます。
■ハイブリッドモデルは外部給電が可能
カローラクロスのパワートレインは、1.8Lガソリンエンジンと1.8Lハイブリッドの2タイプ。 駆動方式はハイブリッドが2WD(FF)と4WD(E-Four)、ガソリン車はFFのみとなっています。
ハイブリッド車は、メーカーオプションでアクセサリーコンセント(AC100V・1500W/1個/非常時給電システム付)を装備することが可能。災害など非常時に車両から電源供給ができる便利なアイテムなので装備しておくと良いでしょう。
エクリプスクロスのパワートレインは、1.5Lガソリンターボエンジンと2.4Lエンジンを搭載するPHEVの2タイプです。 駆動方式は、ガソリン車が2WD(FF)と4WD、PHEVが4WDのみとなっています。
PHEVモデルには、V2H用DC電源(10kW)と100V AC電源(1500W/Mグレードはセットオプション)が標準装備されています。
いずれのハイブリッドモデルも災害時の活躍も期待できますね。
■先進的な予防安全システムを装備
カローラクロスには、予防安全システムの「トヨタセーフティセンス」が全グレード標準装備となっています。
おもな機能は、プリクラッシュセーフティ(昼夜歩行者・昼間の自転車運転者検知機能付き衝突回避支援タイプ)、レーントレーシングアシスト(LTA)、レーダークルーズコントロール(全車速追従機能付)、オートマチックハイビーム、ロードサインアシストなど。
対するエクリプスクロスの予防安全システムは三菱の「e-Assist」です。 全グレード標準装備となる「e-Assist」のおもな機能は、衝突被害軽減ブレーキシステム(FCM:歩行者検知付き)、車線逸脱警報システム(LDW)、後方車両検知警報システム(レーンチェンジアシスト機能付き)、オートマチックハイビーム、誤発進抑制機能(前進&後退)などです。
その他、運転支援システムには、カローラクロスがレーントレーシングアシストとレダークルーズコントロール、エクリプスクロスは高速道路同一車線運転支援機能の「マイパイロット」をそれぞれ搭載しています。
デザインやユーティリティ、パワートレインなど、細部に違いがあるカローラクロスとエクリプスクロス。
日常使いで人や荷物を多く乗せる場合にはスクエアなデザインのカローラクロスがおすすめ。いざというときに役立つ蓄電池としての機能も欲しい方は、エクリプスクロスのPHEVが良いでしょう。