35歳 3児の父親が三菱 デリカ D:5を購入したワケ
2021.09.17
■筆者の愛車は三菱 デリカD:5
私は現在3児の父親で、3年前から2018年式の三菱 デリカD:5(以下デリカと表記)に乗っています。
年間走行距離は約2万7000kmで、先日初回車検を受けたところです。
この記事ではなぜ当時の私が数ある候補の中からこのデリカというミニバンを選んだのか、という部分をつらつらと書いていきたいと思います。
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※価格は支払総額
■購入したのは三菱 デリカD:5 アクティブギア
私が選んだデリカはアクティブギアという限定車で、2017年と2018年式のデリカに設定されたオレンジの差し色が特徴の「ギア(道具)感」を高めたモデルです。
専用カラーの18インチアルミホイールやフロントバンパープロテクター[2017年式はオプション装備、2018年式はバンパー一体型の標準装備]等を装着した、見た目にもたくましく頼もしい一台となっています。
間もなく新型にモデルチェンジと言われていた中でしたが、私が好きなのは旧型のおっとりしたツラ構えのフロントだったので、切り替え前に購入したという経緯があります。
■前の愛車はホンダ フリードハイブリッド
デリカ以前の愛車はホンダ フリードハイブリッド(GP3)で、子供が1人しかいなかった頃に購入したものでした。
荷物がそれなりに積めて、チャイルドシートが窮屈にならない程度に収まって、両側電動スライドドア。こういった妻からの希望もあり、かつてはホットハッチに乗ってブイブイいわせていた男が、人生で初めて「ミニバン」というカテゴリーを選ぶ事となった訳です。
このクルマも実によく出来ていましたし、その後子供が2人になってもまったく不自由もありませんでした。
ところが子供が大きくなるにつれ状況が変わっていきます。
子供が長時間のドライブでもいい子に座っていられる年齢になってくると、当然家族での長距離移動が増えてきました。
するとどうでしょう、それまで特に不満のなかった巡行性能やふわふわとした乗り心地が気になり始め、積載性も冬場の家族旅行となると少し窮屈に。
そして、私が暮らしている長崎県は坂道が非常に多く、正直ハイブリッドミニバンとの相性は元々悪かったのですが、荷物を満載した状態だと自慢の燃費も落ち込んでしまいました。
設計思想から外れた乗り方をしてしまうとこうなるという典型です。
ちょうどその頃に妻が3人目を身ごもったため、「これもいいタイミングかもな」と乗り換えを決意するのでした。
もちろん私は筋金入りのクルマ好きでもありますので、より趣味性の高いクルマに乗りたかったというもくろみがあった事は否定しません。
■なぜ三菱 デリカD:5だったのか?
まず漠然とした部分で、私はとにかく「強いクルマ」に乗りたいという考えがありました。
そうなると選択肢に入ってくるのはトヨタ ランドクルーザプラドやFJクルーザー、もしくはジープ ラングラーといったそうそうたるメンツになるのですが、利便性やボディサイズなどの部分でいくつか懸念事項もあり、悩みました。
「何かないか。5人家族がひろびろと乗れて、全幅が1,850mm以下(一般的な機械式駐車場の許容サイズ)で、できれば4WDで、男ゴコロをくすぐる力強さがあるクルマは……」 あったのです。
それがデリカでした。
全幅1,795mm、三菱が誇るAWC(オールホイールコントロール)、ディーゼルターボのトルク[360Nm(36.7kgm)/1,500~2,750rpm]。
ミニバンボディはチャイルドシートを3脚載せてもまだまだ積載性に余裕があり、妻の希望である両側電動スライドドアも完備。完璧。
まさにパーフェクトな相棒です。
実は筆者は子供の頃、友達のアウトドア好きなお父さんが乗っていたデリカスターワゴン(3代目デリカ)にとても強く憧れていまして、これはもはや運命では、と感じました。
無骨なコクピット、荒々しいディーゼルサウンド、中に乗り込むとなんだかワクワクする。
スターワゴンが持っていたそういった部分は、5代目となったD:5においても変わっていませんでした。
そして、ちょうど検討していたその頃に私が好きな色であるオレンジ色を纏ったアクティブギアが発売され、それが最後の一押しとなったのです。
余談ですが、長崎県内で黒のアクティブギアは私のものが最後の一台でした!
モデルチェンジ直前でのまさに滑り込みです。
■実際に乗ってみて:街乗りや長距離ドライブが楽
ディーゼル車の運転自体は初体験でもなかったのですが、低回転からモリモリと湧くトルクは実に頼もしく、また街乗りや長距離ドライブでとんでもなく楽である事がわかりました。
巡行中の坂道でアクセルを踏み足したりする機会もあまりなく、4つのタイヤが力強く地面を蹴飛ばしてくれます。
意外だった事は、車格からは想像できないほど小回りが利くのです(最小回転半径5.6m)。
SUV並みのオフロード走行性能を誇るデリカはフロントオーバーハングをアプローチアングル(23.5°)確保のために短く切り詰めている訳ですが、これも実は駐車場などでの取り回しに効果的。
私の住む長崎県佐世保市は坂道ばかりで平地が少ないのが災いして、駐車場がとても狭いお店が多く、これは嬉しい誤算でした。
そして、タフな走破性をはじめとするデリカの性格は乗っている者を冒険へと駆り立ててくれます。
私は子供の頃アウトドアが本当に好きでよく知り合いの山でソロキャンプなどもやっていたのですが、近ごろはその趣味も復活し、コロナ禍が明けたらファミリーキャンプにまた行こう!と家族で息まいています。
愛車の選択というのは、その時の生活環境や状況によりニーズが変化していくものです。
私も子供が生まれる前はずっとサーキットを走っているような人間でしたし、きっとあの頃の自分に「2021年に君は3人の子供と奥さんを乗せてデリカを運転してるよ」などと言っても絶対に信じないと思います。
本記事をお読みになった方、ぜひ一度デリカD:5というクルマに触れてみて下さい。
新たな価値観やビジョンが浮かんでくる事請け合いです。