ヴォクシー とCX-8。7人乗りで選ぶなら

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ヴォクシー とCX-8。7人乗りで選ぶなら

2021.02.25

ヴォクシー とCX-8。7人乗りで選ぶなら


多人数乗車が可能で、室内空間も広いことから、子育て世代を中心に人気のミニバンですが、ここへきてミニバンに変わる多人数乗車が可能なモデルとして、6、7人乗りのクロスオーバーSUVが注目されています。


そのなかから、クールなエクステリアで高い人気のミドルクラスミニバン、トヨタ ヴォクシーと、3列シートモデル専用として設計されたマツダ CX-8をピックアップして、2台の特徴を確認しながらそれぞれにマッチする使い方を考えてみようと思います。



■ミニバン=ヴォクシーとクロスオーバーSUV=CX-8



ヴォクシー とCX-8。7人乗りで選ぶなら


現行型のトヨタ ヴォクシーは、2014年に発売されました。


広く使いやすいボックス型の魅力を追求しながら、 “毒気”を漂わせるフロントデザインに代表されるカッコよさを磨き上げたスタイリングで人気となっています。


現行型のボディは、全長4,710mm×全幅1,730mm×全高1,825mmと、全グレードでエアロボディをまとった3ナンバーボディですが、その拡大幅は約30mmとわずかなもので、狭い道路でも取り回しが良く使いやすいサイズとなっています。


搭載するパワートレインは、2.0L 直4ガソリンNAと1.8Lハイブリッドの2本立てで、トランスミッションはCVT。


駆動方式はガソリンが2WDと4WD、ハイブリッドは2WDのみとなっています。


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対するCX-8は、マツダの国内販売におけるSUVのフラッグシップモデルという位置づけで、2017年に発売されました。


生命感にあふれるエモーショナルなデザインと、SUVのスタイリングを活かした室内空間、さらに多人数乗車による使い勝手の良さで人気となっています。


ボディサイズは、全長4,900mm×全幅1,840mm×全高1,730mm。


ヴォクシーに比べると全長、全幅ともに10cm以上上回っています。


パワートレインは、2.5L直4ガソリンのNAとターボ、2.2L直4ディーゼルターボの3種類で、それぞれ6ATのトランスミッションの組み合わせ。


駆動方式は、2WDと4WDが設定されています。



■走りのパフォーマンスはCX-8



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ヴォクシーのガソリンエンジンの最高出力は112kW(152ps)/6,100rpm、最大トルクは193Nm(19.7kgm)/3,800rpm、ハイブリッドのシステム最高出力は100kW(136ps)です。


車重が約1,600kgあるミドルクラスミニバンのパワートレインとしては、必要にして十分な性能です。


いっぽうCX-8は、2.5Lガソリンが最高出力140kW(190ps)/6,000rpmと最大トルク252Nm(25.7kgm)/4,000rpm、2.5Lガソリンターボは169kW(230ps)/4,250rpmと420Nm(42.8kgm)/2,000rpm、2.2L ディーゼルターボが147kW(200ps)/4,000rpmと450Nm(45.9kgm)/2,000rpmというスペックで、車両重量がヴォクシーより200kgほど重いという点を加味しても、ガソリン・ディーゼルともにパワフルな印象です。


さらにドライバーのハンドル操作に応じてスムーズで効率的な車両挙動を実現する「G-ベクタリング コントール プラス」という技術や、電子制御4WDのi-ACTIV AWDなど、ドライバーファーストという点では、CX-8の性能 が際立っています。


気になる燃費に関しては、ヴォクシーはガソリン車で13.2km/L、ハイブリッド車なら19.0km/L、CX-8はガソリン車が12.0〜12.4km/L、ディーゼルで15.8km/Lという性能で、ディーゼル燃料である軽油の価格を加味しても、ヴォクシーが優位になります。



■室内は使い方次第だけど



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乗車定員は、ヴォクシーが7人乗りまたは8人乗り、CX-8は同じ3列シートながら6人乗りと7人乗りという設定で、7人乗り同士で比較した場合、ヴォクシーは2列目にキャプテンシートを装備するのに対し、CX-8は3人掛けのベンチタイプになります。


ヴォクシー とCX-8。7人乗りで選ぶなら


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また室内寸法は、ヴォクシーが室内長2,930mm、室内幅1,540mm、室内高1,400mm、CX-8は室内長2,690mm、室内幅1,540mm、室内高1,250mmというもので、室内長、室内高ともに大きく上回る点がミニバンの特徴でもあります。


さらに2列目のキャプテンシートは810mmの超ロングスライドで、まるでリムジンのようにくつろぐことも、子供の着替えスペースとして使うことも可能となる便利で快適な装備&機能です。


いっぽうCX-8にキャプテンシートが備わるのは6人乗りです。


これは、3列目の居住性を考慮した結果で、2列目下につま先スペースを確保するなど、3列目の居住性にも十分に配慮されているというわけのです。


くわえてシートの造りや空間の演出などによる上質感というポイントでもCX-8が上です。



■後席への乗降性は断然ヴォクシー



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ファミリーカーとして重要な要素のひとつである後席へのアクセス性というポイントでヴォクシーは、開口部が広い両側スライドドアだけでなく、低床フロアによる十分な室内高もあり、狭い駐車場でも自然な姿勢で乗り降りできるため高齢者や子供も楽ちんです。


7人乗り仕様なら、2列目のキャプテンシートが前後方向だけでなく横方向にもスライドして、1列目から3列目までのウォークスルーが可能となります。


CX-8の7人乗りは、3列目が2名乗車なので、2列目は必然的にベンチタイプとなります。


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2列目がキャプテンシートとなるのは6人乗り仕様で、最上級グレードのXD L Packageではシート間にコンソールボックスまで装備される上質な空間が用意されています。


とはいえ、3列目へのアクセスという点では、ミニバンのヴォクシーとは比べるべくもありません。


そんなネガを補うため、CX-8では後席ドアの角度を最大80度に設定するとともにドア自体を長めに設計、さらに2列目シートやCピラー形状の工夫などにより、大きな荷物の積み下ろしや3列目への乗降性を高める努力がなされてい ます。


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ですからファミリーカー用途でも日常で使うのは2列目までという方にとっては、CX-8でも十分に機能するでしょう。


乗車定員で比較するとヴォクシーのほうが、室内も広くて使いやすいのですが、実際、子供のスポーツチームの送り迎えや大家族での移動などがなければ、3列目が活躍する機会は以外と少ないものです。


日常では2列目までの使用が多く、3列目はあくまでもエマージェンシー的にと考えている方は、ハンドリング性能にも優れロングドライブでも快適なCX-8も意外におすすめですよ。



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