【人気のコンパクトSUV比較】トヨタ ヤリスクロス VS マツダ CX-3
2021.06.10
販売好調のSUVのなかで、特に人気が高いのがコンパクトSUVです。
このカテゴリーを牽引するのが、トヨタ ヤリスクロスですが、同車格にマツダ CX-3といったライバルも多いです。
そこで今回は、ヤリスクロスG 4WDのガソリン車(225万1000円)とCX-3 15Sツーリング4WD(222万1200円)を比較し、それぞれの長所を紹介していきます。 ※CX-3の画像はXD プロアクティブです。
■車両感覚をつかみやすいヤリスクロス/機械式駐車場に入るCX-3
まずはボディサイズを比較していきます。
ヤリスクロスは、全長4,180mm×全幅1,765mm×全高1,590mmでホイールベースは 2,560mmです。
最小回転半径は5.3mとなっています。
対するCX-3は、全長4,275mm×全幅1,765mm×全高1,550mmでホイールベースは2,570mmです。
最小回転半径は5.3mとなっています。
全長はヤリスクロスが95mm短いものの、ホイールベースはほぼ同等で、取り回しのしやすさを示す最小回転半径は同値です。
しかし、全長が短い分、狭い道での運転のしやすさはヤリスクロスが優位になるでしょう。
運転席から見ると、ボンネットの先までの長さが、ヤリスクロスの方が短くなっており、車体感覚を掴みやすくなっています。
CX-3は全高を1,550mmに抑えていることで、多くの機械式駐車場に駐車することができます。
都市部で困る駐車場探しが、ヤリスクロスよりも容易で、都市型SUVとしての使いやすさを感じる取ることができるでしょう。
また、エクステリア装備で比較すると、ヤリスクロス Gでは、ヘッドランプがハロゲン式なのに対し、CX-3はLEDヘッドランプを装着します。
リアフォグランプもヤリスクロスではオプション装着なのに対し、CX-3は標準装備(4WD車専用装備)です。
装備の充実度はCX-3がワンランク上となっています。
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※価格は支払総額
■室内の広さが際立つヤリスクロス ラゲージルームの使い勝手も上々
ヤリスクロス
続いて室内空間を比較していきます。
ヤリスクロスは室内長1,845mm、室内幅1,430mm、室内高1,205mmです。
荷室は荷室長820mm、荷室幅1,400mm、荷室高732mmで、荷室容量は284L(VDA法)となります。(いずれも5名乗車時)
CX-3は室内長1,810mm、室内幅1,435mm、室内高1,210mmです。
荷室は荷室長690mm、荷室幅990mm、荷室高720mmで、荷室容量は203L(VDA法)となります。(いずれも5名乗車時)
ボディサイズの小さいヤリスクロスですが、室内の広さはCX-3よりも大きくなっています。
特に荷室が広く、スペース効率がいい設計となっているので、荷物を多く積み込むユーザーには、ヤリスクロスの方がおすすめできるでしょう。
ヤリスクロス
両車ともに、ディスプレイオーディオやバックガイドモニターなどは標準装備されています。
シート表皮はCX-3が標準的なファブリックを使用し、ヤリスクロスでは上級ファブリックを使用します。
触り心地や質感は、ヤリスクロスが頭一つ抜け出している印象です。
CX-3
また、CX-3ではリアシートが6:4分割で倒れるのに対し、ヤリスクロスでは4:2:4分割で倒すことができます。
真ん中部分だけを倒し、長尺物を積載しながら、大人4名がしっかりと座れる空間を作れるのが、ヤリスクロスの魅力です。
■オンロード中心のCX-3/オフロードも任せられるヤリスクロス
ヤリスクロス G 4WDに搭載されるエンジンは1.5L 直列3気筒ガソリンエンジンです。
最高出力は88kW(120PS)/6,600rpm、最大トルクは145Nm(14.8kgm)/4,800~5,200rpmで、WLTCモード燃費は18.2km/Lとなっています。
組み合わされるトランスミッションはダイレクトシフトCVTです。
CX-3 15Sツーリングに搭載されるエンジンは1.5L 直列4気筒ガソリンエンジンです。
最高出力は82kW(111PS)/6,000rpm、最大トルクは144Nm(14.8kgm)/4,000rpmで、WLTCモード燃費は15.7km/Lとなっています。
組み合わされるトランスミッションは6速ATです。
両車とも4WDシステムは、前輪駆動に近い状態からスリップを感知すると後輪にトルクを与え、4輪駆動状態に自動的に制御するシステムを採用しています。
ヤリスクロスには、マルチテレインセレクトが装着されており、泥濘や砂地、岩場やダートなど路面状況に応じたモードを選択すると、駆動力や4WDシステム、ブレーキを最適に統合制御し、オフロード走破性高められる仕様です。
未舗装路面での走破性の高さは、ヤリスクロスに軍配が上がります。
■標準装備内容に差がある予防安全装備
ヤリスクロスに標準装備される安全装備は、Toyota Safety Sense(トヨタセーフティセンス)です。
・プリクラッシュセーフティ(歩行者〔昼夜〕、自転車運転者〔昼〕検知機能付衝突支援タイプ)
・レーントレーシングアシスト
・全車速追従機能付きレーダークルーズコントロール
・オートマチックハイビーム
・ロードサインアシスト
が搭載されます。
また、セカンダリーコリジョンブレーキ、インテリジェントクリアランスソナー〔パーキングサポートブレーキ(静止物)〕を標準装備します。
CX-3に標準装備される安全装備は
・アドバンストスマートシティブレーキサポート(運転支援機能・夜間歩行者検知機能付)
・ハイビームコントロールシステム
・リアパーキングセンサー
・ブラインドスポットモニタリング
・車線逸脱警報システム
です。
レーダークルーズコントロールと交通標識認識システムは装着されません。
長距離運転のことを考えると、全車速追従機能付きレーダークルーズコントロールは欲しいところです。
安全装備の充実度でも、ヤリスクロスが一歩上手といったところでしょう。
荷室の広さや安全装備の充実度など、街中はもちろん長距離ドライブもしっかりこなせるのがヤリスクロスです。
遠出の旅行にも使用できる、十分なファーストカーとなりえるでしょう。
CX-3は、街中での使いやすさが特徴的です。
立体駐車場に入るボディサイズは、コンパクトSUVの中でも重宝する存在となります。
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