三菱 アウトランダーPHEV進化の歴史

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三菱 アウトランダーPHEV進化の歴史

2021.07.14


三菱 アウトランダーPHEV進化の歴史


日本のプラグインハイブリッドSUVの先駆けとして、市場を牽引し続けているアウトランダーPHEV。


環境性能や給電設備による快適さに加えて、ツインモーター4WDのパワフルな走りも魅力的な一台です。


今回は、アウトランダーPHEVの歴史を紐解きながら、各世代の特徴を解説してきます。


どの世代のアウトランダーPHEVが魅力的に映るでしょうか。



■2012年12月26日発表の初代アウトランダーPHEV



三菱 アウトランダーPHEV進化の歴史


三菱初のプラグインハイブリッドとしてデビューしたアウトランダーPHEV。


日本での量産プラグインハイブリッドは、トヨタ プリウスPHVに次いで2車種目となります。


2013年1月24日に発売されました。


i-MiEVで培ったEV技術、ランエボで鍛えた4WD技術、そしてパジェロで築いたSUVのノウハウを結集した、三菱のクルマ作りのすべてが集まったクルマです。


パワートレインは2.0L直列4気筒ガソリンエンジンを搭載し、駆動用バッテリーと高出力モーターを組み合わせたハイブリッドシステムになります。


エンジン最高出力は87kW(118PS)/4,500rpm、最大トルク186Nm(19.0kgm)/4,500rpmで、ツインモーターは最高出力60kW(82PS)、最大トルクはフロントが137Nm(14.0kgm)、リアが195Nm(19.9kgm)です。


JC08モード燃費は18.6km/L、EV走行距離は60.2kmとなっています。


他車でもAWDハイブリッドは数多く存在しますが、アウトランダーPHEVのように、リアモーターが高出力になっている車種は数少ないです。


非舗装路でも力強く走ることを求められるSUVならではの力強い走りを、PHEVでも実現しているのが大きな特徴となります。


2014年4月25日には、一部改良がおこなわれます。


エクステリア(外装)には新デザインのフォグランプメッキペゼルや、フロントバンパー下にスキッドプレートを採用し、ルーフレールをメーカーオプションで設定しました。



充電リッドにはロック機能を追加し、運転席・助手席にシートヒーターを標準装備、MMCS装着車には、スマホからタイマー充電やプレ空調などの操作が行える、三菱リモートコントロールを標準装備しています。



■2015年6月18日マイナーチェンジ:ダイナミックシールドに進化



三菱 アウトランダーPHEV進化の歴史


初のマイナーチェンジで、エクステリアデザインを一新します。


フロントフェイスは三菱の新しいフロントデザインコンセプトのダイナミックシールドを採用し、力強いボディラインを表現しています。


インテリア(内装)にはプレミアム感を演出し、ステッチやドアトリム、シート表皮などにしっかりとこだわっています。


センターコンソールは、日本の工芸品のような端正な美しさを持つ漆箱をイメージし、モダンな雰囲気も持ち合わせました。


また、操縦安定性や乗り心地の向上、プラグインハイブリッドとして重要な静粛性の向上を実現しています。


環境性能ではJC08モード燃費が20.2km/Lに向上し、EV走行距離は60.8kmへ延伸しました。


最上級グレードのGプレミアムパッケージには、AC100V 1,500Wの車載コンセントを標準装備し、PHEVの利便性をさらに高めています。


2017年2月9日には一部改良がおこなわれます。


プラグインハイブリッドEVシステムでは、高速道路合流時の加速において、駆動用バッテリーからの電力供給をより持続させ、EV走行を長く維持できるように改良されました。


また、駆動用バッテリーの電力消費を抑えるバッテリーセーブモード、充電するバッテリーチャージモードに加え、EV走行を優先し、できるだけエンジン始動を抑えるEVプライオリティモードを設定しています。


80%までの急速充電時間を30分から25分へ短縮し、利便性を高めた点にも注目です。


Mを除き、予防安全技術のe-Assist(イーアシスト)が装備され、最上級グレードにはビルシュタイン製のショックアブソーバーを採用したSエディションを追加しました。



■2018年8月23日大幅改良:PHEVの主要構成部品の約9割を改良



三菱 アウトランダーPHEV進化の歴史


今回の改良で、アウトランダーPHEVは大きく生まれ変わります。


プラグインハイブリッドシステムの主要構成部品のうち、約9割のコンポーネントを改良し、システムを大幅アップデートしています。


駆動用バッテリー容量を12.0kWhから13.8kWhに増大させ、最高出力を10%向上させています。


リアモーターの出力は12%アップし、ジェネレーター出力を10%アップさせることにより、EV走行の航続距離は60.8kmから65.0kmに大幅伸長しました。


また、エンジン排気量を2.0Lから2.4Lに拡大し、アトキンソンサイクル化することで、低回転域での効率よい発電を可能にしています。


従来型よりもEVらしいスムーズで気持ちのいい走りが楽しめるようになりました。


車両運動統合制御システムS-AWCが大幅に進化し、4WDドライブモードはノーマル・ロックに加え、スノーとスポーツを追加します。


加えて、ドアや荷室の開口部、リヤホイールハウスのボディパネル接合部に構造用接着剤を塗布し、車体剛性を向上させ、ステアリングギア比をクイック化するなど、走行質感が大幅に向上しています。


安全装備は衝突被害軽減ブレーキシステムと誤発進抑制機能を全車標準装備とし、全車でサポカーSワイドに該当しました。


2019年9月12日には、一部改良が施され、専用設計したミツビシパワーサウンドシステムを新たに設定、ボディカラーを増やし、シート機能の改善を行っています。


2020年10月29日の一部改良では、予防安全技術のe-Assistの後側方車両検知警報システムと、後退時車両検知警報システムを全車標準装備します。


グレード体系の見直しや、特別仕様車ブラックエディションの継続販売などが決まりました。


アウトランダーPHEVの歴史を解説してきました。


現行型と同様のフロントマスクを狙うなら2015年6月以降のモデルを、PHEVの性能を重視する方は、2018年8月以降のモデルがおすすめです。


最新のプラグインハイブリッドで、新しいカーライフを始めてみませんか。



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