日産 エクストレイルと三菱 アウトランダーのスペックを比較!
2018.10.09
日産 エクストレイルと三菱 アウトランダー
2016年、燃費艤装に端を発する問題によって、ルノー日産アライアンスに組み込まれることになった三菱自動車。これにより、ルノー、日産、三菱に3社で、技術を共有、車種の整理・統合が進められることが予想されています、なかでも、日産 エクストレイルと三菱 アウトランダーは、シャシーや技術が統合されることは必至です。
日産 エクストレイルと三菱 アウトランダー。発売が開始されたのは、日産と三菱がグループ会社になる以前のことなので、2車はまったく別のモデルです。しかし、次期型はもしかしたら兄弟車になる可能性もあります。日産、三菱それぞれのファンは、現行モデルが各メーカーオリジナル車を購入できる最後のモデルになるかもしれません。
その現行型エクストレイルとアウトランダーには、どんな違いがあるのでしょうか。2018年9月時点に販売されているモデルの最廉価グレードである、エクストレイル 20Sとアウトランダー 20M(ともにFF車)を比較します。
※アウトランダーPHEVは除きます。
※エクストレイルの画像は20Xです。PRこの記事に関連するクルマ
※価格は支払総額
ボディのスペック比較
■エクストレイル 20S(FF)
全長×全幅×全高:4,690mm×1,820mm×1,740mm
ホイールベース:2,705mm
地上最低高:205mm
車両重量:1,450kg
乗車定員:5名
タイヤ:225/65R17
サスペンション:(前)独立懸架ストラット式/(後)独立懸架マルチリンク式
トランスミッション:エクストロニックCVT(無段変速機)
■アウトランダー 20M(FF)
全長×全幅×全高:4,695mm×1,810mm×1,710mm
ホイールベース:2,670mm
地上最低高:190mm
車両重量:1,490kg
乗車定員:7名
タイヤ:215/70R16
サスペンション:(前)マクファーソンストラット式/(後)マルチリンク式
トランスミッション:INVECS-III 6速スポーツモード CVT
両車のボディスペックは、ホイールベースに35mmの違いがあるものの、ほかはほぼ同じです。ただし、乗車定員はエクストレイル 20Sが5名、アウトランダー 20Mが7名で3列シート仕様です。
地上最低高は、エクストレイルが205mm、アウトランダー は190mmで、エクストレイルが15mm上回っています。地上最低高が高いと、雪道でわだちを乗り越えたり、雪の塊をまたぐなどの悪路走行時の実用性が高まります。
トランスミッションは、いずれもCVTですが、アウトランダーのみパドルシフトが装備されます。
エンジンのスペック比較
■エクストレイル 20S
エンジン:2.0L 直列4気筒DOHC
最高出力:108kW(147ps)/6,000rpm
最大トルク:207Nm(21.1kgm)/4,400rpm
JC08モード燃費:16.4km/L
■アウトランダー 20M
エンジン:2.0L 直列4気筒SOHC
最高出力:110kW(150ps)/6,000rpm
最大トルク:190Nm(19.4kgm)/4,200rpm
JC08モード燃費:16.0km/L
エンジンは、どちらも2.0L 直列4気筒。エクストレイルのMR20DDエンジンは、燃料筒内直接噴射装置と、可変バルブタイミング機構により、熱効率を向上させ、低燃費と高トルクを実現しています。
アウトランダー 20Mの4J11エンジン は、可変バルブタイミング機構(MIVEC)を組み合わせ、高出力と高い環境性能を発揮します。
スペック上では、エクストレイル 20Sが最大トルクと燃費で勝りますが、大差が生じるほどの違いではなく、ほぼ互角と言って良いでしょう。
安全装備&運転支援装備比較
■エクストレイル 20Sの主な標準装備
・VDC(ビークルダイナミクスコントロール、キャンセルスイッチ〔TCS機能含む〕)+ブレーキLSD
・インテリジェントエマージェンシーブレーキ
・踏み間違い衝突防止アシスト
・フロント&バックソナー
・LDW(車線逸脱警報)
・進入禁止標識検知
・ヒルスタートアシスト
■アウトランダー 20Mの主な標準装備
・e-Assist
- 衝突被害軽減ブレーキシステム[FCM]
- 車線逸脱警報システム[LDW]
- レーダークルーズコントロールシステム[ACC]
- オートマチックハイビーム[AHB]
- 誤発進抑制機能(前進&後退時)
・アクティブスタビリティコントロール[ASC]
・SRSサイド&カーテンエアバッグ、運転席SRSニーエアバック
・ヒルスタートアシスト
エクストレイル 20Sに標準装備される先進安全装備&運転支援装備は、自動緊急ブレーキの「インテリジェントエマージェンシーブレーキ」、誤発進抑制機能の「踏み間違い衝突防止アシスト」、車線逸脱防止機能「LDW(車線逸脱警報)」、車両姿勢制御装置の「VDC」などが中心になります。
アウトランダー 20Mの先進安全装備「e-Assist」には、自動緊急ブレーキ、誤発進抑制機能、車線逸脱防止機能に該当する機能が標準装備。それに加え、エクストレイル 20Sには標準装備のない、「レーダークルーズコントロール(ACC)」と、オートマチックハイビーム[AHB]が標準装備されています。
レーダークルーズコントロールが標準装備されるのは、アウトランダーのアドバンテージです。仮に、エクストレイル 20Sでは、オプションでクルーズコントロールを装着しても、レーダー機能がなく、定速でしか走行でません。
またオートクルーズコントロールとレーンキーピングアシストの機能を併せ持つ日産自慢の「プロ・パイロット」は、エクストレイル 20Sには装備できません。プロ・パイロットを優先する場合は、上級グレードを選択することになります。
エクストレイル 20Sとアウトランダー 20Mは、ボディサイズ、エンジン性能ともに互角。安全装備&運転支援装備で、レーダークルーズコントロール、オートマチックハイビーム、SRSサイド&カーテンエアバッグ、運転席SRSニーエアバックを標準搭載しているぶん、アウトランダーが優位という結果になりました。
それぞれの車両販売価格は、エクストレイル 20S(FF)が219万7,800円~。アウトランダー 20M(FF)が266万8,680円~です。エクストレイルにプロパイロット装備を望む場合は、上級グレードの20Xi(2,803,680円)になります。
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