【駐車場に停めやすい5ナンバー対決】トヨタ ライズ VS シエンタ
2022.04.03
全幅が1,700mm以下の5ナンバー車は、狭い場所での運転がしやすく、機械式立体駐車場に停められることがメリットです。
今回は、5ナンバーモデルであるライズとシエンタのGグレードを比較します。
■ハイブリッドシステムを搭載するGグレードを比較
ライズは、2019年11月から販売を開始したコンパクトSUVです。
2021年11月にはハイブリッドモデルも追加されました。
ハイブリッドモデルのベースグレードGの前輪駆動(FF車)の新車販売価格は216万3000円(2022年4月13日時点)となっています。
現行モデルの2代目シエンタは、2015年7月に発売されました。
3列シート仕様の5ナンバーサイズのミニバンです。
また、2列シート仕様も用意しています。
ハイブリッドモデルの3列シート仕様の中間グレードGのFF車の新車販売価格は247万3000円(2022年4月13日時点)。
比較すると、ライズの方がリーズナブルです。
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※価格は支払総額
■ボディサイズとエクステリアの特徴を比較
ライズとシエンタのボディサイズは、次のとおりとなっています。
ライズは、全長3,995mm×全幅1,695mm×全高1,620mm、小回り性能の指標となる最小回転半径が4.9〜5.0mです。
シエンタは、全長4,260mm×全幅1,695mm×全高1,675〜1,695mm、最小回転半径は5.2mとなっています。
ライズは、シエンタよりも全長が短く、最小回転半径が小さいため、狭い場所での取り回しがしやすいでしょう。
次にエクステリアの特徴を紹介します。
ライズは、左右のライトを繋ぐガーニッシュ、台形をモチーフにしたロアグリル、左右に張り出したバンパーコーナーなどにより、ワイドで力強いデザインです。
コンパクトなサイズながら存在感のあるSUVらしいスタイルを実現しています。
シエンタは、トレッキングシューズをイメージし、ヘッドランプからフォグランプやグリルへつながるバンパーガーニッシュを採用したユニークなデザインです。
また、ワイド&ローを強調したスタイリングで、走りの良さも感じられます。
SUVらしいワイルドなデザインが好きな方はライズ、カジュアルなデザインが好きな方はシエンタがおすすめです。
■室内や荷室の広さを比較
室内の広さは、ライズとシエンタで違いがあります。
ライズは、2列シートの5名乗車です。
前後シート間が900mmと広く、後席の膝まわりにゆとりがあるため、窮屈感なく着座できます。
ライズよりも車両の全長が長いシエンタは、室内長が長く居住空間や荷室にゆとりがあることが特徴です。
後席にはスライドドアを採用しているため、小さなお子さんを連れたファミリーにもおすすめできます。
次に荷室を比較してみましょう。
ライズの荷室は、奥行き755mm、幅1,000mm、高さ865mm(5名乗車時)です。
後席の背もたれを倒せば荷室の長さを1,440mmまで拡大できます。
また、荷室のボードは上段と下段の2段階の設定が可能です。
さらに、ラゲッジボード下にも収納スペースがあります。
ライズは、限られたスペースを有効に活用する工夫がされています。
シエンタの3列シート仕様の荷室は、奥行き345mm、幅1,260mm、高さ1,085mmとなっています。
セカンドシートを折り畳むと奥行き1,080mm。
サードシートまで折り畳めば、荷室の長さを最大1,430mmまで拡大させることが可能です。
どちらのモデルも5ナンバーサイズのコンパクトなサイズですが、荷室の容量を広くする工夫がされています。
荷室の広さを重視するなら、シエンタの方がおすすめです。
■燃費性能はどっちの方が良いのか比較
ライズもシエンタもハイブリッドシステムを搭載しているため、優れた燃費性能を実現しています。
ライズに搭載されるエンジンは、1.0Lガソリンターボ、1.2Lガソリン、1.2Lハイブリッドの3種類です。
1.2Lハイブリッドはガソリンで発電し、モーターで走るシリーズハイブリッド方式を採用。
EVのような走りが楽しめるのが魅力です。
■1.2L発電用エンジン搭載のハイブリッド
・エンジン出力:最高出力60kW(82PS)/5,600rpm、最大トルク105Nm(10.7kgm)/3,200~5,200rpm
・モーター出力:最高出力78kW(106PS)、最大トルク170Nm(17.3kgm)
・WLTCモード燃費:28.0km/L
シエンタのエンジンは、1.5Lガソリンと1.5Lエンジンにモーターを組み合わせて駆動するハイブリッドの2種類です。
■1.5Lハイブリッド
・エンジン:最高出力54kW(74PS)/4,800rpm、最大トルク111Nm(11.3kgm)/3,600~4,00rpm
・モーター:最高出力45kW(61PS)、最大トルク169Nm(17.2kgm)
・WLTCモード燃費:22.8km/L
燃費は、エンジンとモーターを組み合わせて走るシエンタよりも、エンジンで発電してモーターで走るライズの方が優れています。
■標準装備される安全性能を比較
安全機能は、どちらのモデルも衝突回避支援ブレーキをはじめとした予防安全システムが搭載されています。
ライズの安全システムであるスマートアシストには主に以下の機能を標準装備しています。
・対車両・対歩行者の衝突被害回避ブレーキ機能(昼夜)
・対車両・対歩行者の衝突警告機能(昼夜)
・ふらつき警報
・路側逸脱警報
・前後ブレーキ制御付誤発進抑制機能
・先行車お知らせ機能
・コーナーセンサー
駐車が苦手な方は、メーカーオプションとして設定されている14万7400円のスマートパノラマパーキングパッケージ(駐車支援システム)を装着するのがおすすめ。
こちらを装備すると、ハンドル操作はクルマが行ってくれるので便利です。
ライズとシエンタは新車販売価格に31万円の価格差があり、ライズにスマートパノラマパッケージを装着しても、シエンタより16万2600円安く手に入れることができます。
シエンタの安全システムであるToyota Safety Sense(トヨタセーフティセンス)の機能は主に次の通りです。
・対車両・対歩行者の衝突回避支援ブレーキ
・レーンデパーチャーアラート
・オートマチックハイビーム
・先行車発進告知機能
予防安全システムは、どちらも装備されていますが、機能を重視するのであれば、ライズの方が充実しています。
■それぞれどんな方におすすめ?
今回は、狭い場所でも運転がしやすい5ナンバー車のライズとシエンタを比較しました。
小回り性能を重視するのであれば扱いやすいサイズのライズが良いでしょう。
また、燃費を重視する方にもおすすめできます。
多人数で乗車する予定があり、室内の広さを重視するのであれば、シエンタがおすすめです。
どちらのクルマにしようか悩んでいるときは、運転のしやすさや乗車人数などに着目して選びましょう。