『街で使いやすいMHVが選べるスモール&コンパクトSUV』

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『街で使いやすいMHVが選べるスモール&コンパクトSUV』

2020.12.24

自動車業界にはジワジワと電動化の波が押し寄せており、各自動車メーカーがEV専用モデルの開発を急いでいます。


このまま世界中が、一気にEVにシフトしそうな雰囲気ではありますが、実際にEVを普及させるためには、製造コストやバッテリー、インフラなど、まだまだ残された課題は多く、世界中の自動車がEVに置き換わるのはまだまだ先の話です。


とはいえ環境問題は待ったなしの状況ですし、発進から最大トルクを発揮するモーター特有の乗り味も気になるという方々のために、ここではEVシフトへの入り口として増えているマイルドハイブリッドを搭載するモデルをピックアップしてみました。


環境にもお財布にも優しいマイルドハイブリッドは、中古車でも注目株のひとつなんです。



■マイルドハイブリッドにはどんなメリットがあるの?



『街で使いやすいMHVが選べるスモール&コンパクトSUV』


ハイブリッド車として誰もが知っているのは、世界初の量産ハイブリッドモデルであるトヨタ プリウスです。


システムには、エンジンのほかに発電用と駆動用のモーターをそれぞれ1基づつ、さらに大きなバッテリーを搭載しており、モーターだけで走行することも可能で、一般的には「ストロングハイブリッド」と呼ばれます。


一方「マイルドハイブリッド」は、オルタネーター(発電機)を強化してモーター機能(モーター機能付き発電機)をもたせたもので、減速時のエネルギーを利用して発電し、加速時にはその電力を活かしてエンジンをアシストします。


ストロングハイブリッドは高効率を追求した制御を行い、もっとも燃料を消費しないような走りや、短距離のEV走行なども可能となりますが、メカニズムが非常に複雑になり、コストも上がってしまいます。


対してマイルドハイブリッドは、発電した電力をエンジンのアシストのために使うというシンプルな構造のため、部品点数も少なく製造コストを抑えることができます。


このモーターによるアシストは燃費改善に役立つだけでなく、走り出しが良くなるというメリットもあります。


特に、コストの制約やスペースの限られたコンパクトモデルにとって、マイルドハイブリッドの恩恵は大きいと言えるでしょう。



■燃費も走りもGood!マイルドハイブリッドのSUV



ボディが大きく重いSUVの場合、排気量の小さなエンジンは、一般的に低速トルクが不足しがちです。


そのため以前は、過給器でトルクを補ってきましたが、現代の主流はモーターによるアシスト=マイルドハイブリッドとなっています。


そんなマイルドハイブリッドを搭載するスモール〜コンパクトSUVを紹介しましょう。


・スズキ ハスラー(現行型)


『街で使いやすいMHVが選べるスモール&コンパクトSUV』


ポップな外観とスクエアなフォルム、ラフロードでも安心の高い最低地上高や大径ホイールなど、力強いSUVの要素と広い室内空間を持つトールワゴンの要素を併せ持つ軽クロスオーバーSUVです。


2020年にモデルチェンジとなった2代目ハスラー には、ISG(モーター機能付き発電機)によるマイルドハイブリッドシステムが搭載され、高い燃費性能とパワフルな加速を両立。


ガソリンNAエンジンのWLTCモード燃費は25.0km/L、ターボでも22.6km/Lと、高い燃費性能を実現しています(2WD車)



・スズキ クロスビー


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ハスラーのデザインに似たコンパクトクロスオーバーSUVですが、ディテールやパッケージングに違いがあり、単純にハスラーを大きくしたようなクルマではありません。


丸型のヘッドランプやスクエアなスタイリングは可愛らしくもありますが、ゆったりとした安定感とバランスの良さを感じさせるので、年代や性別を問わずオススメできるモデルです。


メカニズムはハスラーと同様ISGを搭載したマイルドハイブリッドですが、エンジンは1.0Lの直噴ガソリンターボとなり、街乗りからスポーツドライブまでゆとりのあるパワーが味わえます。


WLTCモード燃費は2WD車で18.2km/L、4WD車で17.0km/Lとなります。



・スバル XV


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XVは、都会的でスタイリッシュなデザインのコンパクトSUVですが、水平対向エンジン+AWDのシンメトリカルAWDやX-MODEなど、スバル独特のメカニズムで、あらゆる路面で安定した走りが楽しめるSUVです。


現行型は2017年に登場し、2018年の改良で2.0L水平対向ガソリンエンジンにモーターを加えた「e-BOXER」を搭載したグレードが追加されました(スバルは“ハイブリッド”という表現を使っていません)。


e-BOXERは、発電・アシスト兼用モーターの他に、容量の大きな専用バッテリーを搭載しているのが特徴で、これにより、モーターだけで走り出したり、スポーツ走行時に積極的なアシストを行なったり、オフロード走行時に必要なトルクを加えたりと細かな制御が可能になっています。


メカニズムとしては、ストロングハイブリッドとマイルドハイブリッドの中間、と言ったところでしょうか。



・マツダ CX-30


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※画像は、XDです。


CX-30は2019年10月に登場した新しいモデルで、CX-5とCX-3の中間に位置するクロスオーバーSUVです。


CX-30には、ガソリンを燃料としながら、ディーゼルエンジンと同じように圧縮着火を実現する燃焼方式の新しいガソリンエンジン「SKYACTIV-X」を搭載したグレードが設定されました。


これまでどのメーカーも実用化できなかった“夢のエンジン”を、世界に先駆けてマツダがリリースしたことで話題となりましたが、CX-30のSKYACTIV-Xモデルにはマイルドハイブリッドシステム“M HYBRID”も搭載されています。


ベルト式ISGの搭載により、新世代エンジンの低速域におけるパワーアシストを担当し、高い効率と燃費性能を実現しています。



・三菱 eKクロス


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eKクロスは、三菱の軽トールワゴン「eKワゴン」の派生モデルとして設定されたクロスオーバーSUVです。


eKワゴンの広々とした室内空間とSUVならではの力強さを両立させており、三菱のフロントデザインコンセプト「ダイナミックシールド」の存在感や、モダンで居心地の良いインテリアが話題となっています。


エンジンはターボとNAがラインアップされていますが、全車マイルドハイブリッドシステムが搭載され、トルクフルで低燃費な走りを実現しています。


WLTCモード燃費は21.2km/L(2WD・ガソリンNA)となっています。


現在はエンジンモデルからEVにシフトする過渡期に突入していると言えるでしょう。


とはいえ、バッテリーやメカニズムのコスト削減、インフラ整備にはまだ時間がかかりそうです。


燃費がよくてパワフル、しかも車両価格が安いマイルドハイブリッドモデルをこの機会に検討してみるのはいかがでしょうか?




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