『3代目ジムニー特別仕様車「ランドベンチャー」とその仲間たち』

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『3代目ジムニー特別仕様車「ランドベンチャー」とその仲間たち』

2020.12.25

軽本格クロカン4WDモデルとして、唯一無二の存在がスズキ ジムニーです。


2018年にデビューしたJB63型は、いまだに数ヶ月の納車待ちが続いている人気車種ですが、それにともない1998年から2018年まで販売された3代目(JB23型)の中古車価格がこなれてきたことで、セカンドカーに狙っている方も多いのではないでしょうか?


ジムニー伝統のラダーフレームや副変速機付パートタイム4WDなどの基本的なメカニズムを継承しながら、やや丸みを帯びた乗用車感覚の強いデザインに生まれ変わり、実用性や親しみやすさがより一層感じられるモデルとなった3代目の特徴と、約20年という長い販売期間のあいだに設定された特別仕様車について解説します。



■3代目ジムニーの特別仕様車といえば『ランドベンチャー』



『3代目ジムニー特別仕様車「ランドベンチャー」とその仲間たち』


3代目ジムニー最後の特別仕様車が「ランドベンチャー」です。


初めて登場したのは2001年5月で、専用バンパーガーニッシュや車名ロゴ入りのスペアタイヤハウジング、専用塗装や専用デカールなどにく加え、前後バンパーをベージュメタリックで塗装。


さらには、内装も専用シート表皮や本革巻きステアリング、上級仕様のカーステレオなど、上質でスポーティな特別仕様車でした。


以降毎年のように「ランドベンチャー」が発売され、その年によってボディカラーや仕様が変更されています。


簡単に解説すると、2001年にモデルをベースに年々、豪華になってゆく流れで、2003年のモデルは2001年のアンドベンチャーをベースにバンパーの塗装色がグレーメタリックとなり、マルチリフレクター式のフォグランプを装着。


2004年は、ベージュメタリックのバンパーの色に、オリーブグレーなどシックなボディカラーを取り入れ、落ち着いた外観になるとどもに、専用の前席本革シート表皮(一部ファブリック)、運転席シートヒーターなどの装備も追加され、質感をアップしました。


2005年はモノトーンのボディカラーに、インテリアには助手席側にもシートヒーターを設定。


さらにメッキ加飾や黒木目調塗装で室内の質感を高めました。


この年から2009年まで、奇数年はモノトーン、偶数年はツートーンのボディカラーで設定されます。


翌2006年は、2005年と同様の使用にボディカラーがツートーンに、専用塗装のアルミホイールを採用。


2007年は、ボディサイドと専用スペアタイヤハウジングのメッキモールと、一部をシルバー塗装としたルーフレールを追加装着。 2008年はLEDサイドターンランプ付ヒーテッドドアミラーを装備。


2009年は、鏡面仕上げの専用デザインアルミホイール、専用フロントメッキグリルなど、年式によって細かく異なります。



■狙い目は2014年発売の『ランドベンチャー』



『3代目ジムニー特別仕様車「ランドベンチャー」とその仲間たち』


最後のランドベンチャーとなったモデル2014年に登場。


モノトーンのボディカラーに、ブラック塗装を施した専用メッキフロントグリルやフェンダーガーニッシュを採用すると同時に、高輝度ダークシルバー塗装の専用16インチアルミホイール、LEDリングイルミネーション付フォグランプなど、いま見てもスタイリッシュな外観となっています。


内装はブラックを基調とし、インパネやステアリング、シフトノブガーニッシュにシャンパンゴールドの加飾を施し、さらにシルバーステッチ付きの本革巻きステアリングやシフトノブ、メッキメーターリング、専用フロアマットなどによって、上質な雰囲気を作り出しています。


『3代目ジムニー特別仕様車「ランドベンチャー」とその仲間たち』


もちろんデザインだけでなく、運転席・助手席シートヒーターなど実用的な上級装備も充実していますので、快適なドライブをジムニーで楽しみたいという方には最適なモデルとなっています。



■アウトドアレジャー向けの『ワイルドウインド&クロスアドベンチャー』



『3代目ジムニー特別仕様車「ランドベンチャー」とその仲間たち』


上級仕様の豪華装備が特徴のランドベンチャーに対して、アウトドアレジャーに適した専用装備を充実させた特別仕様車が「ワイルドウインド」とその発展型である「クロスアドベンチャー」です。


2000年と2002年に登場したワイルドウインドはどちらかというとスポーティな上級志向で、そのコンセプト継承しながらアウトドア向けに方向転換したのが、2005年のことでした。


具体的には、撥水加工を施したシート表皮や運転席・助手席シートヒーター、ルーフ上のベースキャリア、リアラゲッジフラット機構、トレーマットなどを搭載し、汚れや水に強い室内が特徴です。


その後、2006年、2007年、2008年に設定、販売されました。


『3代目ジムニー特別仕様車「ランドベンチャー」とその仲間たち』


ワイルドウインドのコンセプトを受け継いだ「クロスアドベンチャー」は、2010年と2012年に販売されました。


2012年発売のクロスアドベンチャーには、前席の背もたれと座面に撥水・透湿・消臭機能をあわせ持つシート表皮「カブロンソフト」が採用され、本革巻きステアリング&シフトノブや専用フロアマットと合わせて、機能的でスポーティな印象となっています。



■ウインタースポーツには『FISフリースタイルワールドカップリミテッド』



国際スキー連盟(FIS)とタイアップし、同連盟が主催するフリースタイルスキーワールドカップの開催に合わせて登場した特別仕様車です。


ウインタースポーツを楽しむアクティブなユーザー向けにスポーティな内外装を施したモデルで、2000年11月に最初の特別仕様車が誕生しました。


その内容は、シルバー塗装のバンパー、サイドアンダーガーニッシュ、スポーティなブルーの専用ファブリックシート表皮&ドアトリムや本革巻きステアリング&シフトノブ、トレー形状の専用フロアマット、シルバー塗装のルーフレール、電動リモコンドアミラー、プッシュ式空調モードスイッチなど、寒い雪山で使い勝手の良い特別装備が採用されていたことが特徴です。


その後2002年(1月と11月)、2003年にもそれぞれグレードアップした装備内容で設定されています。



■見つけたら買い!?変わりダネ 特別仕様車



20年という長い期間にわたり販売された3代目ジムニーですから、なかには変わり種とも言える特別仕様車も存在します。


そんな2台ご紹介しましょう。



・ジムニーKANSAI


世界的なファッションデザイナー「山本寛斎」が内外装を演出した特別仕様車で、1999年6月に登場しました。


専用の車体色に、バンパー下部にはスキッドプレート、黒メッキのサイドアンダーガーニッシュとリアエンブレム、ミリタリー調のロゴを採用した専用デカールが装着されています。


シート表皮も山本寛斎デザインの専用のものです。



・ジムニーJ2


カジュアルな車体色と専用のボンネット、バンパー、フロントグリルを装着し、専用15インチホワイトスチールホイールの装着でレトロクラシカルな印象を持たせ、2001年に登場した特別仕様車です。


なんといっても一番の特徴は、駆動方式がFR(2WD)のみとなることで、オフロード走行を想定せずに車高を35mmも下げ、乗降性とデザインに特化したモデルでした。


ジムニーは本格クロカン4WDモデルではありますが、特別仕様車は乗用車として魅力的な装備が充実しています。


基本的なメカニズムは変わらない、というのがジムニーの最大の魅力でもあります。


上級装備が充実した「ランドベンチャー」をはじめ、ジムニーらしさを存分に味わえる特別仕様車にぜひ一度乗ってみませんか?




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