【フリースタイルドア(観音扉)を採用】マツダ MX-30を解説

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【フリースタイルドア(観音扉)を採用】マツダ MX-30を解説

2021.09.10

2020年10月、マツダから新しいコンパクトSUV MX-30が発売されました。


マツダにはCXシリーズという充実したSUVラインアップがありますが、このMX-30は他のSUVモデルとはやや趣の異なる、温かい雰囲気とデザインが特徴のようです。


どんなモデルなのか解説していきましょう。



■魂動デザインをさらに拡げる新しいデザインが斬新なエクステリア



【フリースタイルドア(観音扉)を採用】マツダ MX-30を解説


マツダといえば生命感と躍動感あふれる「魂動(こどう)デザイン」が好評ですが、MX-30はこの魂動デザインの拡がりにチャレンジするデザインコンセプト「Human Modern(ヒューマン モダン)」を採用しています。


これは、クルマに対する価値観の変化や、新しいライフスタイルに寄り添うことを目指し、親しみやすさや温かみのあるデザインであるとマツダは説明しています。


【フリースタイルドア(観音扉)を採用】マツダ MX-30を解説


エクステリア(外装)のディテールを見ていくと、全体的に塊感のあるフォルムでありながら、角の取れた柔らかく親しみのある表情が表現されています。


サイドビューでは、フリースタイルドア(センターピラーレスのいわゆる観音開きドア)と、フレームドトップと呼ばれる3トーンのボディカラーが採用され、軽快感が感じられます。


マツダの他のモデルにあるようなシグネチャーウイングは採用されず、立体的な構造だけで魂動デザインの生命感を表現しているのが特徴です。


【フリースタイルドア(観音扉)を採用】マツダ MX-30を解説


ボディサイズは全長4,395mm×全幅1,795mm×全高1,550mm、ホイールベースは2,655mm、最低地上高は180mmとなっています。


ボディサイズはほぼCX-30と同じで、街乗りでも扱いやすく、かつ実用的な大きさを確保していると言えるでしょう。



■開放感のある空間とサステナビリティの両立を目指したインテリア



【フリースタイルドア(観音扉)を採用】マツダ MX-30を解説


MX-30のインテリア(内装)は「開放感に包まれる」ことを追求してデザインされています。


その実現のために「フローティングテーマ」による構成と「心を解放へ向ける素材」を使用することで開放感を表現し、フリースタイルドアの特徴を活かした空間づくりを目指しています。


具体的には、インパネを水平基調の機能的なデザインとしつつセンターコンソールをフローティング化。


コンソールに必要な操作部を集約し、周辺の本体から切り離したデザインとすることで、視覚的に空間の軽さを表現しています。


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心を解放へ向ける素材については、まず天然由来で環境負荷の少ない素材であるヘリテージコルクをコンソールトレイ部とドアグリップに採用。


素材本来の温もり感のある見た目と手触り、クッション性のある機能性を活かし、サステナビリティと心地よさの接点をデザインとして取り入れています。


またペットボトルのリサイクル原料を使用した呼吸感素材をドアトリムのアッパー部に採用しています。


従来の樹脂や革の表現とは違う、モノ自体が空気を含んだかのような風合いが特徴で、室内空間における解放感を表現しています。


【フリースタイルドア(観音扉)を採用】マツダ MX-30を解説


さらにリサイクルファブリックやプレミアムヴィンテージレザレット(人工皮革)の採用により、環境負荷の低減と高い質感の両立を実現させています。



■マツダの電動化技術を担うパワートレインを搭載



【フリースタイルドア(観音扉)を採用】マツダ MX-30を解説


MX-30は、マツダの電動化技術e-SKYACTIV(イー・スカイアクティブ)を搭載するモデルとして開発されています。


発売当初はマイルドハイブリッドのe-SKYACTIV Gユニットが搭載されました。


こちらには最高出力115kW(156PS)/6,000rpm、最大トルク199Nm(20.3kgm)/4,000rpmの2.0L 直列4気筒直噴ガソリンエンジンが搭載され、これに最高出力5.1kW(6.9PS)/1,800rpm、最大トルク49Nm(5.0kgm)/100rpmのISGモーターが組み合わせられます。


トランスミッションは6速AT、駆動方式はFFの他に、状況に応じて前後輪へのトルク配分を自動的に最適化するAWDシステム i-ACTIV AWDを選択できます。


サスペンションはフロント:マクファーソンストラット式、リア:トーションビーム式を採用。


新世代車両構造技術 SKYACTIV-VEHICLE ARCHITECTURE(スカイアクティブ ビークル アーキテクチャー)によりシート、ボディ、シャシーを有機的に連携。


意のままのコントロール性と、人間の感覚にフィットした乗り心地、操縦安定性を実現しています。


また2021年1月には、ピュアEVモデルも発売となりました。


こちらは35.5kWhのリチウムイオンバッテリーが搭載され、107kW(145PS)/4,500〜11,000rpm、最大トルク270Nm(27.5kgm)/0〜3,243rpmの走行用モーターで前輪を駆動します。


一充電あたりの走行距離は256km(WLTCモード)で、40分の急速充電で80%のバッテリー充電が可能となっています。


さらにバッテリーに蓄えられた電力を、持ち運び可能な外部給電器に接続することで給電することもでき、災害時に避難場所などの屋外で電気製品の電源として活用できます。



■新技術も含めマツダの先進安全運転支援技術を搭載



【フリースタイルドア(観音扉)を採用】マツダ MX-30を解説


MX-30には、マツダの先進安全技術 i-ACTIVSENSE(アイ・アクティブセンス)を搭載しています。


既存のスマートブレーキサポート(衝突被害軽減ブレーキ)機能に、交差点での衝突事故防止を図る右直事故回避アシスト機能が追加されています。


そして白線が引かれていない道路での逸脱回避をアシストするロードキープアシスト機能と、車線変更時の衝突回避をサポートする側方危険回避アシスト機能を備えた、緊急時車線維持支援を新技術として導入しています。


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その他にも、交通標識認識システム、ドライバーアテンションアラート、ドライバーモニタリング、マツダレーダークルーズコントロール、AT誤発進抑制制御、アダプティブLEDヘッドライト、ハイビームコントロールシステム、360°ビューモニター、前側方接近車両検知、ブラインドスポットモニタリング、後側方接近車両検知といった機能も備わっています。


MX-30はマツダの電動化戦略を担う次世代のモデルです。


ライフスタイルにおけるEVのあり方、関わり方、環境問題への取り組みも含めて新しい提案をしているような、そんな斬新なコンセプト、デザインのクルマだと感じます。


ぜひ一度実車を見て、そのあたりを体感してみるのはいかがでしょうか。



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