【E-BOXER搭載で燃費向上】スバル XV ハイブリッド進化の歴史

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【E-BOXER搭載で燃費向上】スバル XV ハイブリッド進化の歴史

2021.06.04

2013年、スバルのコンパクトクロスオーバーSUVである「XV」に、スバル初となるハイブリッド車「XV ハイブリッド」が登場しました。


スポーティなスタイリングとハンドリングで人気のXVにモーターアシストの力強い加速感が加わり、さらにその魅力を高めています。


今回はXV ハイブリッドの特徴について、現在に至るまでの改良点をピックアップしながら解説していきます。



■スバル初のハイブリッドモデルとして登場



【E-BOXER搭載で燃費向上】スバル XV ハイブリッド進化の歴史


2013年6月、先代モデルとなる2代目XVに、スバル初となるハイブリッドシステムを搭載した「XV ハイブリッド」が新たに登場しました。


XVはもともと、縦置き水平対向エンジン+4WDというスバル独自のレイアウト「シンメトリカルAWD」によってもたらされる、低重心と優れた重量バランスが自慢でしたから、ハイブリッド化によってこの魅力が薄れることのないよう、モーターや高電圧バッテリーの配置を工夫しています。


【E-BOXER搭載で燃費向上】スバル XV ハイブリッド進化の歴史


エンジンはもともと搭載されている2.0L 水平対向4気筒DOHCガソリンエンジンをハイブリッド専用に改良。


徹底的なフリクション(摩擦)低減に取り組み、モーターアシストによる軽快な加速と経済性を活かす設計としています。


トランスミッションはリニアトロニック(CVT)ですが、プライマリープーリーの後方にハイブリッド用の駆動モーターを一体化したハイブリッド専用のものを新たに開発し、シンプルな構造でありながらEV走行時にも4輪全てにトルクを伝えることを可能にしています。


ハイブリッド車はベースモデルに比べて車重が重くなりますが、シャシーやボディを細部にわたって作り込み、優れた乗り心地とスポーティなハンドリングを実現しています。


具体的には前後サスペンションにフリクションコントロールダンパーを新たに採用し、フリクションの変動を抑えることで、微小なストロークでもダンパーの減衰が働くようにして乗り心地を向上させています。


また、ハイブリッド車特有の音(モーターの作動音)に対して遮音材や吸音材を追加し、静粛性を向上。


大型のフロアアンダーカバーを装着することで空力特性の向上も図られています。


【E-BOXER搭載で燃費向上】スバル XV ハイブリッド進化の歴史


スバルの先進安全運転支援機能「アイサイト(ver.2)」は、全車速追従機能付クルーズコントロール作動時に、EV走行を最大限活用することで実用燃費の向上を図るハイブリッド対応型を搭載しています。



■3代目に設定された後継モデルから“e-BOXER”と呼ばれるようになる



【E-BOXER搭載で燃費向上】スバル XV ハイブリッド進化の歴史

※画像は2019年モデルです。


ベースモデルのXVは2017年に3代目へとフルモデルチェンジしましたが、ハイブリッドは2018年10月に登場となります。


この新型から“ハイブリッド”という呼称は使用せず、“e-BOXER搭載モデル”となっています。


e-BOXERは2.0L 水平対向ガソリンNAエンジン+電動化技術のことを指すのですが、スバルはモーターアシストを環境性能や燃費性能のためだけではなく、“走りの愉しさ”のために使いたいという思いからハイブリッドという表現を避け、独自のパワートレインとして呼称しています。


つまり、シンメトリカルAWDのメリットを最大限に活かすために電動化技術を活用する、それが「e-BOXER」というユニットなのです。


さて、このe-BOXERを搭載したXVのトップグレード「アドバンス」ですが、2.0L 水平対向4気筒直噴ガソリンNAエンジンを採用することでさらに燃焼効率を高め、コンパクトで高性能なモーターとバッテリーを搭載しています。


もちろん、各部品はシンメトリカルAWDレイアウトに最適化する形で組み込まれ、優れた重量バランスを実現しています。


エンジンの最高出力は107kW(145PS)/6,000rpm、最大トルクは188Nm(19.2kgm)/4,000rpm、モーターの最高出力は10kW(13.6PS)、最大トルクは65Nm(6.6kgm)、WLTCモード燃費は15.0km/Lというスペックです。


先代よりさらに燃費の向上を追求したリニアトロニックCVTとあわせ、アクセルを踏んだ瞬間からスムーズに加速する軽快で気持ちの良い走りを実現。


加速の仕方やブレーキの質感にもこだわり、発進や停止を繰り返す市街地での扱いやすさを磨き上げています。



■2019年の改良では、2.0Lグレードがすべてe-BOXERに



【E-BOXER搭載で燃費向上】スバル XV ハイブリッド進化の歴史


2019年10月に実施された改良時に、2.0Lグレードがすべてe-BOXER搭載モデルとなりました。


加えて、路面状況に応じて4輪の駆動力やブレーキなどを適切にコントロールする「X-MODE」に、雪道や砂利道など滑りやすい道を走行する時に使用する「SNOW・DIRT」と、深雪やぬかるみといったタイヤが埋まってしまうような道を走行する時に使用する「DEEP SNOW・MUD」の2つのモードを選択可能とし、さらに悪路走破性を高めています。



■2020年の大幅改良で、さらにe-BOXERの走りがスポーティに



【E-BOXER搭載で燃費向上】スバル XV ハイブリッド進化の歴史


2020年9月に実施された大幅改良では、フロントフェイスやアルミホイールに新しいデザインが採用されるとともに、走行性能では全グレードでサスペンションの改良がなされ、しなやかな走りをさらに磨き上げています。


また、気分やシーンに合わせて走行モードを変えられる「SI-DRIVE」に、アダプティブ変則制御「e-Active Shift Control」を新たに採用。


よりスポーティで愉しい走りをサポートしています。


安全性能では、見通しの悪い交差点や、駐車・発進時にドライバーの視界をサポートする「フロントビューモニター」を新たにオプション設定としています。


シンメトリカルAWDの持つメリットを最大限に活かすXVのハイブリッドモデル。


その軽快なハンドリングと気持ちの良い加速感をぜひ味わってみてください。


もちろん燃費性能にも優れており、1.6Lよりも2.0Lのe-BOXERの方が燃費が良いのもポイントです。


今後e-BOXERがどんな進化を遂げるのかにも注目ですね。



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