SUVは迫力!という方のために、ビッグな国産SUV5選
2020.12.01
日本では、それまでのセダンやコンパクトカー、ミニバンに変わり、SUVが大人気です。
なかでも、手ごろなコンパクトクラスの勢いはすさまじく、2020年上半期の乗用車販売台数ではトヨタ ライズが1位を獲得しました。
とはいえ、SUVは存在感!チャンスさえあればフルサイズSUVを手に入れたいと思っているユーザーも少なくないはずです。
たしかに大きなタイヤは迫力が違いますし、エンジンパワーもゆとりがあるので、ボートやトレーラー、キャンピングカーを牽引するのも余裕。
また室内も広いので大人数での移動も快適ですし、ゆとりのラゲッジスペースで、家族で行くキャンプやアウトドアレジャーもぴったり。
高い最低地上高でほとんどのラフロードも苦にせず、さらにオフロードを走るための機能やシステムなど、メカニズムも贅沢な仕様になるなど、コストより装備の充実や機能を優先させたいわば“高級車”になります。
駐車場や普段走る道路環境など条件が整えば、ぜひとも乗ってみたい、それがビッグな国産SUVなのです。
■世界に誇るSUV トヨタ ランドクルーザー
ランドクルーザーは世界中のありとあらゆる過酷なオフロードを走り抜いてきた、まさに「陸の王者」です。
ステーションワゴン系の高級本格SUVである現行型のランドクルーザーは2007年に発売され、2015年のマイナーチェンジで現在のフロントマスクに変更されています。
全長4,950mm×全幅1,980mm×全高1,880mm(ZXは1,870mm)、ホイールベースは2,850mmのボディサイズに、最低地上高は225mm、車両重量は2,430kg〜2,690kgと、サイズも重量もトップクラスです。
それに搭載されるエンジンは、最高出力234kW(318PS)/5,600rpm、最大トルク460Nm(46.9kgm)/3,400rpmmの4.6L V8ガソリンで、日本国内で販売されるランクルには6速ATが組み合わせられます。
路面状況に適したモードを選択することで駆動力を4輪に最適に配分する「マルチテレインセレクト」をはじめ、「アクティブトラクションコントロール」や「クロールコントロール/ターンアシスト機能」など、オフロード走行を極めたモデルならではの機能も満載。
現行型の中古車相場価格は、約250万円〜750万円です。
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※価格は支払総額
■ラフに使えるSUV トヨタ ハイラックス
ハイラックスは、現在日本国内で唯一新車で買えるピックアップトラックです。
ピックアップトラックは日本では馴染みがなく、どちらかというと趣味性の高いクルマというイメージですが、東南アジアや南北アメリカ、オーストラリアを中心に、海外では人気のあるモデルです。
そうした地域では森林地帯や荒れたオフロード、50度を越す暑さの砂漠地帯、冠水した生活道路など、日本では考えられないほど過酷な環境でも快適に走れるタフなトラックが求められており、山林の管理や救助活動、孤立した地域への物資の輸送など、人々の生活を支える重要な役割をはたしているクルマなのです。
ボディサイズは、全長5,335mm×全幅1,855mm×全高1,820mm、ホイールベースは3,085mm、最低地上高は215mm、車両重量は2,080kg〜2,100kg。
そのぶんダブルキャブの室内は広々として快適、内装の質感も高く、決して無骨なオフローダーを運転している感覚にはならないでしょう。
5メートルオーバーの大迫力ボディと、汚れたものを気にすることなく積める荷台は、唯一無二の魅力です。
中古車相場価格は、約290万円〜500万円となっています。
■惜しまれつつ生産終了 三菱 パジェロ
1982年に登場して以来、四輪駆動車の代名詞的存在であったパジェロですが、残念ながら日本での販売は2019年に終了となってしまいました(他の国では継続して販売されています)。
それまでのオフロード4WDのイメージを覆した乗用車感覚のデザインや居住性、モダンなインテリアは1990年代のRVブームも手伝って爆発的な人気を獲得し、パジェロの地位を揺るぎないものとしました。
日本国内最終モデルとなった4代目は2006年の発売で、ショートとロングという2つのスタイルが用意されました。
そのロングボディは、全長4,900mm×全幅1,875mm(ZRは1,845mm)×全高1,870mm、ホイールベースは2,780mm、最低地上高は225mm、車両重量は2,060kg〜2,210kg。
搭載されるエンジンは、3.0L V6ガソリンと3.8L V6ガソリン(2012年まで)、3.2L 直4ディーゼルターボ(2008年から)というラインアップでした。
中古車相場価格は、約70万円〜320万円です。
■高級×クロカンSUV レクサス LX
レクサス LXは、トヨタ ランドクルーザーをベースに開発されたSUVです。
エクステリアはスタイリッシュなデザインが多いレクサスSUVのなかで、本格クロスカントリーとしての風格を感じさせるシルエットとクロームメッキが大胆にあしらわれたパーツ類を効果的に配置して、フラッグシップにふさわしい力強さとラグジュアリーを追求。
さらに、エンジン&トランスミッション、インテリアの質感など、ランドクルーザーとはまったく違うものとすることで、高級車としての存在価値を高めています。
ボディサイズは、全長5,080mm×全幅1,980mm×全高1,910mm、ホイールベース2,850mm、最低地上高は225mm、車両重量は2,680kg〜2,730kgとなります。
搭載される5.7L V8ガソリンエンジンは、最大出力277kW(377PS)/5,600rpm、最大トルク534Nm(54.5kgm)/3,200rpmというスペック。
それに8速ATが組み合わせられています。
中古車相場価格は、約780万円〜1,300万円。まだまだ憧れの存在です。
■日本導入は早すぎた!? 日産 ムラーノ
ムラーノは、斬新で先進的なスタイリングとスポーティな走行性能で、北米で人気となったクロスオーバーSUVです。
日本では初代モデルが2004年から、2代目は2008年から2015年まで販売されていました。
グリルからエンジンフード、ルーフからリアまで連続性のある伸びやかなシルエットと、直線的なラジエーターグリルと4連プロジェクターの独特なフロントフェイス、ボリューム感たっぷりのフェンダーと対照的なボディサイドなど、印象的で存在感のあるデザインが特徴となっています。
いっぽうで、複雑な曲線を使用せず、機能性と先進性、使いやすさを融合させたモダンでスタイリッシュなインテリアは、高級感のある雰囲気を作り出しています。
2代目ムラーノのボディサイズは、全長4,845mm×全幅1,885mm×全高1,730mm、ホイールベース2,825mm、最低地上高は185mm、車両重量1,650kg〜1,840kgとなっています。
パワフルな3.5L V6ガソリンやバランスの良い2.5L 直4ガソリンエンジン、ヨーモーメントコントロールが搭載された4WDシステムなどによる、オンロードでのスポーティで快適な走りは、“プレミアムスポーツSUV”と呼ばれました。
大胆なエクステリアについては好みが分かれるところですが、古さを感じさせない秀逸なデザインは、ほかに変わるモデルが見当たりません。
2代目ムラーノの中古車相場価格は、約50万円〜180万円となっています。
他を圧倒するような存在感に、パワフルで実用的な性能。
充実した装備など、魅力たっぷりの国産大型SUVは、駐車スペースと資金繰りが許せば、一度は所有してみたいモデルなのです。